<足利銀>再上場を申請 株式市況好転、環境整う

毎日新聞 7月31日(水)11時15分配信

 2003年に経営破綻し、一時国有化された足利銀行(宇都宮市)の持ち株会社、足利ホールディングス(HD)が東京証券取引所へ上場申請したことが31日、明らかになった。経営が安定してきたほか、昨秋以降、株式市況が好転したことから、再上場の環境が整ったと判断した。東証の上場審査が順調に進めば、今秋にも10年ぶりに再上場する見通しだ。

 足利銀行はバブル期に多額の不良債権を抱え、03年11月に経営破綻。当時の持ち株会社、あしぎんフィナンシャルグループは上場廃止となり、解散した。

 08年7月に、野村HD傘下の野村フィナンシャル・パートナーズ(FP)を中心とする投資グループが2800億円を出資して再建を進め、10年度中の再上場を目指していたが、リーマン・ショック後の市況低迷で見送っていた。

 13年3月期までの5年間で、住宅ローン残高は2割増。投信などの預かり資産残高も3割増と収益基盤を安定させてきた。13年3月期連結の最終利益は154億円、銀行単体の最終利益は246億円を確保し、今後3年間も安定した収益を上げる見込み。株式市況が好転していることも、上場の大きな判断材料になった。【窪田淳】

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