バレエ講師の指を生徒の男が切断した事件について思うこと【長文】
2016年07月06日(水)
テーマ:パフォーミングアーツ


大人のバレエ教室「axis」あさみ先生のブログ
東京・田町のバレエ・ヨガ教室「アクシス」の先生のブログ。
教室に関するトピックや裏話はもちろん、プライベートなことなども徒然と綴っています。





おぞましい事件が起きてしまいました。
http://news.yahoo.co.jp/pickup/6206666

大人のためのバレエ教室を経営している身としては
他人事とは思えませんでした。

強靭でしなやかな肉体の美しさ
超人的な跳躍力、回転技
この世の人間とは思えないほど芸術的なムーブメント。
そんなバレエに憧れる男性がいてもまったく不思議ではありません。

成人男性がバレエを習うことのできるスクールは限られているので
わたしたちの教室アクシスでも、男性生徒は歓迎する姿勢でいました。

しかし…

実際に教室を始めてみて
問い合わせ、見学、体験等の男性のうち
7割は危険な予感がする方でした。

入会は丁重にお断りさせていただきました。

そんなトラブルが多いため、
結果として、男性の入会を禁止せざるを得ないバレエ教室は多くあります。

アクシスの携帯へ深夜にしつこく何度も電話をかけられたことも
1度や2度ではありません。
WEBサイトで写真を見て指名してきた人もいました。

女性専用のスタジオにした方が良いのか…。
私も何度も悩みました。

逆の言い方をすると
3割の方は、バレエを学びたい普通の方です。
身体を動かす場所がジムやプールやグラウンドではなく、スタジオだったというだけのことです。

劇団四季に在団していた時にも
初めはまったく踊れなかった男性が
バレエのトレーニングを積むことで体がどんどん磨かれていく楽しさに目覚めて
バレエを大好きになる例をたくさん見てきました。

このような事件は
バレエのトレーニングに真摯に取り組んでいる男性にとっては迷惑極まりない話です。
なにもやましいことがないのに、バレエを学んでいるということを周囲に言えなかったり、
今回のことで、成人男性への門戸はますます狭くなってしまうかもしれません。

アクシスは、バレエを学びたい男性のために門を開きたい。
しかし、私には先生たちや生徒のみなさんを守る責任がある。

WEBサイトからアクシスのバレエに対する姿勢やメッセージを明確に発信することで
今では、不純な動機で来校する男性はほとんどいなくなりました。
また、常日頃から先生同士の情報交換を密に行うことで
大きな問題が起こることなく対処してきました。

しかし、今回の事件のようなリスクに対しても管理体制を新たに考える必要があると感じました。

バレエを好きな人が
不自由なく思う存分
バレエをできる環境をつくりたいだけなのに
なぜシンプルにいかないんでしょうね。

きっと私だけでなく
バレエを愛する多くの人が葛藤していることでしょう。



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