Aヘプバーンに学ぶ、美人力の秘訣 | shishangのブログ

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「ヴェルフラ隊長、何も天馬から飛ばなくても!」
「急かしたのはお前だ。自分の傭兵団が危ないから、救援を頼むとな。私は高いぞ?」
「うう、そこは交渉次第ってことでお願いします。仲間割とかないんですか」
「ないな」

 ターシャはむくれながらも、天馬を地面に着地させながらヴェルフラに頭を下げた。ヴェルフラは毅然として戦場に降り立つと、アルフィリースの方を見る。

「貴女がアルフィリース?」
「ええ、あなたは確か報復部隊の」
「アルフィ、失礼ですよ」

 そこまでアルフィリースが言って、慌ててリサがその口をふさぐ。報復部隊とは通称であり、失礼な物言いに当たると思ったからだ。その様子を見て、ヴェルフラは自然にアルフィリースの言葉を流した。どうやら慣れているらしい。そして口調もターシャに応対する時と異なり、女性らしく丁寧なものだった。

「構いませんよ、その方が私の事を正しく言い表しているでしょう。正しくは部隊アテナ、隊長のヴェルフラです。以前も少々顔見知りになりましたが、改めましてごあいさつを。そしてご無事で何より。
 ここからは部隊アテナが貴方達を空から援護します。サラモの砦までの誘導はできますから、差し当たっては誘導しやすいように街道を目指していただきたい。見れば部隊も疲弊している様子。露払いは私がしましょう」

 そういってにこりとしたヴェルフラに、背後から一体のヘカトンケイルが襲い掛かる。だがヴェルフラは振り向くことなくヘカトンケイルの剣を指二本ではさみ止めると、そのままヘカトンケイルを引き倒し、頭を踏みつぶした。あまりに武骨で無造作な倒し方に、ライフレスですら目を丸くしたほどだった。
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「驚いたな大した女傑がいたものだ」
「ちょ、馬鹿力にもほどがあるでしょ?」
「お褒めに預かり光栄だ。で、私の敵は誰だ? そこのヘカトンケイルとかいう――」

 そこまでヴェルフラが問うたところで、彼女の視界には一人の男が入った。その男、グンツとヴェルフラは目が合うと、グンツが「まずい」と言わんばかりにヘカトンケイルの陰に隠れた。ヴェルフラはグンツを認識すると、不意にそちらの方に歩み始めた。ヘカトンケイルが武器を構えて立ちはだかっていることなど、お構いなしである。
 ヴェルフラはなおも前進しながら問いただす。

「そこの男、こちらを向け」
「いや、人に見せられるような大した顔じゃないんでね」
「冗談はいらん。こちらを向け、グンツ」

 ヴェルフラに名前を呼ばれて、グンツはびくりとした。別に実力がヴェルフラに劣るとかなどと考えたわけではない。それは本能のような怯えである。自分の傭兵団が壊滅に追い込まれるまで散々追い回され、そして自らも死線以上を彷徨うことになった原因を作った女。自分の人生を、仲間にそうしたように力ずくで捻じ曲げた目の前の女を、グンツは本能で恐れていた。
 もちろん最初はヴェルフラを恨みもし、どうやって犯し殺せばあの端正な顔が歪むだろうかとグンツは自らの残虐な知識を総動員して考えもした。だがしばらくして自分の力が今までのものと異質になったと知ると、今度は感謝もしたのである。
 しかし実際にヴェルフラを目の前にしてグンツに浮かんだ感情は、ただ恐怖することであった。出てこいと言われてもそのような気分にならず、ちらちらとヴェルフラの方をうかがおうとするグンツに嫌気がさしたのか、ヴェルフラはいつの間にか取り出した巨大なハンマーをグンツの方に向けた。

「隠れるのならそれもよし。貴様がこの大陸のどこに隠れようと、その隠れる物陰ごと粉砕してみせよう。私は

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