このところ話題に上がることの多いイソシアネートについて少し書こうと思います。
ウレタン樹脂はジ又はトリ イソシアネートと多価アルコールが交互に重合した共重合体です。
イソシアネートR-N=C=OとアルコールR-OHが反応してカルバミン酸エステルを生成します。
高分子としてのポリウレタンは、二官能以上のイソシアネートと二官能以上(ジ又はトリ オール)のアルコールが反応します。
二官能同士であれば、インスタントラーメンのような構造に重合していきますが、ここで三官能のトリイソシアネートを使ったり、三官能のトリオールを使うと、網目状の高分子が出来上がります。
イソシアネートにしろ、アルコールにしろ極性の高い分子ですから、前の記事にあるように、水性塗料、水性インキ、床ワックス等にも使われます。
溶剤も油にも水にも親和性のあるような溶剤を使うことが多く、床に塗料として塗布した時に、元から塗ってあった古い床ワックスを溶かしてしまうこともあります。
また、木材に防虫目的で染み込ませたホルムアルデヒドや接着剤に含まれる有機溶剤を溶かしてしまいます。
それらが揮発するので、完全に乾くまではMCSさんは近寄れません。
セーフコートや他の強固な被膜を作るポリウレタン樹脂について、安全性を疑う、それでMCSを発症した、酷くなったという方は、単にセーフコートが悪いのではないと思います。
古い被膜を完全に除去しなかったために事故にあったか、防虫剤や接着剤が浮き出ることについては、避けられないことだと思います。
また、溶剤や木材から浮き出た有機溶剤が完全に揮発する前に室内に入り暴露したかだと思います。
完全に乾燥したセーフコート被膜に反応するMCSさんが全くいないとは言い切れません。
重症度がかなり高いと思われる方は既に施工された施設に一度入ってみられることをお勧めします。
そういうこともお考えになって、セーフコート等のウレタン樹脂を封止剤として使われたらと思います。

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