ダブルシンフォニーに挑戦した2011冬のコンサートから早くも1カ月がたとうとしている

早く感想を書かなければと思いつつ、なかなか筆が進まず、今に至ってしまった
ここ数回、
虫歯が痛んだり
歯茎が腫れたり
と本番当日のコンディションが悪いことが続いていたのだが、
今回は絶好調
テンション

当日のライブ更新でお伝えしたとおり、ステリハはひたすらセーフモードに徹してスタミナを温存しておいた。
なにしろ若くない
もので…
我らトロンボーンパートの4人はみんな40代、自分は50歳の中高年軍団なのだ。
それでも客席にセットしたレコーダーの録音を聴いてみると、力を抜いたからパンチは足りないものの音はしっかり通っている。いい感じだ
程よい緊張感(このところ、これが欠けていたんだよね

)で迎えた本番。
朝のうちは

小降りだった雨は

本降りになっており、おまけに

風が強いという

最悪のお天気のせいで、お客さんの入りが少ない

絶対に500を切っているに違いない。
そういえば、この風雨の影響で地下鉄東西線に遅れが出ていると携帯にメールが入っていたっけ。
足元の悪い中わざわざ来てくださったお客さまに最高の演奏をお届けしようと、さらにテンション


<ブラ4>
しっとりと始まりながらも1楽章からすでに熱い

すごく充実した中身の濃い演奏だ。
優美な2楽章を経て、快活な3楽章がC-durのコードで終わると、場面は一転し

大聖堂に響きわたるa-mollのコード。やっと我らトロンボーンの出番である。
しかしここまで全く退屈することなくじっくり聴かせてもらった。
中間部のコラールでは神がかった
完璧な
ハーモニー
吹いていて鳥肌が立つほどゾクゾクした。こんな経験は滅多にあるものではない。
そこからはもう無我夢中で熱く厳粛なフィナーレに向かって

突き進んでいった。
ブラボーの声がかかり大きな拍手を浴びる中、
なんとマエストロが我々トロンボーンを一番最初に立たせてくれたのだった

人生の3分の2ぐらいトロンボーンを吹いているけれど、こんなことは初めてだ。
休憩時間にトイレでヴィオラ奏者に「感動
しました
」と言われたのがうれしかった。
<チャイ4>
これはもう
1楽章冒頭から全開バリバリ
で突き進む。
1stと3rdのオクターブユニゾンは完璧にぴったりですごい威力

さすがShires同士

悩める人間の心の内側を鋭く表現する音色が出せたと思う。
4楽章のお祭り騒ぎは
リミッターを取っ払い、持てる力のすべてを出し尽くした。
ただ1か所最後の最後で思うようにいかなかったところもあったけれど、実に楽しく力いっぱい演奏することができた。
筆舌に尽くしがたい達成感で胸がいっぱいになった。
あんまりにもうまくいったもので、打ち上げの席ではトロンボーンパートのおじさんたち4人で

乾杯

の連続。マエストロやトレーナーのセンセイがどんなコメントをされたのか、すっかり忘れてしまった。
若い人から「コラールがシブい音色で素晴らしかったです。」とほめられて、またうれしくなった。
でも、
クールにこう言って差し上げたのだ。
「ふふっ、当然ですよ。人生の重みが違うんですから。」