冴子の百物語

怪奇小説風の法律講座である「冴子の百物語」を配信いたします。その他、ハードボイルド小説風の「面倒徹の事件簿」も配信しております。「法律講座らしくない法律講座」を目指します。

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「冴子の百物語(高校編) 雑誌」

「今日の帰りにあの本を拾って帰ろう。」

先輩は一人ほくそ笑む。

学校側の雑木林に落ちていた本

思春期の男子にとっての憧れの本。

そう。昭和懐かしのエロ本である。


「なんか先輩いいことでもあったのかな?」

ニタニタ気持ち悪い先輩の側で、冴子がルリ子に耳打ちする。

「朝からずっとあんな調子なの」
「どうせ、エロ本でも手に入ったんでしょ。そんなことより、サイ子。今朝、通学途中の雑木林に落ちていたのよ。<モー>のネッシー・ツチノコ特集号が。帰りに拾っていこうかと思っているの」
目を輝かせながらルリ子が言った。

「汚いよ。落ちてる雑誌拾うなんて」
「綺麗な状態だったわ。私が拾ってあげないと可哀想だわ。」


そんな冴子達のやりとりを聞いていた納言はくびをかしげた。

確かに、納言も今朝雑木林に雑誌が落ちていたのを見ている。

納言が見たのは、<大学への数学>。

本は一冊しか落ちていなかった。

それをルリ子は怪奇雑誌の<モー>だという

メガネ君はエロ本でも見つけたような顔をしている。

まさか、あの落ちていた雑誌は、見る人が欲している本に化けることができるのかしら?


彼は待っていた。

早く誰か自分を手にとって開いてくれるのを

<捕食ブック>

本を開いた人間を喰らう

本を開いてもらうためにその本を見た人間の興味のある本に化けることができる厄介な妖

今日は誰が自分を開いてくれるのか。

腹を空かせた捕食ブックは

ゴクリと唾をのみこんだ。

さて、誰が捕食ブックの犠牲者になるのか気になるところだがそれはさておき、猥褻な文書を販売したら、猥褻物頒布罪になるが、猥褻文書とは何を意味するのだろうか?

<解説>
猥褻文書とは、その内容が徒らに性欲を興奮又は刺戟せしめ、且つ、普通人の正常な性的羞恥心を害し、善良な性的道義観念に反する文書を意味します。

簡単に言うと、猥褻文書とは、①性欲を興奮させるためだけの内容で、②一般人の恥ずかしいと感じるもので、③社会道徳に反する内容の文書を意味します。

刑法175条1項「わいせつな文書、図画、電磁的記録に係る記録媒体その他の物を頒布し、又は公然と陳列した者は、二年以下の懲役若しくは二百五十万円以下の罰金若しくは科料に処し、又は懲役及び罰金を併科する。電気通信の送信によりわいせつな電磁的記録その他の記録を頒布した者も、同様とする。」
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