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March 30, 2012

「すみだ川」 永井荷風

テーマ:豆太くんの本棚
$犬の噺-1

先日のドナルド・キーン氏の講演会で、キーン氏は言ってました。
・・・永井荷風は・・・人に会わない人でしたが・・・女性は別ですが・・・・私は会ってもらえました・・・・彼はとても汚い家に住んでいました。日本人は汚いですが・・・と謙遜して言いますが・・・永井荷風の家は本当に汚かったです。ソフォも触ると埃だらけでした。彼は歯がありませんでした。服も汚かったです。でも・・・・彼の日本語はとても、とても綺麗でした。本当に綺麗でした。あんなふうに綺麗に話すことができたら私は天国に行けなくてもかまいません・・・。
私は、本を読んで泣くことはありません。涙はでません。でも・・・「すみだ川」を読んで・・・涙が止まりませんでした・・・

$犬の噺-2

永井荷風・・・深く広い教養があって、感性に従って自由に生き、権威に無頓着。キーンさんも似た部分がありそう・・・

$犬の噺-3

世間と距離をおいて好きな俳諧をして暮らす(荷風のような)主人公羅月。若い甥が立身出世の道を捨て、芸人になりたいという・・・。始めは当たり障りなく答えていた羅月だけど、自分の若い頃を振り返り、なんとか力になってやりたいと思う。

それだけの話ですが・・・江戸の風情が詩情たっぷり描かれていて、何かしみじみしたものを感じさせてくれます。



面白さ:★★★★☆







March 29, 2012

柳家権太楼独演会 @下谷神社

テーマ:   柳家権太楼
$犬の噺-下谷神社

去年のこの会の日・・・・枝野さんだったかな・・・出かけないように、と悲壮な面持ちでアナウンスしてました・・・そんな中、決死の覚悟で飯田橋駅まで行った・・・のに・・・電車に乗る前に挫けてしまいました・・・落語会に行けないのが悔しくて・・・日本がヘンテコなことになってるのが悲しくて・・・・心身ともにヨレヨレになってしまいました・・・。

あれから一年か・・・

柳家おじさん:「転失気」
おじさんの口演中、神社の飼い犬(?)の威勢のいい鳴き声・・・ワンコもおじさんを応援したかったのかな・・・しっぽフリフリ

柳家右太楼:「金明竹」
先日、「落語の博物誌」で読んだ「道具七品」、三回繰り返してくれたおかげでばっちり頭に入りましたチョキ
右太楼さん、グッドジョブグッド!

柳家権太楼:「宿屋の仇討」
権太楼さんの初めての一席が「宿屋の仇討」で、その後何度も聴いてますが・・・今夜の「宿屋・・」とてもいいチョキ
下谷神社が、街道沿のお宿っぽいからでしょうか・・・。
始終一緒の仲良し三人旅、旅の最後のドタバタもいい思い出になるでしょう!

「巴寝、巴寝! 頭を三つ寄せて敷いてくれ!」

仲入り


$犬の噺-1

権太楼師匠が前座の頃のお正月、師匠方から百円、五百円、ときには千円、お年玉をいただいたそうです。浅草で仕事を終えるとお腹がすいている。小銭はたくさんあるのに、今のようにコンビニがないから買うところがない。そんなわけで稲荷町の師匠のお宅で「牛すじ丼」を食べるのがとても楽しみだったそうです。

$犬の噺-広重

柳家権太楼:「佃祭」
前回の「佃まつり」は、一昨年の秋の末広亭でした。「佃祭」については、末広亭の雰囲気がよかった。落語って・・・一期一会です。

$犬の噺-下谷神社

寄席はねて上野の鐘の夜長哉 子規





March 25, 2012

愛宕神社の階段

テーマ:   赤坂・芝近辺
$犬の噺-1

今日は愛宕神社の階段に挑戦します。

$犬の噺-2

ちょっと手強そうです!

$犬の噺-3

江戸時代に、この階段を馬で駆け上った人がいるんだよ!

$犬の噺-4

馬で・・・凄いね・・・ちょっと歩幅が合わなくて・・・上りづらい・・・

$犬の噺-5

講談で有名な話があります。

パンパン!
時は寛永11年 
パン!
江戸三代将軍、家光公が将軍家の菩提寺である芝の増上寺にご参詣のお帰りに、ここ愛宕神社の下を通りました
パン!
折しも春、愛宕山には源平の梅が咲き誇っておりました
パン!
家光公、その梅を目にされ「誰か、馬にてあの梅を取って参れ!」と命ぜられました。
パンパン!

$犬の噺-6

家臣が下を向いると・・・曲垣平九郎という無名の侍が馬で上りだした。パカパカパカ・・・平九郎は無事階段をのぼりきり、山上で手折った源平の梅を家光公に差し出したそうです。
大喜びした家光公は、平九郎を「日本一の馬術の名人」と讃えて、平九郎の名は全国に知れ渡りました。
それにちなんで「出世の階段」と呼ばれるようになったそうです。

$犬の噺-1

そして広重は、「名所江戸百景」で愛宕神社の正月3日に行われる「強飯を食べる儀式」を構図に選びました。毘沙門天の使いが大きなシャモジをかざして男坂の階段を上りきったとこを描いています。

$犬の噺-9

お~~怖・・・汗

$犬の噺-10

86段、がんぱりました!






March 25, 2012

平川門から田村邸、仙石邸、細川邸

テーマ:   忠臣蔵
$犬の噺-1

今日のお散歩のテーマは忠臣蔵のうち、「3月14日松の廊下から一関邸 内匠頭切腹の段」です。
ホントは皇居東御苑の「松の廊下」跡を確認したかったんですが・・・ボクはここから・・。

江戸城平川門は、大奥に近いため大奥のお女中の通用門であり、御三卿(清水・一橋・田安家)の登城口でもありました。

$犬の噺-2

平川門は、別名「不浄門」と言われて、罪人や遺体を出すのに使用したそうです。殿中で刃傷沙汰を起こした浅野内匠頭は即刻重罪人とされましたから、城内の座敷牢に一時留め置かれた後、一関藩主田村邸へお預けのため城外へ出されたときはここ平川門から出されました。

$犬の噺-3

浅野内匠頭は、「この間よりの遺恨、覚えたるか」と言って吉良上野介に斬りつけたそうです。遺恨とは・・・内匠頭から上野介への進物が少なかったため、吉良が儀式のノウハウを伝えてあげないなどの嫌がらせをしたのではないかと言われています。

$犬の噺-4

事件を知った綱吉は激怒しました。十分な吟味のないまま、内匠頭に即日切腹と浅野家改易を命じました。大名が即日切腹とは異例のことですが、桂昌院の従一位叙任を取り消されないための措置といわれています。
喧嘩の相手、上野介にはお咎めなしでした・・・。

$犬の噺-5

若い殿様、悔しかったでしょうね・・・
元禄14(1701)年陰暦の3月14日、駕籠に閉じ込められた内匠頭は散り際の桜を眺めることができたんでしょうか・・・

$犬の噺-6

300年後に無念の道程を辿るワンコがいるなんて・・・・・

$犬の噺-7

風さそふ 花よりもなほ 我はまた 春の名残を いかにとやせん
(風にさそわれて散ってゆく花にとって、春はさぞ名残り惜しいことであろう。私はそれ以上に、どうしようもなく春が名残惜しい・・)
無念が伝わります。





$犬の噺-10

今日はママリンの落語のお仲間もご一緒なんです、ママリンがいつもお世話になってます。
暑すぎず寒すぎず、絶好のお散歩日和でよかった。

$犬の噺-11

今日のボク・・・ちょっとにやけてますね。

$犬の噺-8

姐さん方は、「木蓮で春はそこまで来てるなぁ~と感じて、沈丁花の香りで春の訪れを感じると、そろそろ桜よねぇ・・・」
さん喬さんのマクラみたいなこと言って喜んでます。

$犬の噺-9

お堀にはおっきな鯉が泳いでますうお座 楽しい!

$犬の噺-12

白い梅の花にところどころピンクの花が混ざっています。「源平の梅」というそうです。Iさんが教えてくれました。「源氏」が白、「平氏」が赤ですよね。珍しいィ~、面白いィ~。
大都会で頑張ってます!

「思いのまま」といって、一本の木で、赤・ピンク・白・絞りを同時に咲かせる梅もあるそうです。

$犬の噺-13

姉さま方、もう少し早く歩いてくださいねェ~~

$犬の噺-14

一関藩田村邸跡です。中小のビル街で、当時の面影はありません。

一報を受けた片岡源五右衛門は直ちに田村邸に行き、内匠頭と面会したそうです。芝居で有名な場面です。
午後6時には庭で切腹が行われました。これは大名に対する作法ではないそうです。

$犬の噺-14-1

「殿中で刃傷があった」という噂がたちまち江戸の町に広がります。江戸っ子たちは「浅野ばかりが酷い目にあった・・・」と思い、彼らの目に吉良上野介62歳は賄賂を貪る悪徳官僚で、浅野内匠頭37歳は清廉潔白なプリンスに映ったことでしょう。









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$犬の噺-15-1

ちょっと寄り道・・・
江戸時代から続く酒屋の「小西」といえばひらめき電球
「文七元結」のクライマックスで鼈甲問屋の旦那が持参する酒樽の切手の購入先。でも・・・長兵衛さんの貧乏長屋は本所の達磨横丁で、鼈甲問屋は横山町・・・。浅草に支店があったのかな・・・?

$犬の噺-15-2

出世の階段をかけあがりました・・・

$犬の噺-15-3

11時に平川門を出発して約2時間歩き続けた姉さま方はランチ。Mさんが用意してくれた忠臣蔵関連の資料を読みながら美味しそうにハンバーガーを食べてます。Mさんの資料、すごく充実!
・・・ボクだってお腹すいてるのに・・・何かおくれよ・・・・・





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$犬の噺-15

討入りを果たした赤穂浪士たちは、永代橋を渡って市中に入り、霊岸島から鉄砲に出て、汐留橋、金杉橋、芝を通って泉岳寺に向いました。
途中、新橋で吉田忠左衛門と富森助右衛門の二人は一行と別れ、討入りの一件を公儀に届けるため、芝・愛宕下の大目付・仙石伯耆守の邸に向いました。

仙石邸は現在ニッショーホールになっています。当時の面影ありません・・・・。

$犬の噺-15-6

浪士たちの凱旋を、沿道を埋め尽くすほどの江戸っ子たちが出迎えたといわれています。また、泉岳寺に近づくにつれ、沿道に人が増える程度ともいわれています・・・。

$犬の噺-15-7

泉岳寺到着16時半。閉門間際になっちゃいました。

泉岳寺に着いた浪士の一行は、まず内匠頭の墓前に上野介の首級を供え、討入が成就したことを報告しました。
そのころから、野次馬の数が増えて泉岳寺の門前は大変な人出になっていたそうです。







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$犬の噺-16

浪士たちのお預け先の待遇には当然違いがあり・・・・もっとも手厚くもてなしたのが細川家だったそうです。浪士たちが到着すると、深夜にもかかわらず当主の越中守綱利はさっそく対面して労を労い、料理を出し、風呂を沸かして入浴させたりしたそうです。
屋敷内の二間に収容された浪士たちは、自由に出入りはできなかったものの、監視されるような罪人扱いはされなかった。先日文芸坐で観た雁治郎・扇雀親子の「琴の爪」でもそのように描かれてました。

浪士たちが切腹した跡は現在も大事に保存されています。当主細川綱利は、切腹の庭を清めるための役人が幕府から派遣された時、「ここで果てた勇士たちは、屋敷のよき守り神なので、庭を清めるには及ばない。そのままにしておくように」と言ったそうです。

$犬の噺-17

あら楽し 思いははるる 身は捨つる 浮世の月に かかる雲なし 大石内蔵助   

                 
「或日の大石内蔵助」芥川龍之介
http://www.aozora.gr.jp/cards/000879/files/122_15159.html








$犬の噺-18

11時から18時まで、途中30分程ランチ休憩があったけど・・・ほぼ歩き通し・・・。がんばりました。たのしかった。

$犬の噺-19

お疲れさま~~ビール
Iさんの万歩計は・・・あし・・・なんと3万歩を超えています・・・ホント目
ど~りで、体が痛いはず・・・・Kさんはストレッチ開始。

$犬の噺-20

みんなお疲れさま!たのしかった!ありがと~~!





March 22, 2012

「女が階段を上がるとき」

テーマ:映画
$犬の噺-神保町

監督:成瀬巳喜男 
主演:高峰秀子
他、仲代達也・淡路恵子・沢村貞子・菅井きん・・・
1960年公開

二代目雁治郎が目当てです。

$犬の噺-高峰秀子

高峰秀子扮する銀座のバーのマダムに群がるオジサマ方。雁治郎もその中の一人。金で女性の関心を買おうとする大阪商人の役。嫌らし~さの表現も雁治郎ならではなんでしょうが・・・今回の雁治郎はノーサンキューです・・・。
ともかく、話術と媚態で男性陣の中を泳ぎきるマダムは「五人廻し」の喜瀬川のようで愉快。

「五人廻し」同様、雁治郎扮する大阪商人の他に、優柔不断な態度で女心を操る銀行の重役や、酒も飲めない実直な男を装って女心をたぶらかす結婚詐欺師、借金苦で自殺した女性からなお貸した金を取りたてる経営者・・・などなど・・・、どいつもこいつも・・って男ばかり登場します。

独立して出店することを考えたり・・・男に裏切られたりで・・・水商売を続けることに戸惑いながらも、結局今夜も店の階段を上り、昨日と同じ日常が繰り返されます・・・。

高峰秀子さん・・・動じない、求めない、甘えない、媚びない姿勢・・・。ハリのある声、舌足らずなセリフまわし、着物の着こなし、とても素敵。





面白さ:★★★★☆







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