主婦 vs ひろひこ、弁当勝負?
テーマ:ブログおいらが茅場町にある商社に勤めていた頃。
営業職だったので、女性アシスタントの存在が不可欠。
中でもおいらの担当しているお客様は、
どれも事務処理の面倒なお客様ばかりだった。
この為、女性アシスタントが2名、ついていた。
ひとりは派遣社員で、関西出身の気のいい女性(28歳主婦)で、
お笑いにとても造詣が深い(笑)。この方、何故かみんなに
「くまちゃん、くまちゃん」
と呼ばれていた(苗字は全然違うのだが)。
もうひとりはバリバリの新婚さんでパートタイマー。26歳の主婦。
この方もなかなか気のいい方で、常に笑顔もの絶えない女性。
仕事も生真面目にこなしてくれていた。
こんな2人がアシスタントだったので、
おいらは気持ちよく仕事が出来た記憶がある。
またこの2人が・・・飲むんだわ、お酒。
3人で飲みに行くと、もう大変。
情けないことに、おいらが一番お酒が弱かった位で。
まあ、盛り上がるし、飲むしで大騒ぎ。
おいら的には「両手に華(人妻だけどね)」て感じなんだけど、
ヘンな話、この二人とも「女性」としては意識しないで接する事が出来たから、
なんか言いたい事行って、言われて、「ぎゃはははは」みたいな。何とも気軽な感じ。
そんなことを知らない外野は
「松居さん、人妻2人も相手に不倫すか?」
なんて事を言われもした。まあ、邪推は世の常ですな。
ある日なんか、3人で「牛タンが美味しい店」に行って、牛タンを食べてた時に、
その店のメニューで「ニンニクの丸揚げ」てのがあるのを発見。
試しに頼んだら、これが美味い!
まあ単純に、ニンニクが丸ごと、ごま油かなんかで揚げてあるのだけど、
このニンニクがいいのか、なんなのかわからないがメチャメチャ美味かった。
途中から牛タンそっちのけで、この「ニンニクの丸揚げ」を食べる食べる。
3人でかなりの量を食べた記憶がある。当然、3人とも強烈なニンニク臭に包まれる。
この強烈な臭いは翌日まで残り、会社でまた
「3人揃ってニンニク臭いって・・・怪しいっすね」
等と、更に要らん邪推を呼んでしまった。・・・まあ、確かに。
でもそんな邪推はよそに「また行きましょう」なんて、3人でこっそり言ってたものだ。
そんなある日の昼休み。
おいらは、手製の弁当を会議室で食べていた。
以前から、自分で弁当を作るのはおいらのライフワークの一環で、
女房子供が居た頃は、お弁当を3つ作っていたこともある。
それくらい、お弁当作りは生活に馴染んでいる。
他の社員は殆どが外食。お弁当持ちの女性陣は、応接室で食べていた。
当然、おいらはひとりで弁当をパクつくことになる。大抵は会議室だ。
そこへたまたまくまちゃんが来た。
「松居さん今日もお弁当?よく続きますよねえ。
あたしなんか、時間があってもダメだわ。できないわ」
「そう?でも実際作ったら、くまちゃんのお弁当のが美味いっしょ?」
「まあ・・・腐っても主婦ですから(笑)でも松居さんの料理は未知数だしね」
「したら、今度お弁当交換する?」
おいらは半ば、冗談で言ったのだが、
「あ、面白そう。じゃ、どっちのお弁当が美味しいか、勝負しましょう」
あらら。勝負になっちゃったい。
「じゃあ、今度の月曜日に。メニューは任意で」
あっさりと勝負が決まってしまった。でも、やると決まった以上、真剣勝負だ。
さぁて、なにを作ろうか。揚げ物は面倒くさいし苦手だし・・・
いろいろ考えた末、メインはお弁当おかずの王道・ハンバーグに決定。
その時のメニューは・・・
1.ハンバーグ:豚・牛合挽きの挽き肉に、ジューシー感を出す為に豚の細切れを叩いて加え、
手でこねる。ツナギはまあタマゴで。隠し味にニンニクをおろしたものを少々。
後はこねる際にごま油を若干加えたかな・・・覚えてる範囲ではそんな感じ。
2.ポテトサラダ:フツーにジャガイモ買ってきて、電子レンジでふかす。皮を剥き、これは木のへらで
すり潰す。ところどころ大きなジャガイモも残す。溶かしたバターを混ぜて、塩も少々。
これだけ訊くと“ジャーマンポテト”になりそうだが、ここに砕いたゆで卵と
少々のマヨネーズを加える事で、サラダの面目を保つ(笑)。
さらにそこに、レタスと、茹でたブロッコリーを添える。
3.ウインナー:これはもう必須、という事でタコさんのウインナー。
4.リンゴ:当然、ウサギさんの形に仕上げる。これでもかっつうくらい、おとめちっくに仕上げる。
以上がこちらのメニュー。普段自分が食べてるモノとは段違いに手の込んだモノに仕上がった。
見た目もなかなか。キレイに出来た。特にブロッコリーの緑がきれいだった記憶がある。
お弁当箱も、以前買ったキャラクターもの(ぱっぷたっぷ)を使用。完璧・・・そう完璧だ。
さあ、その自信作をひっさげ、決戦の月曜日。お昼休みがやってきた。
「じゃあ、交換」
それぞれに交換したお弁当を持ち、
彼女は応接室で女性陣と、おいらは会議室で、それぞれのお弁当を食べる。
いよいよ勝負だ。彼女のお弁当メニューは・・・
1.鶏のから揚げ:王道たる生姜醤油味。あとなんだろ・・・なんか別の隠し味があった気がする。
たしかに美味い。さすが主婦。下味からしっかりと作ったのがよくわかる。
2.厚焼きタマゴ:キターーーーーー!王道中の王道。これなくして、お弁当は語れない。
ダシと若干の砂糖で、あまじょっぱく仕上がっていた。美味い。
3.サラダ:プチトマトにレタス。そしてシーチキン。このシーチキンにまた、ナンか隠し味があって。
なんだか分らないのに美味い。困った。だんだん勝ち目が無くなって来た。
4.鶏そぼろ:ご飯の上はこれ。これにはヤられた。美味い。美味いよ、くまちゃん。だめだ。
もう勝ち目はないな。あんたの勝ちっすよ。
食事を追え、弁当箱を洗っているとくまちゃんが来た。
「松居さん!美味しかったよぉ~」
「くまちゃんのお弁当もかなりの美味さで・・・正直、負けました」
「いやいやそんなこと無いよ~。あ、でもね・・・」
「?」
「あたしには、ちょっと量が多くて、他の女の子にも分けちゃった」
あ~、確かに。いい気になって沢山詰め過ぎたな。あれは男子が食べる量だ。
逆に、おいらは少なかった・・・。フツーの男子ならいいかもしれないが、
食いしん坊のおいらには、モノ足りなかった。倍あっても食べてしまったろう。
「でもみんな美味しいって。」
「良かった・・・まずい、言われたら立ち直れない。引退する」
「はははははは・・・」
結局、勝負がどーのなんてもう関係なくて。
お互いが、お互いの弁当を、仲良く交換して食べ合って美味しかったと。
まあ、そんな微笑ましいお話でした。
アシスタントと営業、というには仲むつまじい感じだったけど、あれくらい意気投合してると
仕事もやり易い。結果的にプラスになるもんで。ある意味、理想の環境だった。
でも続かないのよね・・・こういういい時期て。
その後、人員整理があって、派遣の彼女は真っ先に首を切られてしまった。
経費のことは分るけど、仕事の出来・不出来は関係ないんだなぁ・・・なんて憤りを感じたものだ。
そんな憤りを感じてたおいらも、その2ヶ月後には退社するハメになったワケだし。
理想の職場環境、そして人間関係・・・続かないモンですなぁ。





1 ■無題
゚(゚ノ∀`゚)゚。アヒャヒャ
不倫ですか?!
酒弱いとか何か意外だし!