両国予備校はなぜ倒産したか

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両国予備校はなぜ倒産したか




両国予備校。

昔お世話になり、合格後すぐに倒産したというから非常に思い出深い学校です。
倒産したときは非常にびっくりしました。

先日、その予備校があった総武線両国駅に行きました(ご存知、両国駅は東京といっても限りなく千葉)。閉鎖の張り紙が扉にしてあったのを見て非常に寂しい思いをしたのを覚えています。

ふと思ったのが何故倒産したのか、ということ。

経営陣が予備校経営に集中せず、株や不動産に手を出していたという点は良く指摘されますが、上場して情報を公開しているわけでもありませんので、その実態はわかりません。(ただ両国予備校には校訓じみたものがあって、高畠金蔵校長の言葉に”株には絶対に手を出すな”、というのがありました。おそらく彼自身痛い思いをしたのだと推測されます)

そういった株などのファイナンス面でなく、ビジネス面で倒産理由を挙げようと思えばキリがありません。

■ターゲットが全方位に欲張りすぎ
彼らのターゲットは昔放送されていたコマーシャルの言葉を借りると「医歯薬理工系文系に強い!」です。この言葉は何もアピールしていないのと一緒だ、ということにお気づきになると思います。

■それぞれの層に効果的な受験指導が出来なかった
上記で集まった全方位の受講生に対し用意されていたのは、代わり映えのしないカリキュラム、テキスト、限られた講師陣。それで効果が出ればいいのですが、私の寮では国公立の医学部合格者は0でした。実際にテキストに関しては近年の受験対応が出来ていなかった。私はたまたま英語の超長文であったり英作文であったり、論文であったりが志望校の受験科目にあったのですがまったく対応されておらず、自分でやったのを覚えています。

■怪しい思想教育
予備校内部では寮長や先生をはじめとして、両国のカリキュラムだけをやっていれば、このテキストだけをやっていればどんな大学にも合格する!といって他の受験の模試であったり、市販の参考書であったりを使用するのを極端に嫌がりました。例えば寮の部屋に市販の教科書があると何でこんなものがあるんだ、と言われる始末です。信じられないかもしれませんが。
昔は両国カリキュラムだけで、両国テキストだけで合格したのかもしれませんが、多様化する大学毎の傾向、進化する競合予備校で着実に成長する他受験生に対応できなかったと思われます。

■合格実績が現在ベースで語ることが出来ない
上記のような体制、思想教育の為、ほとんどの受験生は大学にスベリます。私の寮は悲惨でした。センター試験から一気に寮の雰囲気は重苦しくなる一方。雰囲気は連鎖します。そのまま本試験(私大医学部、国立2次試験)に突入して不合格。
文系・理系についても東大早慶に合格する人は一人もおらず、かろうじて上智大学に合格する人が2名ほど。体験記はアップデートされずいつの時代に合格したかわからない受験生の言葉が常に販促パンフレットに掲載されたまま、という有様でした。

■ガチガチ管理の全寮制システム
雰囲気は連鎖します。上記のような体制下では悪い雰囲気しか連鎖しません。受験前も予備校のカリキュラムやテキストの杜撰さに不満の話が沸き起こっていました。
息抜きに外に出ようにしても、管理人の厳しい審査があります。授業終わって息抜きに行こうにしても授業が終わって何分以内に帰寮しないと行けないためそれも出来ません。また成績の高い人を妬み嫌がらせをする輩もいます。

■悪いクチコミ、悪い背中を見せ続けている上での悪循環
芳しくない進路状況に高校の担任の先生も、両国予備校を検討している者に制止をかける。
卒業した受講生(第1志望に入れず、滑り止めに入った人等を中心)が後輩などに悪い口コミを流す。

■効果的な販促は校長の著書のみという状況
効果的な販促は打てていなかったと思います。末期はCMもストップしたから金回りが悪かったのでしょうが、それが例年のように一定の新規生徒を募集できないという結果に終わったと思います。
ただ高畠校長の書籍は秀逸です。あれは結構効果あったと思います。私もそれに感化されて入りましたもの(笑)

■アドホックな儲け方が出来ない
彼らの儲けは年に一度の1~3月。それで募集できなかったら、全寮制のため途中入塾してくることは難しく、また一般受験生を対象にした夏期講座、冬季講座も開講することが出来ず、アドホックに儲けることが出来なかった。
つまり一定の時期を逃すと一気に売上が減少する。上記の状況もあって新規生徒は例年通りには取れず、また固定費はほぼ一緒なのできつかったと思います。
限られた講師陣(※教えた方の上手い人は何人もいました)、テキスト、カリキュラム、管理体制など時代にまったく適応出来ず、ビジネスとして悪いサイクルが回り続けていました。


いわば高速道路の反対方向に突っ走っている状態を止めることが出来たのは、生徒であったり、講師であったりもするのですが、当時の経営陣はその警鐘に気づかなかったのでしょう。難しいことだと思いますが顧客であったり、敵(大学受験、競合)を良く知って戦略を打って欲しかったなぁ、勿体無いなぁという思いは拭えません。
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組織というものがある限り、管理職のニーズはなくなりません。リーマンショックの影響や、グローバル化に伴うマーケットの変化によって、ビジネスの見直しや新規事業への意識が高まっています。そして、それに合わせるように管理職人材のニーズも増えています。注目の業界や、求められる資質について、プロフェッショナルバンク・常務取締役の高本尊通氏に話を聞きました。


「グローバル化」によって管理職のニーズが拡大している


株式会社プロフェッショナルバンク
常務取締役
高本尊通 氏
管理職のエグゼクティブレイヤーの求人は、常に安定した状態で、あらゆる業界においてニーズが高くなっています。人材業界全体に言えることですが、2008年に起こったリーマンショックの影響は大きく、案件数も当然落ち込みました。しかし、翌2009年から少しずつ回復を見せ始め、2011年3月の震災の影響でまた凹んだものの、そこからの復興は早く、すでにニーズが回り始めているというのが現状です。

なぜ復興が早かったのか。その理由を紐解くキーワードは「グローバル化」です。震災によって日本経済は大きなダメージを受けました。それを機に、「内需が立ち直りまで時間がかかるかもしれない」と考えた企業の多くが、これまで尻込みしていたグローバル化、具体的には外需の取り込みに本腰を入れ始めたのです。しかし、いざグローバル化に取りかかろうと思った時に、すでに自社にいる人材だけではまかないきれないことがわかった。そこで「海外展開を仕切れる人材が欲しい」というニーズが生まれ、管理部門や事業部長クラスの求人採用が活性化したというわけです。

今回の求人ニーズがこれまでと大きく違うのは、求められる「経験」の部分です。もちろん英語や中国語といった語学力が必須なのは変わりませんが、より重視されるのが「海外での就労経験」です。「TOEIC850点で、現地の人を仕切れる人」よりも、「言葉が使えて、現地観を肌で知る人」がより求められるようになってきました。これは、生産拠点の工場長(といってもエグゼクティブクラスが担うわけですが)として現地で働くようなニーズが増え

ているというだけではありません。日本にいながら現地スタッフをハンドリングする場合においても、現地を知ることの強み、経験値を問われる場合が多くなっているということ。より現地の状況や、そこで働く人の気持ちをわかったうえでマネジメントできる力が求められているのです。

注目業界は、IT系やネット系です。内需が飽和状態となったため、本格的なグローバル展開のフェーズに入った企業などは、グローバル人事などを始め、あらゆる部門で管理職ニーズが発生しています。また、内需という面でこれからの市場拡大が見込まれる医療・介護業界も狙い目です。早いうちに業界でヴァリューをつけておき、ビジネスプロフェッションになっておくことで、エグゼクティブになるチャンスが早く訪れるかもしれません。その他、「海外展開」というキーワードで新規事業を立ち上げている多くの企業でもチャンスは広がっています。

職種で言えば、新規事業の展開にともなった海外営業が筆頭です。もちろん先ほど触れたグローバル人事の管理部門などは、あらゆる業界においてニーズが高まっています。また事業内容はさまざまですが、各部門のスペシャリストが事業部長クラスとして求められる場合も多くなっています。国内事業系では新規事業立案に関わる、事業企画などの職種でも案件が増えていますね。

なお、震災の影響で案件数は減ったものの、海外企業の日本進出に伴うヘッド人材の需要というのもあります。中国や韓国が多いですが、主にエンジニアなどをエグゼクティブレイヤーで採用し、自国のビジネスにおいて三顧の礼で迎え入れるといったような案件です。こうしたニーズは、30代後半くらいから幅広い層においてニーズがあり、高い確立で年収増も見込めるメリットがあります。 .

「スピード」「やりきる力」によって出した実績を「露出する」

企業が求める人材像を考えるうえで、重要なキーワードが「スピード」です。「何よりスピード感のある人がほしい」とおっしゃる経営者が本当に増えています。よく、「ヒト、モノ、カネが企業を成長させる」という言い方をしますが、最近ではそこに「スピード」「情報」が加わっています。しかも「スピード、ヒト、モノ、カネ、情報」というくらいの優先順位になっているといっても過言ではありません。

もう一つ大事なのが、「やりきる力」でしょう。ビジネスというものには答えがありませんから、正攻法が必ずしも通用するとは限りません。だからこそ、PDCAを高速回転で回し、前に進めながらブラッシュアップさせつつ決めていくという発想が必要なのです。つまり、結果が出るまで逃げず、徹底的にやりきれる人でないと、成果が出しにくい時代になっているということ。特に、マネジメント力が求められる管理職にとっては必須ともいうべき力であり、多くの企業が今、最も求めているスキルの一つと言えるかもしれません。

そういったビジネスに対する発想を持ち合わせていそうだということで、「戦略ファーム出身者」が注目されることは多いです。金融機関、特に外資系の出身者を評価する企業も多いかもしれません。これはあくまで代表的な例にすぎませんが、いずれにしても、「スピード」「やりきる力」の2つを意識して仕事に取り組める人を、企業は何よりも求めています。

しかし、特に管理職というポジションを希望するのであれば、「転職によってエグゼクティブになろう」と思わないことが大事なのかもしれません。それよりも、「人から声をかけられる(誘われる)くらいになっておく」という意識でいるべきでしょう。未経験転職のような甘い話でないのは言うまでもなく、転職できたからといって通用するかと言えば、そんな簡単な話ではありません。「この仕事は、あなただから任せたい」と認められてナンボだという意識を持っておくことです。そのためには、周囲を認めさせるような圧倒的な実績を残しておく。結局は、目の前の仕事をしっかりやるということに尽きます。エグゼクティブの転職に、飛び道具はありません。

さらにつけ加えれば、そうした実績をきちんと露出することが大事なのです。実際にスカウト会社やヘッドハンターの多くは、そういう露出された情報を参考にして人材を評価し、実際に声を掛けています。多くの人の目に触れれば触れるだけ、チャンスは広がる。そう考えておくことです。特に日本人はこの部分に対して臆病ですから、やっておくだけでも周りに差をつけることができるかもしれません。

特に今は本当に色々な手段がありますから、自分から発信できるメディアをうまく使って、どんどん露出しておくことです。仕事にまつわるブログなどを開設してみるのもいいでしょう。よく「転職にはリスクがつきものだ」と言いますが、“転職活動”には何一つもリスクはないのですから。

英語能力、アジアではマレーシア――企業拠点の誘致追い風(データは語る)

2013/12/10 日本経済新聞 

 世界で教育事業を展開するイー・エフ・エデュケーション・ファーストは60カ国・地域の英語能力を数値化した2013年の「英語能力指数」をまとめた。アジアではマレーシアが最も評価が高く、英語が公用語のシンガポールを上回った。英語力の高さは企業がアジアで拠点を置く国を選ぶ際に有利に働きそうだ。
 シンガポールと同様に英語が公用語のフィリピンは調査の対象外だった。マレーシアは英国から独立した後もマレー人や華僑、インド人の間での意思疎通の言語として英語を使い、小学校から教育を始めて習熟度を高めている点が評価された。
 日本は7位。中国は11位だった。中国は政府や企業が英語能力の向上に力を入れており「ゆっくりとだが、着実に英語の能力を高めている」としている。最下位はタイだった。英語が通じれば、駐在員にとって仕事がしやすくなるだけでなく、買い物など日常生活の不安も減る。競争が激化するアジア拠点の誘致合戦にも影響しそうだ。

フィリピン進出、中小向けに講座、長野県など、29日開催。

2014/01/24 日本経済新聞 

 長野県と長野県中小企業振興センターは29日、フィリピンへの進出を考える県内企業向けセミナーを諏訪市で開催する。経済成長が著しく注目度の高い同国の実情や展望について講演し、中小企業の海外進出を後押しする。
 講師にはフィリピン協会(東京・港)の理事で住友商事の交通・輸送インフラ事業部の池信介氏を招き、同国の経済や地理、文化などについて解説する。
 参加費は無料だが事前にFAXやメールで申し込みが必要。定員は中小企業の経営者や管理職など50人で先着順。問い合わせは長野県中小企業振興センター((電)026・227・5013)。

ヤマト、M&Aを加速、新中計、アジア輸送網拡大、宅急便、品質を改善、研究開発に30億円。

2014/01/23 日経産業新聞

 ヤマトホールディングスは22日発表した2014年度からの3カ年の新中期経営計画で、アジア事業の拡大に向けM&A(合併・買収)を積極推進する方針を掲げた。宅急便や企業向け物流サービスでの輸送網を広げるため資金を振り向ける考えだ。初めて研究開発の予算枠を設け、30億円を投じる計画。同時にIT(情報技術)システム導入も加速して輸送動向の予測や追跡の精度を高め、業務効率化に加えて輸送品質の改善を進める。
 ヤマトHDは傘下のヤマト運輸はじめグループ会社が海外展開を急ピッチで進める。新中計では、M&Aが戦略の柱のひとつ。「東南アジアでのクロスボーダー(3国間)輸送網の拡大に向け提携を含め検討する」(ヤマトHDの丹沢秀夫執行役員)。現地の物流業者が対象だ。
 ヤマト運輸の国際戦略では、13年から小口の保冷輸送サービス「国際クール宅急便」を開始しており、対象エリアを現在の香港から、15年までに台湾、シンガポールに拡大する。今年1月に東南アジア諸国連合(ASEAN)地域の統括会社「ヤマトアジア」をシンガポールに設置。こうした体制を受け皿にし輸送需要を掘り起こすとしており、これにM&A戦略が加わる。
 さらに、初めて研究開発に絞った予算を設けて、新規事業の創出に3カ年で30億円を充てる。「有望事業を対象にして足りない機能を補う」(丹沢執行役員)狙いだ。現在、連結売上高の約8割を宅急便を中心とする「デリバリー事業」が占めており、宅急便の「一本足打法」の脱却を急ぎ、グループ全体の事業の裾野を広げる。
 3カ年の設備投資額の見通しは1200億円。現3カ年(11年度~13年度)の単純合算の1927億円と比べても水準が落ちる。約1400億円を投じて13年10月に稼働した「羽田クロノゲート」などの大規模投資が一巡する。新たな中計では16年度までに関西圏、中部圏それぞれで約200億円を投じて大型物流施設を設ける方針。
 一方、「IT投資を通常より上積む」(ヤマトHDの芝崎健一常務執行役員)。16年度までに輸送サービスの根幹となる次世代の情報システムを構築する。集配送でのサービス向上に加えて、荷物の輸送量や需要を見極めたうえで、作業現場の業務効率につなげコスト増を抑制する。
 宅急便の取扱個数は16年度に18億2千万個と、今年度見込みと比べて12%伸びる。足元で続く単価下落が続き収益に響いており、ITを駆使し改善する。連結の営業利益率は5・8%と、今度見込みの5・4%から底上げする。
 昨年、クール宅急便の温度管理で不備が発覚して品質改善に取り組む。IT活用を通じて輸送体制を整えて再発防止に向けて基盤を強固にする。
3カ年中計の骨子
○宅急便事業は大都市圏間で当日配送を目指す
○国際クール宅急便の対象地域の拡大
○3年間で研究開発費に30億円投資
○M&Aの積極推進
○企業向け物流の強化
○自治体の連携による地域支援サービスの事業化
○次世代情報システムの新規導入
○IT活用などを軸にした品質改善とコスト構造改革

日通、海外攻略へ加速、新興国に輸送網、M&Aも視野、売上高、国際比率4割目指す。

2014/01/24 日経産業新聞

 日本通運は海外事業の育成を急ぐ。欧米、アジアの主要地域で輸送ルートの構築を終えたのに続き、東南アジア諸国連合(ASEAN)、メキシコなどにもネットワークを広げる。海外企業を対象とするM&A(合併・買収)も検討。国際関連事業の売上高比率を現在の30%程度から40%に引き上げる方針で、名実とも伴ったグローバル企業を目指す。
 海外40カ国に465拠点(2013年9月末)の物流網を誇る日通だが、海外関連の売上高は13年3月期で29・7%。中期計画では16年3月期に40%まで引き上げるとしている。
 成長シナリオの第1段階は仕上げた。欧米、アジアで合計1万3300キロメートルの輸送ルートを整備。上海―シンガポールを結ぶ経路をはじめ、カナダ・トロント―メキシコ・モンテレイ、オランダ・ロッテルダム―ロシア・モスクワの基幹ルートで荷物が走る。
 次は「3つの背骨を中心にしてネットワークを広げる」(中村次郎副社長)計画。3つの基幹ルートを補完する物流網を枝葉のように張り巡らせる構想だ。ASEAN、メキシコなど急拡大する市場に対して、陸海空を含む一貫輸送サービスを提供していく。
 口火は切っている。13年7月にタイ(バンコク)からミャンマー(ヤンゴン)を約4日でつなぐ陸上輸送サービスを始めたのもその一環。昨年末にはタイ―マレーシアを最大27両の専用貨物列車で大量輸送するルートを日系企業で初めて整えた。トラック、コンテナで荷物を直接積める「RORO船」での海上輸送なども検討しており、「インフラや制度が未整備なだけにチャンスがある」(渡辺健二社長)。
 有効な手立てとするのが海外を舞台にしたM&A。12年以降、米物流会社「AGS」の買収を皮切りし、香港の「APC」やイタリアのフランコ・ヴァーゴを傘下に収めた。それぞれ100億~200億円の売り上げ規模があり、海外収益の底上げへの近道とみる。
 APCは衣料品、化粧品を扱い、フランコ・ヴァーゴは高級アパレルブランドの衣料品を強みにする。消費市場として存在感を増す新興国に対し、買収先のノウハウを転用。路線が異なる荷主の開拓が期待できる。
 真のグローバル企業に向けた種まきは進めた。次はグローバル展開する顧客企業の獲得といった摘み取りが待っている。

グローバルで勝つ
LIXILグループ社長兼CEO藤森義明

2014/01/24 日本経済新聞 夕刊

経済同友会に入会、潮田氏と出会う
LIXIL社長就任、グローバル化急ぐ
社風を変革、世界的なリーダー企業へ
  米ゼネラル・エレクトリック(GE)でキャリアを重ねながらも、60歳が近づくにつれて、だんだんと日本経済や日本企業に貢献したいという思いが強まった。
 私は顔も国籍も日本人ですが、GE勤務が長く、中身は半分アメリカ人です。日本GEの会長を兼務するため、2005年から東京勤務を始めましたが、「今浦島」というのか、現在の日本についてほとんど何も知りません。カラオケに行っても、知っている曲はサザンオールスターズや松田聖子どまりでした。
 どうすればいいか、日本IBMの北城恪太郎さんに相談して、経済同友会にいれてもらいました。そこで日本企業の経営者と知り合い、その中の1人に現LIXILグループ取締役会議長の潮田洋一郎さんがいました。LIXILはトステムやINAXなど住宅設備関連の5社が統合して発足した会社ですが、潮田さんはトステム創業家の一員でもあります。
 あるとき、潮田さんから「社外取締役になってほしい」と頼まれました。しかし、GEでは他社の役員兼務が禁じられています。そう伝えると、「では毎月1回勉強会をしよう」ということになり、付き合いを継続しました。それが縁となり、11年8月にLIXILグループの社長に就任しました。
 潮田さんと私の役割分担は非常に明確です。潮田議長は経営の監督やガバナンス(企業統治)を担当します。一方で私は事業の遂行に全責任を負います。
 「GEとはさぞ勝手が違うでしょう」と多くの人に言われますが、あまり違和感を感じません。特に旧トステムは創業家を頂き、トップダウンの強い企業風土です。ウエルチ前会長が号令をかければ、全社が従ったGEとも共通項があります。
 しかし、だからと言ってもコミュニケーションは大事です。ビジョンをつくり、それを毎日のように社員に語りかけることの重要さもウエルチさんから学びました。人は1回話しただけでは伝わりません。何回も話していると共感が生まれ、それがコミットに変わります。どんな文化もコミュニケーションが最も大事です。
  典型的な内需企業だったLIXILにGE流の企業文化やリーダーシップを持ち込み、世界的な優良企業に変身させるのが、藤森最高経営責任者(CEO)に託された使命だ。
 私が就任したとき、LIXILの海外売上高比率はわずか3%でした。そこでM&A(合併・買収)を多用し、グローバル化を急ぐことにしました。企業買収には失敗のリスクもありますが、うまくいけば事業基盤を素早く固めることができます。
 GEの医療機器事業が世界市場で強い基盤を築けたのは、M&Aをがんがんやったおかげです。これに対し、日本の総合電機メーカーは独力で医療ビジネスを伸ばそうとして、世界競争に大きく出遅れました。
 LIXILは米国やイタリア、ドイツで大型買収を実施し、目標に掲げた海外売上高1兆円の実現も視野に入ってきました。
 しかし、本当に大事なのはLIXILの企業文化とそこで働く一人ひとりのマインドセットを切りかえ、真のグローバル企業に脱皮することです。
 LIXILが目指すカルチャーには3つの柱があります。1つ目はダイバーシティ(多様性)の尊重、2つ目は機会均等、3つ目は実力主義です。この3つがそろって初めて、どんな人種、年齢、性別の人でも生き生きと活躍できる舞台が出来上がります。それが真の意味でのグローバル企業の定義でしょう。
 もちろん企業文化の変革は一朝一夕にはできません。ディケイド(10年)単位の時間が必要です。「そのぐらいはやろう」と、実は心ひそかに覚悟しています。
 GEのウエルチ前会長は「世界でナンバー1か2以外の事業は、持っていても意味がない」と言いました。彼を師と仰ぐ私としても、このビジョンをぜひ実現したいと思っています。キッチンやトイレなど水回りの住宅設備やカーテンウオールなどの世界的なリーダー企業になる、そんなLIXILをめざしたいと思います。

[重大なご報告]

私事ではございますが、実は1月の初旬、最愛の彼女「山田るり子」とお別れ致しました。ここまで発表を控えていたのは、双方、多少なりとも周囲へ与える影響力が強く、またお互い心の整理をしていたのが理由です。

心の整理も付き、お互いに話し合い、ここにご報告させていただきます。

思えば、2010年2月7日

角川春樹事務所の取締役のバースデーパーティで出会い、そこから10日後の2月17日には、お付き合いすることとなりました。私が27歳、るり子25歳の時でした。

当時の私の仕事はアパレル。

絶頂期に付き合い、その後に二人でどん底に突入していくことになります。

以来、約3年11ヶ月の間、苦楽をともにし、成功と地獄を二人で見てきました。

私にとって初めての同棲。彼女と一緒に住むという選択。

東京ミッドタウンでお付き合いを始め、六本木ヒルズに引越し同棲を開始、それまでは知らなかった家庭と恋の温かさを知りました。

ご飯を作ってくれ、いつも家で待ってくれている、るりと愛犬。

毎週フェラーリで国内を旅行し、海外にも二人でたくさん一緒に行きました。

バリで過ごしたあの日、コンラッドホテルの真夜中のビーチで語り明かしたあの頃

ハワイで初めて買ってあげたバーキンのローズテリアン

シャングリラの最上級スイートで過ごした彼女の誕生日、二つ目のバーキン

愛犬を連れてミッドタウンの公園を散歩していたフリーエージェントの時代

リッツカールトンレジデンスの居住者パーティでドレスアップした美しい彼女

二人で行なった講演会の数々

共同で出版した彼女の処女作「お金持ちになる彼を見つけて育てました」

六本木を二人で飲み歩き、買収したお店で酔っ払いながらカラオケをしたあの日々

生涯の愛を誓うために贈ったショーメのダイヤリングとショパールの時計

一緒に出演した数々のテレビや雑誌

彼女はたくさんのことを教えてくれました。

美味しいレストラン、海外のこと、女性のあり方、モテる男のあり方、洋服のセンス、お金持ちの常識、一流の男の定義・・・

るり子は、

文化レベルが高く、品位があり、思考、トークともに超一流の女性です。

スタイル・美貌ともに私は、他にいない存在だと思っています。

どこに出しても恥ずかしくなく、そして、私の友人、先輩、お客様、誰と話させても魅了させるカリスマです。

別れの理由は、お互いそれぞれ別の道を歩むためです。

私の目標は、1兆円を数える実業家になること。

るり子の目標は、温かい家庭を築き女性としての幸せを手にすること。

31歳の私、20代最後を迎えている、るり子

2つしか離れていない私達。

ストレスをどれだけ抱えようとも、天涯孤独になろうとも誰の言うことも聞かず、ただひたすらに自己実現を目指す私

温かい家庭をすぐにでも作りたい彼女

年が10ぐらい離れていればどれだけ良かったかと何度思ったことか。

ちょっとした気持ちのすれ違い・・・

ちょっとした男女としての立場の違い・・・

こんなことでも人は別れ、新しい人生に向かいます。

正直言うと、今でも私は彼女が大好きです。

毎日のように夢にも出てきますし、別れて以来、他の女性といても名前を間違えそうになります。

4年近くいた私の全てを失い、誰にも依存しないはずの私が、気を緩めると圧倒的な恐怖感と孤独感が押し寄せ、精神がおかしくなるときも、ありました。

素晴らしい超一流の彼女の両親

一貫した私への彼女からの愛情

誠実なる忠誠心

倒産を支えてくれた恩人として

苦楽を共にした波乱万丈のこの4年間

今後、私の苦労を知る女性は、現れないかもしれません。

私と出会うこれからの女性は、ある程度の成功をした私しか知らないかもしれません。

今後、女性と人生を分かち合い、ともに苦楽をともにすることは、もう私の人生では、ないのかもしれない。

私にあるのは生涯の孤独、孤独の果てに何があるのかを目指し、ただひたすらに目標に向かう。

今の私にあるのは20年後、30年後の自分がどこまでの存在になっているのかという未来への期待の一心のみ。

私はるり子から愛を教えてもらいました。

31年間で間違いなく一番愛した女性でした。

だから、今私は、愛が持つすごさを知っています。

しかし、それでも、私はまだ、一人でやるべき、やり残していることがあります。

死ぬほど悩んで出した結論です。

大きな愛を失い、思うことはただ一つ。

これぞ我が人生。

天涯孤独なれども、己の使命に生き、己の使命に死ぬ。

私の人生は一個人の幸せではなく、社会全体の幸せを背負っていると勝手ながら思っています。

私は社会の公器になります。

大きなものを失った代償として、別の大きなもの、すなわち目標の成就を取る。

もちろん愛とビジネスの両立もできたと思います。

しかしその両方をバランスよくコントロールできるほど私は、器用ではないのです。

私にあるのは0か1。

人生全ては取れない。これが私の考え方です。

極端ではありますが、これが私の生き方なのです。

スランプに陥った2013年。

迷路のような深海の中から出で立ち、明確に浮き出た自分の使命。

結婚をするのであれば、2012年の春、フリーエージェントの時代であったと今になって思う。

図らずも私だけが第二フェーズに孤独に進んでいた。

長い苦悩から蘇り、ようやく見つけた自分の人生観。

今、迷いは一ミリもありません。

るり子とは、円満に話し合い、今も関係良好で連絡を取り合っています。

お互いに今後ますますの輝きと成功を手にするために、必要があれば双方支援を惜しみません。

特に私は惜しまないつもりです。彼女の再出発を可能な限り支援します。

人は出会いにより成長し、別れにより次のフェーズに行く。

断腸の思いをもって二人で決めたこの別れ。

もし、お互いにやっぱり一番であったのならば、戻る可能性だって0ではないかもしれません。

そのときは秒速で結婚です。

でも、ここできちんと別れることは、必ずお互いの人生の飛躍につながると思っています。

彼女には素敵な彼を作ってもらい、幸せな家庭を一早く築いてもらいたいと思っています。

ただ、彼女の基準は私が尋常じゃなく上げておきました(笑

本物の彼女への愛と忠誠、男としての強さ、高い教養と文化レベル、これらが全て揃う人でないと彼女の目に叶うことはないだろなと思います。

ただ、温かい人はたくさんいるから、私より素敵な恋人を作って欲しい。

彼女は超絶いい女なので、私より素敵な恋人がすぐにできると思う。

悔しいくらいの。

私もまだ別れたばかりでわからないけれど、るり子と同じくらい好きになれる新しい恋愛もできればいいな。

るり子、本当に今までありがとうございます。

今日の私があるのは、あなたのおかげです。

心からの感謝を申し上げます。

これからも良き友人として宜しくお願い致します。

将来必ず恩返し致します。

与沢 翼