横浜いまだ指揮官決まらず。。大本命は巨人の尾花コーチ
テーマ:野球セ・パ両リーグともレギュラーシーズンの全日程が終了し、来季の巻き返しを図る各球団は次々に新体制を発表。ところが2年連続ぶっちぎりの最下位で、再建に向けて真っ先に動き出すべき立場の横浜が、いまだ指揮官も決められず、船出できない。そこには、弱体化しきったチームが、来季はさらに難題を抱えるという事態が-。
【新体制に難題山積】
ところで、横浜の次期監督問題はどうなったのか? そんな疑問を抱く諸氏も多いのではないか。パ・リーグは4位西武が渡辺久信監督の続投を、5位ロッテが西村徳文新監督、6位オリックスが岡田彰布新監督をそれぞれ発表。セ・リーグでもきょう14日に5位広島が野村謙二郎新監督の就任を正式に発表する。
パ2位でCS進出を決めながら野村監督解任によるお家騒動真っ最中の楽天はともかく、Bクラスに沈んだ各球団は着々と来季への準備を始めている。そんな中、5月に早々と大矢明彦監督が無期限休養に入った横浜は、なぜかまだ来季の監督が決まらない。15日からの秋季練習は来季から2軍監督に戻る田代富雄監督代行が預かるが、今月31日から沖縄・宜野湾などで行われる秋季キャンプは、指揮官不在の公算が大きい。
球団幹部が「数人に絞ったが、まだ詰める部分が残っている」ともったいつけるのは、意中の人物がまだ他球団のユニホームを着てポストシーズンの戦いに臨むからか。大本命とみられるのが、巨人・尾花高夫投手総合コーチ(52)だ。
球団幹部は「ウチは村田、内川らがいて打線はそこそこ。問題は若手が伸び悩んでいる投手陣だ。(尾花コーチは)投手の目利きで、ちょっとした体の使い方、リリースポイントを改善するだけで、劇的に成績を上げさせると聞く。ウチには願ってもない人材」と魅力を語っている。
それは監督じゃなくてコーチの仕事では? とツッコミを入れたくもなるが、巨人のコーチを同職で引き抜くのは無理。ただし、プロ野球の監督となれば世の男子が一度はやってみたいと願う夢の仕事だ。日本で12人しかなれないポストに就く千載一遇のチャンスだけに、仮に尾花コーチにその気があるなら、巨人もその意向を無視できない-というのが口説きの筋立てだ。
ただ義理立てして巨人のシーズン終了を待って就任要請するなら、最も遅くて来月14日の「日韓クラブチャンピオンシップ」後となり、あと1カ月もある。「本当に巨人は尾花を手放すのか。にわかには信じがたい」といぶかる球界関係者もおり、土壇場でどんでん返しの懸念もあるほどだ。
【トップも球団経営経験ゼロ】
9日の横浜の臨時株主総会と取締役会では、社長、GM、常務、取締役を更迭する大粛清を行ったが、新たな編成部門に外部招へいはゼロ。新球団社長の加地隆雄氏(68)ら、球団経営の経験がない顔ぶれの能力は未知数だ。次期監督選定についても、フロントの手腕に疑問を投げかける声は少なくない。
さらに晴れて尾花政権が誕生し、もくろみ通り投手陣を立て直せたとしても、フロントには大難題が待ち構えている。来オフ、チームの2枚看板がそろってFA移籍するという危機だ。
加地社長が「WBCで活躍した素晴らしい打者」と期待を寄せる村田修一内野手(28)と内川聖一内野手(27)。働き盛りの両主砲は、来季中にも国内FA権を取得する。引き留めるなら今オフから根回しが必要だが、WBCでの経験が2人の進路に影響を及ぼしている。
内川について球界関係者は「WBCで一流打者に囲まれて刺激を受け、勝つチームの雰囲気を味わった。それが横浜に戻ったら、結果が出ず責任を背負い込む自分がチーム内で浮いてしまう。周囲とのギャップは大きくなった」と語る。負けグセがしみついた横浜に見切りをつけてFA宣言した場合、メジャー挑戦もあり得るが、フジテレビの長野翼アナとの真剣交際を背景に、在京志向で巨人入りも浮上する。
一方の村田は「日の丸の4番を打って自信を深め、自分への評価を他からも聞きたいという気持ちが強まったはず」と同関係者。特に故郷福岡に本拠を置くソフトバンクが、ベテランの小久保や松中に代わる主砲候補として注視しているとも言われる。手腕に疑問符が付く横浜フロントは、頼みの両主砲のFA移籍を食い止められるのか。
この10年で最下位6度。その上、フロント及びチームのさらなる弱体化が懸念される横浜の指揮官を引き受けるのは、それこそ火中のクリを拾うようなもの。次期監督のなり手を捜すのも難しいはずだ。暗黒時代のまっただ中、荒波にこぎ出す横浜丸のかじ取りは、誰に託されるのか。(夕方の夕刊フジより引用)
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