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 当社は、去る平成29年6月23日の取締役会において、当社保有の特定子会社である株式会社ビービーエフ(以下、ビービーエフ)の株式を一部譲渡(以下、本件株式譲渡)する決議をいたしました。なお、本件株式譲渡により、ビービーエフは、2017年7月1日から始まる当社の来期になる2018年6月期決算より、当社の持分法適用関連会社となります。今回は、本件株式譲渡に関する背景と今後の展望について述べさせて頂きます。
 
1.本件株式譲渡の背景
 当社は、2000年2月に業界初のIX(インターネット・エクスチェンジ)直結の専用型インターネット・データセンターとして起業しました。そして、ヤフー株式会社等のWeb応用サービス企業を顧客として急成長し、2005年8月に株式上場を果たしました。上場後は、当社のデータセンターを利用する上位レイヤのサービス事業を立ち上げて、データセンター需要を自らが喚起することを方針とし、当時は、困難だとされていた、ファッションEコマースに挑戦してきました。ビービーエフは、7年間の赤字期間を経て、5年前に黒字化し、安定成長軌道に乗ってきました。ビービーエフ以外にも様々なビジネスモデルの立案と検証を常に行ってきました。現在も、この方針を継続しております。
 このたび、いくつかのビジネスモデル立案・検証の中で、ビービーエフの事業については、収穫期に入ったと判断致しました。このため、ビービーエフへの投下資金を回収すると共に、当社のデータセンターユーザーとしての関係を維持しつつ、同時に、今回の株式譲渡に伴うキャピタルゲインを基に、IoT/ビッグデータ/AI時代に対応した次なる事業投資を行うことと致しました。
 また、一部売却後のビービーエフへの出資比率は、23.5%となりますが、筆頭株主となった、株式会社ヒト・コミュニケーションズ(以下、ヒトコム)は、販売・サービス・営業分野を中心に、人材サービス提供によるアウトソーシング事業を行う「営業支援企業」です。ビービーエフは、ファッションを中心とする分野でのインターネット技術によるアウトソーシング事業を行う「Eコマース支援企業」です。ヒトコムとビービーエフは、アナログとデジタルでの営業支援を行う強力なシナジー効果が生まれることが期待されます。
 このことから、ビービーエフを当社子会社のまま維持することよりも、よりシナジー効果の高いヒトコムを筆頭株主とし、当社が第2位株主とある株主構成により、当社におけるさらなるビービーエフ持分による企業価値の向上につながることを目論んでおります。

 

2.今後の見通し
 本件株式譲渡による、当社の今期である2017年6月期業績予想に与える影響につきましては、当社が、別途開示しております『特別利益の計上並びに通期業績予想の修正に関するお知らせ』のとおりでありますが、特別利益による今期の業績予想の上方修正よりも今後の事業展望が、重要性が高いと考えております。
 まずは、このたびの本件株式譲渡によるの受取金額の資金使途につきましては、既存事業である新データセンター向け設備投資として16億円、新規事業の強化として5億円を予定しております。そして、昨今、急速に進展し始めた第4次産業革命の潮流の中で、今後の事業展開としては、先行投資をしてきた、IoT/ビッグデータ/AI分野における、収穫期を先取りする展開を行ってまいります。
 具体的には、急拡大が期待されるAI利用市場において、当社子会社のエーアイスクエアが開発を進めている特化型AIサービスを、今期である2017年6月期の研究開発フェーズから、来期の2018年6月期には、事業化フェーズに移行致します。
 また、現在構築中の新大手町データセンター(750ラック相当)は、政府保有資産の入札の結果、当社が落札した最後の都心型データセンタービルとしての希少価値を有するものです。大手町地区は、国内外の全キャリアのバックボーンネットワークの集積拠点であることから、超高速・超低遅延・超多地点同時接続の5G(第5世代モバイルと同様の特性を備えた)データセンターとして、2017年秋から営業を開始致します。
 当社は、最先端インターネット・インフラとストレージの運用技術を基本とした5Gデータセンター事業者・データソリューション事業者としての競争力をより強固にすると共に、ビービーエフを産み出した社内アントレプレナーシップ創出型企業体質を維持・発展させてまいります。そして、具体的に、ビービーエフの持分企業価値をさらに高めると共に、次なる起業成長エンジンとしてエーアイスクエアを位置付けております。

 

平成29年6月29日

代表取締役会長兼社長CEO

藤原 洋

 

 

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