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UC San Diegoと共同でのIoTオープンイノベーション拠点創設の意義について
~第3のインターネット革命を担う革新的技術に基づく継続的発展を追求するために~


 IoT(Internet of Things)元年ともいえる2015年、私は、4月に、UC San Diego(カリフォルニア大学サンディエゴ校)の各部門との今後の計画の擦り合わせ、および同地域の地元有力企業である、無線通信技術で世界をリードするクアルコム社、遺伝子解析装置で世界をリードするイルミナ社、およびサンディエゴ周辺を供給エリアとする電力・ガス会社とロサンゼルスなどを供給エリアとするガス会社を傘下に持つセンプラ・エナジー社を表敬訪問してきました。

 サンディエゴ地域は、MIT(マサチューセッツ工科大学)准教授から1966年にUC San Diego教授に就任したアーウィン・ジェイコブス博士がこの地に移られてから大きな発展が始まったのでした。博士は、1985年にクアルコム社を共同設立し、デジタル無線技術の革新的技術であるCDMA(Code Division Multiple Access)方式の実用化に成功し、一気に移動通信における世界市場を席巻したのでした。サンディエゴ地域は、クアルコム社や同社からスピンアウトした企業をはじめ、多くのUC San Diegoから生まれた企業が所在しており、IoT技術の中心を担う無線通信技術とライフサイエンスに特化したベンチャー企業が集積しています。

 私自身は、2015年5月にUC San DiegoのGPS(School of Global Policy and Strategy、国際政策戦略大学院)のEmPac Fellow(特別研究員)として招聘されており、併せて同地域の産学連携活動を行う予定です。

 IoT(Internet of Things:モノのインターネット)は、これまでのインターネット革命を牽引してきた利用者に情報提供を行うポータル(Yahoo!、Google等)、利用者がコンテンツ制作に参加するソーシャルメディア(Facebook、Twitter等)に続く、第3のインターネット革命を担う革新的技術です。そして、IoTの本質は、これまでの人口を上限としていたヒトのインターネットをはるかに超える数百億に及ぶモノのインターネット接続環境を実現するところにあります。

 本格化するIoT時代を迎え、当社では、社内組織として「グローバル IoT事業推進本部」を新設いたしました。また、UC San Diegoと共同で現地の先進的な技術を持つ企業との共同開発や有望なベンチャー企業を発掘するためにサンディエゴ市にIoTオープンイノベーション拠点を創設する予定です。また、当社は、同組織を中心に2020年までに総額で1,200万ドルを投資することを計画しており、サンディエゴ地域の有望なベンチャー企業の発掘、投資、および学術研究機関、IoT関連企業との共同開発および共同事業を展開する予定です。

 このような国際産学連携に基づくオープンイノベーションによる成果を、当社の既存サービスである、インターネット・データセンター事業、クラウドサービス事業、およびストレージソリューション事業と連携させ、順次市場投入を行うことで、次なる事業の柱となるIoTサービスの基盤を構築すると共に、グローバルなIoT事業の拡大を図ってまいります。

平成27年4月22日
代表取締役会長兼社長CEO
藤原 洋

UC San Diego学長のプラディープ・コースラ博士と(UC San Diegoにて)


クアルコム創業者アーウィン・ジェイコブス博士と

クアルコム創業者アーウィン・ジェイコブス博士と(UC San Diegoにて)


クアルコム本社入口に並べられた膨大な特許の数々

クアルコム本社入口に並べられた膨大な特許の数々

 

 
  

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