日曜日:



旅行で地獄めぐりをしたのぴとドヲ絵。
ふと、ぽつんと戸がある事に気付いた。

のぴ「何だろう、この戸は」
刑吏の鬼「その先は何も無いよ」

しかし構わずのぴとドヲ絵は戸を開けて、暗い坂道を下へ下へと降りて行く。

坂道の途中には何も無い。
景色も暗く、何も見えない。

途中、ジヤイアン雄が何も無い所にぽつんと佇んでいた。
ジヤイアン雄「おう、こんな何も無い所によく来たな。この先も何も無いから、程々にな」

のぴとドヲ絵はどんどん坂道を下って行ったが、流石に飽きて来た。
今まで下りて来た坂道を振り返り見上げると、既にジヤイアン雄の姿は見えない所まで来てしまった様だ。

今から戻るのも大変だ。
のぴもドヲ絵も、この何も無い坂道をこれ以上歩くのにうんざりしていた。

ドヲ絵「しばらく休もう。その内また誰か下りて来るかも知れないし」

のぴとドヲ絵は何も無い坂道の途中でぽつんと佇んだ。

いつまでになるかは判らないが。