2006-06-27 22:52:44
鍵
テーマ:CASE
その朝、A社ビル・玄関前は賑わった。他社より少しでも多くの商品を持ち帰ろうと殺到する債権者たち。しかし倉庫に商品はなく、事務所も蛻の殻。デスクにわずかな書類が残っているだけだった・・・
今から8年前の話だ。
A社で経理をしていた女。39歳。それが今回の対象者。
横領の疑い。しかしあくまで飲み屋の世間話程度のものだ。
その世間話から女が乗っていた車の情報。住所を割り出す。横浜の外れ。以前来たことのある街だが昼と夜ではまるで表情が違った。飲み屋の看板が目立つ。細い路地。”pay dirt!”グリーンのワゴンR。1Fが美容室のマンション。202号。ポストに郵便物はない。

2Fへ。表札はない。メーターは僅かに回っている。不意に背後から階段を上がってくる気配。身を隠す。初老の男。右手に鍵の束。202のドアを開けた・・・
今から8年前の話だ。
A社で経理をしていた女。39歳。それが今回の対象者。
横領の疑い。しかしあくまで飲み屋の世間話程度のものだ。
その世間話から女が乗っていた車の情報。住所を割り出す。横浜の外れ。以前来たことのある街だが昼と夜ではまるで表情が違った。飲み屋の看板が目立つ。細い路地。”pay dirt!”グリーンのワゴンR。1Fが美容室のマンション。202号。ポストに郵便物はない。

2Fへ。表札はない。メーターは僅かに回っている。不意に背後から階段を上がってくる気配。身を隠す。初老の男。右手に鍵の束。202のドアを開けた・・・






