11/30/11 DVD: the american | **コティの在庫部屋**

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「ラスト・ターゲット」

The American


一度書いたものが消えた時の脱力感と言ったら…(_ _。)

まあ、気を通りなおして。


巷の評判はどうだったか解らないけど、私これかなり好きですわ。

寡黙さの中に流れる潤んだ叙情感が堪らなくいい。スナイパーものでこの潤み感は普通ないもの。

最近トコトンドライなものが多いし自分もそういうのが好きなんだけど、この映画は違うテイストでも凄くいいと思う。

原作の翻訳本のタイトルが「暗闇の蝶」とは、くぅ、憎いタイトル付けたもんだぜ。


自然や建物の美しさがまた叙情感を引き立てるんだよね。場所がイッターリアってのが功を奏したのかも。

説明的な台詞一切ないし、台詞自体も少ないので、ハリウッド的なものに慣れてしまっているとちょっと辛いかな。

クルー兄も全編の3割くらいはずーっと無言で機械いじってるしねw(男子向きかもしれない、そういう意味では)

でもね、よく見るとちゃんと、心の動きとか感情とかが読み取れるので、そこを楽しんだ方がいいんじゃないかと思う。


脇まで役者もいい味の人が出てるよねえ。あの神父様がまたいい。「車の医者」の彼もね。

そうそう、クルー兄の同業者のおねいちゃん、キレイよねえホント。テクラ・ルーテンというらしい。

そのクルー兄ですが、いやあなんでこの人はこんなにカッコいいのでしょうか。

ゴマ塩頭をフィーチャーして若干「老け」な役作りしてるんだけど、全然若いのよね、身体とか見ても。

あれじゃあクララじゃなくてもついて行くっていうわよねw

そのクララ役のヴィオランテ・プラシド!天晴だね、オールヌードだもんね。全部見せてるもんね。よくやった!

だもん、クルー兄だってあれだけ頑張って彼女に挑む訳よね。凄いセクシーでした。参ったw


「リプリー」でもかかってたTu Vuo Fa L'Americanoが今回も印象的に使われてます。

この曲好きなんだよねえ。今度iTunesで探してみようかな。

また最後のクレジットでかかるWindow of My Eyesという曲、堪らない程泣かせる「どブルーズ」でした。


彼はね、彼女だったから愛した、というのもあるとは思うけど、

今までの全ての女性達を思って、彼女とやり直したいと思ったんじゃないかなあ。

もうこれ以上誰も傷つけたくない、そう思ってさ。


蝶は魂の化身。

飛び立ったそれは余りにも真っ白で、わたしには一瞬解らなかった。

あなたの手が血に染まっていた事が。



*****


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