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今年42歳になる独女・公恵さん(音楽関係)の口癖は「私の老後は老人のホーム」。しかし、最近、この口癖のニュアンスが変わってきたらしい。以前は「どうせ、一生独身だし子どももいないから」と自嘲気味に言っていたのだが、最近は「こんな老後もいいかも!」と老人ホームのパンフレットを眺めているというのだ。
公恵さんの老人ホームへのイメージを変えたのは、ニュース番組内での特集。「紹介されていた老人ホームは、外装も内装もキレイで個室もワンルームマンションより広め。明るいダイニングルームや美味しそうな食事も魅力的でした。介護も充実しているみたいです。もちろん、それなりの費用はかかりますが、それでも老後のイメージがパア~っと明るくなりました」と公恵さんは楽しそうに話してくれた。
一口に老人ホームといっても、その種類はさまざま。介護専用の老人ホームもあれば、高齢者限定のサービス付きアパートのような「健康型有料老人ホーム」もある。施設ごとに入居条件も異なれば、介護などのサービス内容や料金にも違いがある。
公恵さんがテレビで見たのは、介護付き有料老人ホームの中でも高額なタイプだろう。都心の閑静な住宅街にある介護付き有料老人ホームでは、入居時に3,000万~4,000万、1ヵ月に20万~30万位かかるそうだ。もう少し安い一般的なタイプでも入居時に数十万~数百万、月額で20万前後かかるところが多い。終の住処を高額な有料老人ホームに定めて、貯蓄と仕事に励んでいくのも悪くないかもしれないが、そのためにかなり頑張らなくてはいけないだろう。
老後は老人ホームで! と考えているのは独女だけではない。子どもが独立した50代後半~60代の既婚女性の中にも「子どもの世話になるよりは老人ホームの方が気楽でいい」とか「老後は夫婦で老人ホームに入って、夫の食事作りから解放されたい」と考える人も少なくないという。
知人の伯母様・早苗さん(76歳)は、埼玉で暮らす息子さんの同居の誘いを断って地元の老人ホームに入居した。「姑の介護で苦労したから、私は息子たちの迷惑をかけたくないし…。息子たちに気を使って生活するよりも、老人ホームの方が気が楽なのよ。まだまだお友だちたちも元気だから、生まれ育った土地を離れたくないのよ」と早苗さん。息子さんは、お母様の気持ちが理解しきれないと嘆いているそうだが、早苗さんの気持ちが分かる女性は多いだろう。
一方、一年かけて県内の老人ホームを見てまわったが「条件に合う所が見つからなかった」と言う80代の女性もいる。2年前に夫を亡くした元小学校教諭の孝子さんだ。「足を骨折してから2階にも上がれなくなったの。それで一人暮らしは心細い気がして老人ホームを見て回ったんだけど、どこも個室は一部屋で狭くてね。二部屋以上無いと息苦しく感じてしまうのよ」。今も孝子さんは、自宅でヘルパーさんたちの助けを借りながら一人暮らしを続けている。長年の生活スタイルや習慣を変えるのは大変なことなのだ。
ここ数年、異業種から老人ホーム経営に参入する企業が増えている。他にも、女性ならではの目線や利用者の声を活かして女性グループが立ち上げた老人ホームもあるそうだ。老人ホームのあり方も考え方も大きく変わり始めている。
10年後、20年後には趣味に特化した「ジャニーズファンのための老人ホーム」や「宝塚ファンのための老人ホーム」、「ガンダムオタクのための老人ホーム」や「鉄道模型オタクのための老人ホーム」などもあるかも。そんな風に考えるだけでも、結構楽しくなってくる。
老人ホームに興味をもつと、年金や福祉・介護などさまざまなことが気になりだす。興味深くニュースを見たり新聞を読んだりすると、世の中の見え方が変わってくるだろう。明るい老後のために、もっと世の中の流れをキチンとチェックしていきたいと思う。(オフィスエムツー/神田はるひ)
http://news.livedoor.com/article/detail/6229498/
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