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  ~Webの発明者ティム・バーナーズ・リーも参加してくれた記念イベント~
 

 Interop Tokyoは、1994年から開催されている国内最大のインターネット技術イベントで、私も初回から関わり、日本のインターネットの歴史を刻んできました。現在も主催者として参画し、当社社外取締役でもある村井純慶應義塾大学教授環境情報学部長が実行委員長を務めています。今回は、去る6月12日~14日千葉県の幕張メッセで開催され、「More Clouds, More Ways, More Innovations」をスローガンに、各種の展示や講演を行われました。併設イベントとしては、放送等メディアコンテンツビジネスに関する「IMC Tokyo 2013」、「デジタルサイネージジャパン2013」「スマートデバイスジャパン2013」「ロケーションビジネスジャパン2013」を同時開催し、合計 388社が出展しました。


 特に今回は、記念すべき20回目ということで、スイス・ジュネーブの欧州原子核研究機構(CERN)に在籍中にWorld Wide Webを発明したティム・バーナーズ・リー氏(写真1、村井純氏と)が、村井教授との特別対談を行ってくれました(写真2)。リー氏は、Webを創ったことでインターネットの産みの親の1人ですが、現在は、MIT(マサチューセッツ工科大学)にいてW3C(WWWコンソーシアム)の代表であります。リー氏が1989年に考案したWorld Wide Webは、私も親しくしていた故ポール・バラン氏によるパケット交換(データの先頭に宛先アドレスと送り元アドレスを付けて伝送する方式)や、何度かお会いしたビント・サーフ氏とボブ・カーン氏によるTCP/IP(インターネットの基本通信方式)と並ぶインターネットの3大発明です。特にWebの発明がなければ、AmazonもYahooも、Googleも、Facebookも存在しなかったのだと思うと、リー氏による発明による影響の大きさを改めて感じます。正にデジタル情報革命の先導的研究者であるといえます。


 リー氏は、20回記念レセプションにも参加してスピーチをしてくれました(写真3)。そこで私は、同年代で生前に何度か会ったアップルの創業者故スティブ・ジョブズ氏(1976年アップルを創業、85年アップルを離れ96年に復帰し2011年逝去)が実は、インターネットの歴史に大きく関わっていたことを思い出し、リー氏に「何故世界初のWebサーバにジョブズ氏がアップルを追われて創ったNEXT Computerにしたのですか?」と尋ねたところ(写真3)、次のように回答されました。「マシンルームの不要なコンピュータの中では、圧倒的に高性能でしかもデータ作成の 操作性に優れと編集ツールが揃っていたからです」。やはりNEXTは、優れものだったのです。レセプションにも参加された奈良先端科学技術大学院大学の山口英教授(前内閣府セキュリティ補佐官)が当時大阪大学助手の時NEXTコンピュータを470台も導入したそうですが、ジョブズ氏の NEXTの世界最大ユーザーだったようです。


 ところで、今回の展示会と講演会のテーマは、クラウドコンピューティング、コミュニケーション コラボレーション、BYOD(Bring Your Own Device)、セキュリティ、IoT/M2M(Internet of Things/Machine to Machine:インターネットによる機器間通信)、仮想化、次世代データセンター、グリーンICT、SDN(Software Defined Network)の10分野に分けて、企画を行いました。この中で、私は司会として、基調講演の一環で、『SDNの本質と未来』というタイトルで米Brocade社のチーフサイエンティストのデビット・マイヤー氏(写真4)と東京大学大学院情報理工学研究科江崎浩教授でセッ ションを行いました。このセッションは、後ろに3列も立見席ができる盛況ぶりで、SDNが、現在インターネット技術の世界でも最もホットなトピックスの1つであることがよく理解できます。
 

 再三になりますがInteropが20回目ということで、私が審査委員長となり【審査員はインターネット業界のジャーナリスト:菊池 隆裕氏(日経BP)、小坂 謙次氏(イード RBB TODAY)、三木 泉氏(ITメディア)、三橋 昭和氏(インプレス)】、INTEROPを通じて日本のインターネットの発展に貢献した個人、企業、コンファレンス、Shownet(会期中に最新の ネットインフラ機器を用いて設計・構築・運用する会場内インターネット)分野で各20者を表彰させて頂きました(写真4)。


 個人の受賞者は、以下の方々です。
【個人の部】(敬称略)石田晴久(故人)、石田慶樹、伊藤穰一、鎌田信夫、國領二郎、小西和憲、下條真司、鈴木幸一、孫正義、高橋徹、中村修、野田聖子、松原由高、松本孝利、松本敏文、村井純、村上健一郎、山口英、和田 宏行 


 Interop Tokyoが始まった1994年は、正に日本のインターネット元年で、92年設立のIIJ社(Interop開催中の6月13日に鈴木幸一社長が『これまでの20年とこれから』について基調講演をされました。日本初のISP(インターネット・サービス・プロバイダー)を立ち上げたご苦労と次世代へのメッセージとして聴いていた全員が素晴らしいと思う内容でした。)が、約2年待ってようやく94年2月に初の特別第2種電気通信事業者の認可を当時の郵政省から得たのと同じ年です。また、この日本初のISPである、IIJ社に続いて、合計10社のISPが出揃ったのが、1994年でした。当時のコンシューマ向けISPは、ダイヤルアップ接続が主体で、その後、21世紀になってブロードバンド接続が一気に普及し、インターネット上を流れる情報量は、指数関数的に増大しています。同年の日本社会で流通する全情報のうちインターネット経由が1%でしたが、約20年を経過した今日のインターネットが占める情報流通量は99% に達しているといわれています。


2013年6月20日
株式会社ブロードバンドタワー
代表取締役会長兼社長CEO 藤原 洋




藤原洋のコラム-写真① 藤原洋のコラム-写真②
          (写真①)                        (写真②)


藤原洋のコラム-写真③ 藤原洋のコラム-写真④
          (写真③)                        (写真④)


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