デビュ-クラブの次は、初めて自分で買ったクラブです。

親父からの借用品も、ラウンド前日にグリップの油補給、帰宅後にはお手入れ、軽い水拭きに、磨き。ちっちゃなゴルフバックの形をしたお手入れセットで、ウッド、アイアン、グリップそれぞれ専用のお手入れ液がありました。そのおかげで、いまだに程度は良く残っているんですが、そのうち筋肉痛や眠気に、手入れが面倒になりますよね。
いいもの残してくれました!-Diamond back 01

もちろん貰う気でいましたが、借り物だからとか、古いもんだからとか、何しろこのクラブは難しいという情報を蓄積しつつある自分にとっては、チョイ易しい ヘッドにシャフト、ラバ-グリップのお手入れフリーを求めて、大手スポーツ用品店の主催する蔵ざらえフェアに、東京竹橋の科学技術館へ向かったのでした。 といっても社会人で日も浅く、最新モデルが買えるわけありません。低重心でソールの広いタラコや、カーボンフェイス、ブラックシャフトって最新モデルのお 勧めで並んでいるのには手も出ません。でも、蔵ざらえフェアです。棚や箱をひっくり返して後ろのほうを覗きながら、これだ!って買ってしまったのがこれ。

いいもの残してくれました!-Diamond  Back 02

 

実は、いまだに正体がわからないのですが、ご存知の方いますか?今でこそわかるPTの刻印があり、FC4000でセラミックフェイスじゃない。SSかと見まごうばかりのバックデザインですが、ゴルフ用品大全科をひっくり返しても載ってない。本当に古い在庫処分品をつかんでしまったかと思ったのですが、ソールの薄さと顔のよさに魅了されて、ダイナミックのS シャフトにもかかわらず、購入してしまいました。せめてDGRでよかったのに。
いいもの残してくれました!-Diamond Back Face

 

でも、ご覧になってわかるように、VIP.よりも当たらないんです。練習しても全然打感のいい球でないし、翌年のゴルフ用品大全科で、PGAになったトミーアーマーSSのバックデザインが出ていて、昔はこれが難しいバックデザインの代表みたいに記述されていたことから、そっかぁと納得しました。

 

今キャプランの本を見ても出てないんですね。CT1という似たモデルがありますが、それとも違いました。その数年後にクラシッククラブのブームがやってくると、もしやこれはトミーアーマーのSSではないかとドキドキした事もあります。しかし、若いアンちゃんには自在に打ちこなせるようになるまで、辛抱ならなかったんです。数年でストレ-ジ入りしていました。

でも、後年になって、PTSSが手元に来ると、このモデルは明らかに易しくできてることがわかります。いくらかオフセットもあるし、ホーゼルも短いし、トウ側に行くにつれてソールが厚くなってるし、ヘッドが返り易くなってます。

しかぁし、そこでゴルフ用品と宝石類のお店が犇めき合っていた往時の御徒町を彷徨っていたところ、腕のぶっとい、ゴルフ焼けした、昔ながらのゴルフが上手い 店員さん曰く、マクレガーはやめな!ここぞって時に左に引っ掛けちゃうぞ!って言われた事を今になってそうだょなぁと思ったりします。

いいもの残してくれました!-Diamond Back sole

やっと腕がついてきた頃には、気持ちいいんです、このクラブから弾き出る球は!基本SSPTと似ていますから、芯をはずすと距離がガクッと落ちます。谷越え、池越えは今でも緊張します。ご存知の通り、インパクトの感触が無いんです。いつの間にかフィニッシュで、ホップする球が飛び出しています。
いいもの残してくれました!-Diamond Back 03

 

そうそう、これは 私に初めてインテショナルショットをさせてくれたクラブでもありました。相変わらず横っ飛びするドライバーのセカンドに、大スライスをかけて花道を狙う ショットを教えてくれました。

贅沢なもんで、今は他の個性的なクラブに比べて面白味が無く、ちょっと休んでいることが多くなっちゃいました。でも、いろい ろと教えてくれて、もちろん感謝のセットです。

 まぁ、当時のペースではまだまだ興味は尽きない若造でしたから、次のモデルの物色をしていくと、復刻モデルブームがやってくるのです。