MEN'S EX 連載 4月号 | ELEMENTS OF STYLE

MEN'S EX 連載 4月号

 

MEN'S EX 4月号が発売されました。

 

 

4月号の特集は ”春のBest Buy スーツ”

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スーツ特集ですが、BEAMSのお勧めのジャケットの特集、”BEAMS EXPRESS” 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私のお勧めのスーツやパンツの紹介。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お勧めの生地も。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、西口のコートの着こなしなど。

 

 

かなり盛りだくさんの内容です。

 

 

 

 

 

 

 



 

 

 

私の連載、”中村達也の今、買いのアイテム”

 

 


今回のテーマは ”レジメンタル タイ” です。

 









 

 

ここ数年ネクタイのトレンドは ”ビンテージ テイスト” というキーワードのもとに、アーカイブ的な柄や地組織のプリントタイが多く提案されてきました。

 

 

それに続くトレンドとして今シーズン注目されるのが ”レジメンタル タイ”。

 

今シーズンのバイイングを行った、昨年6月のPITTI UOMOでも、流れに敏感な業界人達がいち早くレジメンタルをコーディネートに取り入れていました。

 

 

 

 

 


ご覧のとおり、久しぶりにクラシックなレジメンタルタイを締めた人が増えていました。


このレジメンタルのトレンドは、サプライヤーからの提案はほとんどなく、流れに敏感なファッション業界人達が注目し、自然発生的に起きたトレンドと言えます。


それは、数年前から流れに敏感なファッション業界人達が注目し、昨今既製服にも落とし込まれ年々増えている、”サルトリア テイスト” のスーツやジャケットの流れと似ています。

 

 

レジメンタルタイと言えば、私より上の世代でVANを中心としたIVYの洗礼を受けた人達にとっては懐かしいアイテム。


そして、私と同世代の人たちは、80年代から90年代にかけてのフレンチトラッドから英国調のトレンドまで続く流れの中で定番であった馴染のあるアイテムと言えます。


90年代後半から2000年代前半のイタリアンクラシックブームの頃から現在にかけても、ストライプのネクタイの流行は何度もありましたが、どちらかと言えば、イタリア的な色柄に落し込んだストライプが中心で、これほど直球でクラシックなレジメンタルタイが流行ることは本当に久しぶりです。


背景には、80年代から90年代の英国調ブームをリアルに体験していない若い世代が、今なんの先入観もなく正統的なクラシックなアイテムに注目しているという流れがあるように感じます。


クラシックなサルトリアやビスポーク的なディティールのスーツやジャケットやパンツが注目されたり、タブカラ―やラウンドカラ―のようなクラシックな襟型が注目されたり、サスペンダーが注目されたりというのも同じ流れです。


これらのモノを取り入れている人たちは、長く続いたドレスクロージングのカジュアル化の波が収束し、再びエレガントなクラシックスタイルが戻ってきている昨今の流れの中で、ステレオ タイプのイタリアンなスタイルを古臭く感じている人たちが多いというのが実情です。


このブログでも何度も書いていますが、今の流れはステレオ タイプのイタリアンスタイルではなく、コーディネートの中に英国やアメリカのテイストをミックスすることが、クラシックスタイルを表現するうえで重要な要素になっているのは間違いありません。


今回のレジメンタルタイも30代前半から40代前半くらいの、欧米のファッション業界では比較的若い世代の人たちが、何の先入観もなくクラシックでリアルなレジメンタルタイをコーディネートに取り入れていると言うのが実情です。


逆に50代以上で、いまだにギラギラのイタリアンスタイルのオジサンたちは、この流れに気づいていないか、気づいても変われなくて古臭い存在になっているというのも今の実情です。


つまり、現地のファッション業界も世代交代が進み、クラシックなスタイルにも新たな感覚や感性を持って着こなす人たちが増えてきているということです。

 

 

因みに、このクラシックなレジメンタルタイは、来秋冬はネクタイブランドからも提案されているので、サプライヤーが後を追うという流れになっています。

 

 




 

 

 

 

 

 

コーディネートの注意点は、あまり大柄のジャケットやスーツと合わせると難易度が上がるので、柄物と合わせる場合は小柄や目立たないシャドウチェックのような柄物と合わせると良いでしょう。


シャツはストライプであればピッチの狭いもの、チェックであれば小柄のモノを選べば合わせやすいでしょう。


柄モノのスーツやジャケットに合わせる場合はシャツは無地。 柄モノのシャツを合わせる場合は無地のスーツと言うように、柄を二つまでに絞るとVゾーンをまとめやすくなると思います。

 

 

クラシックでトラディショナルなアイテムですが、上記のようなコーディネートの基本をおさえれば、後はセオリーに縛られることはありません。

 

 

手持ちのジャケットやスーツに色々合わせてコーディネートを楽しんでください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

因みに、私のコーディネートはこんな感じ。

 


全てイタリアのモノでコーディネートしていますが、英国的でも米国的でもあるレジメンタルタイを取り入れたコーディネート。

 

 

シャンブレーのタブカラ―と2インプリーツのベルトレスのパンツがこのコーディネートのポイントです。


足元はクロケットのタッセル


そして、シルバーボタンから金ボタンに替えたネイビーブレザーもポイント。

 

 

最近 金ボタンが気分です。

 

 

実は、金ボタンの流れが・・・



それは、また別の機会に。

 

 

 

 










そして、4月号ではこんなお知らせも。

 

 

関西で初のトークショーのお知らせ。

 

MEN'S EX 大野編集長、私、西口の3人で、春夏の着こなしトレンドについてトークショーを行います。

 

日時は4月1日(土) 15:00から。


その他の詳細は41ページをご覧ください。

初の関西でのトークショー。

私も今から楽しみです。