桂米紫のブログ

米朝一門の落語家、四代目桂米紫(かつらべいし)の、独り言であります。


テーマ:
落語や演劇等で‘演じる’という事に集中をしていると、だんだん不思議な感覚に陥ってくる。

「架空の誰か」の人物像を掘り下げ、感情移入し、その「誰か」に生命を吹き込む。
生命を吹き込まれたその「誰か」は、時に実在の人物かと思われる程の存在感で、生き生きと自らの意思を持ち始める。

この「誰か」は、一体「誰」なのだろう…。

確かに、声も身体も僕自身のものだ。
心も、僕自身の人格が元にはなっている。

でも、こちらの調子とその場の空気に何かがビタッと合った時…その「誰か」はもう僕ではなくて、確かにそこに‘生きている’、一人の人間になっているのだ。

仕事が終われば、その「誰か」は何処かに行って、もうそこには居なくなってしまう。
…それは「何処」なのだろう。

もしその「誰か」が「何処か」に消える事なく、「此処」に居続けたとしたら、身体を貸している「僕」は、一体どうなってしまうのだろう…。

…それは恐ろしくもあり、大変にまたわくわくする考えでもある。

いつか僕は、おかしくなってしまうのかも知れない。

でもそれが‘到達点’であるならば、僕はその「誰か」に、完全に我が身を委ねてやろうと…そう思っている。


桂米紫のブログ-070816_180633.JPG
AD
いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)

AD

ブログをはじめる

たくさんの芸能人・有名人が
書いているAmebaブログを
無料で簡単にはじめることができます。

公式トップブロガーへ応募

多くの方にご紹介したいブログを
執筆する方を「公式トップブロガー」
として認定しております。

芸能人・有名人ブログを開設

Amebaブログでは、芸能人・有名人ブログを
ご希望される著名人の方/事務所様を
随時募集しております。