桜の花びらが散り、青々とした葉が生い茂っています。
僕の家の前の桜の木にはさくらんぼが実をつけ、毎日小学生がこぞって収穫しています。
僕も木に登ってさくらんぼをとろうかなと考えて、はや4年になります。
まだ一度もとれてない今日この頃。
みなさん、いかがお過ごしでしょうか。
僕はつい最近、髪を切りました。
暖かくなってきたので、さっぱりとしたかったのです。
髪を切ると言えば美容院ですよね。
理容院とか散髪屋とか名称はいろいろありますが、とりあえずここでは美容院とします。
でね、僕ってね、
美容院が超苦手なんですよね。
基本的には僕が人見知りだということが理由なんですけど、それにしても苦手です。
中学、高校とすっと坊主で美容院のお世話になってないということを差し引いても苦手です。
もう苦手すぎて、僕にとって美容院に髪を切りに行くことは「戦い」と同義ですね。
そんな僕の戦いの記録を残したいと思い、今回筆を手に取った次第です。
そう、あれは小雨が降り注ぐ日でした。
僕は意を決して番号を押しました。
「今日って予約できますか?」
しまった。
僕は早くもミスを起こしました。
だって美容院に予約できない日は別にないし、それなら「まだ」予約できますかだし、
自分が言いたかったのは、
今から行っても切ってもらえるかどうかってことだから!!!
大きな過ちでした。
この第一声で相手になめられるかどうかが決まってくるというのに。
くそっ。相手はどうでてくるのか、やばいという考えが頭から離れません。
電話開始からここまで2秒です。
「今からってことでしょうか?ふふ。」
鼻で笑われたーーーーー!!!!
悔しいーーー!!!!!
そうですーーー!!!
すぐ切りたいですーーー!!!
で、まあなんとかすぐ切れるということで歩いて3分もかからない美容院に行きました。
しかしここからが戦いの本番です。
まず、先ほど電話した松浦ですって受付しようとしたんですけど、
傘がなかなか上手くたためないんです。
もう相手は待ってます。
会員カードを受け取る気で手を差し出してます。
プレッシャーをガンガンかけてきてます。
僕を殺そうとしてます。
しかし僕はこんなところで負けません。
なぜなら髪を切りたいから。
なんとか傘を折りたたみ、会員カードを出そうとします。
ここでみなさんはまた僕が会員カードを出すのを手間取ると思うでしょう。
そんなことはありません。
なぜなら事前に財布から出しやすいように、セットしていたからです。
この準備が完璧だったがゆえに、傘の件が悔やまれます。
しかし会員カードというステージをクリアしても油断することはできません。
美容師さんは次の攻撃の体勢に入っています。
「アウターをお預かりしますね。」
この言葉を聞いたとき、全身に電撃が走りました。
なっなに!?アウターだと!?
今着ているのはただのパーカーだぞ......
『貧相な服を着ているな。美容院に髪を切りに来たというのに。』
そんな心の声が完全に聞こえました。
完全に僕を辱めようとしています。
僕を殺そうとしています。
そうして鏡の前まで案内されて髪を切る準備がすすめられます。
どんな髪型にするかのやりとりもなんとか順調に終え、美容師さんが髪を切り始めます。
すごい丁寧ですよ。やっぱり。
さすが髪を切るプロです。
順調にやりとりができれば、僕にもこんな心の余裕もでてきます。
そう思っていたのもつかの間です。
「髪サラサラですね。」
完全に馬鹿にされましたよ!!!!これは!!!!!!
『男なのにサラサラwwwwワロスwwwww』
『しかも!!!イケメンでもないのにwwwサラサラwwww』
もうこの台詞が込められていました。
むしろ顔に油性ペンで書かれていました。
もう僕の顔に書いてきましたよ。
ウソです。
で、しばらくすると定番の質問がくるわけですよ。
鏡を僕の後頭部に突きつけながら質問してくるんですよ。
「こんな感じですが、いかがでしょうか?」
僕いろいろ考えました。
襟足長いな。
そもそも襟足左右の長さ違うな。
あともみあげもうちょい切って欲しいな。
もちろんそこで僕は言ってやります。
「大丈夫です。」
完全にやられました。
でもまだまだ戦いは終わりません。
取り返すチャンスは残っています。
なめられたままではいれません。
そうしてシャワーに向かうわけです。
「かゆいところはございませんか?」
ここは普通にかゆいところがなかったので、大丈夫と答えます。
シャワーが終わり、やっと顔についた髪の毛をお手拭きでとれるときがきました。
しかし美容師さんからは「お手拭きどうぞ」ではなく「こちらへどうぞ」の言葉がはなたれます。
前回来た時はここでお手拭きがでたはずでした。
これはなめられてしまったのか。
いやそんなはずはない。
ここのシステムが変わってしまったのだろう。
そう考えて、別に僕は文句を言いません。
まあ万が一システムが変わってなくも人にはミスがあるからです。
そうして髪を乾かされ、ワックスをつけられます。
この後すぐ家に帰って、外出の予定はないにもかかわらずワックスをつけられます。
そこで美容師さんからワックスのつけかたとかのうんちくが語られるわけですね。
僕自身あまりワックスつけるのは好きじゃないんですが、ちゃんと聞きます。
「後頭部には最初につけて、残ったワックスで前髪整えるといいよ。」
ん?
「あとおでこを出すと明るい印象がでるからおすすめだよ。」
タメグチやん!!!!
完全になめられとるやん!!!
確信犯やん!!!
さっきのお手拭きもやん!!!
「アウター返すね。また来てね。」
は!!!!?
いやいやそんな接客されてくるかよ!!!
くそ!!!
なめられたやん!!!
戦いに敗北やん!!!
絶対にこんわ!!!
そんな考えが頭を埋め尽くす中、僕はこう答えます。
「はい、また来ます。」




