今年10月にCDをリリースその後
11月初頭のナンシーでのオペラ形式での公演を皮切りに
12月27日までにコンサート形式で各地で
公演の行われたレオナルド・ヴィンチの『アルタセルセ』

丁度そのタイミングにフィリップ・ジャルスキーのインタビューが
各メディアに掲載されました。
当然、ジャルスキー自身についてのインタビューではあるのですが
時期的に、ヴィンチの『アルタセルセ』についても
コメントをしております。

そして嬉しいことにいつも素敵で面白いブログを書いてらっしゃる
BONNjourさんが翻訳をしてくださいましたので
以下に掲載したいと思います。
  (BONNjourさんのブログB的日常はコチラ
色々と興味深い事を語ってますので是非、お読みください♪
又、BONNjourさんのブログにもジャルスキーのインタビューが掲載されてます!
こちらも併せてどうぞ!
ジャルスキー@Echoクラシック賞授賞式

BONNjourさんは今回ナンシーでの公演を現地でご覧になってます!
近々に現地でご覧になった方のブログも纏めてご紹介させていただこうと
思っております、暫くお待ち下さい♪


スイス・ロマンド放送~~~~~~~~~
(フランス語圏ラジオ局)から「アルタセルセ」に関する発言の抜粋
http://www.rts.ch/espace-2/programmes/magma/4494576-magma-du-24-12-2012.html

- 今回の「アルタセルセ」のプロダクション(訳者注:インタビュアーは「カウンターテナーのドリームチーム」と表現)は、近年のカウンターテナー革命によって実現した企画。

- 今ではメゾソプラノの声域でコロラチューラの技術を備えたカウンターテナーが出てきた。例えば「バルトリ的(Bartolesq)」な声域を持つフランコ(訳者注:ってファーストネームで呼んでた)とか。

- 今回の自分の役(アルタセルセ)は挑戦のしがいがあるものだった。というのも名人芸を聴かせる役ではなく、メランコリックで傷つきやすいキャラクターを表現しなくてはいけないので。

- カウンターテナーが5人も出るというと単調なのではと思われるが、実は個々の歌手の音楽性、個性、声質、テクニックなどは大いに異なる。


フィガロ紙~~~~~~~~~
LeFigaro
-飾り気のなさ!ジャルスキーを一言で表すなら、それだ

-僕は生来のオペラ歌手じゃない。むごい運命に翻弄される役柄を演じるには、かなりの無理をしなくちゃならない

-アルタセルセで友人役をやったフランコ・ファジョーリには、もっと広いレンジと真にドラマチックな気質が備わってるんだ

-学生時代からずっと同じ先生に師事してる。これが小さな癖を直すのに役立っている。例えば僕は低音域を歌うときに頭を傾ける傾向があるんだけど、これは悪い癖で、直さなくちゃいけない

Opernwelt~~~~~~~~~

ドイツのオペラ雑誌Opernwelt 2012年12月号に掲載された、Kai Luehrs-Kaiserによるジャルスキーへのショート・インタビュー。 「アルタセルセ」の新ディスクの話から話題が広がり、大変に興味深い内容です。以下、要約。

- 4人ものカウンターテナー(CT)と共演するのは、なかなかに手強く挑戦のしがいがあることだった。自分の役はタイトルロールだが、実際にはこの作品の主役とはいえない。この録音での最大の発掘は、ヴェラール・バルナ=サバドゥスとフランコ・ファジョーリという2人のCTだ。

- 女性の役に男性歌手をあてるのは、これらがもともとカストラートによって歌われたにもかかわらず、いまだにタブーとされている。自分はあまり女性役を歌いたいと思わないが、同僚であるマックス・エマニュエル・チェンチッチは女性役に抵抗がない。(チェンチッチは、以前共演したステファノ・ランディの「聖アレッシオ」では自分の妻役だったが、今度は妹になった、とジョークを飛ばすジャルスキー)。いずれにしても、音楽に没頭してしまえば、こうした役の異性装のことはすぐに気にならなくなる。

- (ケルビーノやオクタヴィアンのような女性歌手のズボン役や、さらにはロッシーニのチェネレントラのタイトルロールのような女性役を歌ってみたくないか、との問いに対し)ケルビーノなら、いけるかもしれない。

- もっとモーツアルトの役を歌いたいが、その役柄の多く(「ルーチョ・シッラ」のチェチリオや、「皇帝ティートの慈悲」のアンニオなどを例に挙げて)は、自分の声域には高すぎる。オクタヴィアンにしても、同様。アンジェリーナ(ロッシーニのチェネレントラの主役)は絶対無理!だが、彼女をいじめる義理の姉の一人を演じてみたい誘惑にはかられる。

- 国際的に活躍する一流指揮者の多くは、CTよりメゾを起用したがる、というチェンチッチの見解に同意。舞台演出家についても同様のことがいえる。

- 自分が世界でもっとも有名なCT歌手になるなんて、想像だにしなかった。現在自分が置かれている状況は、折り合いをつけるのが難しい。自分にとっては疑問だらけで、それは時間が解決するようなものではない。そんな理由から、歌手のキャリアを歩みだして以来、同じ声楽教師に師事し、事務所も移籍していない。

- 自分の声は、他のCT歌手と同様、特に声量があるとはいえず、スカラ座、バイエルン国立歌劇場、メトロポリタンなどの大箱で歌うことについては用心している。例えば、ヘンデルのセストは歌うが、ジュリオ・チェーザレを歌うつもりはない。また、同じ懸念から、最近オルフェオ役をキャンセルした。(大規模な劇場で歌うことに困難を感じていなさそうなCTの例として、彼はベジュン・メータの名を挙げた)。




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