ミュージカルの舞台に欠かせないアンサンブル。
アンサンブルの力がメインキャストを支え、作品世界を厚みのある大きなものにしてくれる大切な存在。
今回の「ハロー・ドーリー!」で選ばれた34名のアンサンブルの皆さん、本当に素晴らしかったです。
二幕のハーモニアガーデンでの迫力あるダンスシーンや、ドーリーと関わる街の人々の個性を生かした役になりきった場面、一幕ラスト「パレードが過ぎる前に」の感動的なコーラス。
どの人の姿もパワーとエネルギーにあふれていました。
そして何よりも、日本初演のこのミュージカルに携わっているという誇り、喜び、感謝、作品への愛情、絶対いいものを創りたいという強い純粋な情熱。それらが幸せな空気となってメインキャスト、音楽との一体感となり劇場全体が幸せな空気に包まれているようでした。
遠征から帰ってメインの方だけでなくアンサンブルの方のブログを拝見していると、どの方もこの作品への強い愛情と情熱を語られていて、客席で感じたあの空気は本物だったことをあらためて実感します。
中でもアンサンブルキャストで、二幕のレストランではコックの役(精悍なお髭が印象的でした!)で活躍されていた上野哲也さんのブログ に綴られていたこの作品への言葉はとても心に残るものでした。
スタッフの方の「ジェリー・ハーマンの曲に関われるなんて、役者人生でこんなに光栄なことはないんだよ、誇りを持って大事に演じて」という言葉、ドーリーを演じた剣さんの「作品が素晴らしいからみんながまとまったんだよ、作品の力ってすごい。自分はそんなみんなに乗っかって演じただけ」という言葉。
そして、上野さんご自身の「たとえ自分の役に納得がいかない人がいたとしても、この作品にはそんなことで質を落としたいとは思わせない、素晴らしい魅力がありました」という言葉。ひたすらカンパニーへの貢献を考えて行動し、そんな思いにさせてくれる作品だったと。
よい作品にしたいとは舞台に立つひとなら誰しも願うことだと思いますが、実際に客席にその思いが100%届くには関わった人全てが作品に対して同じ愛情と情熱を持つことが大切であること、そしてそれが実現したときに受け取る感動の大きさは計り知れないものがあることを、今回の舞台であらためて感じました。
アンサンブルと同じく舞台を支える音楽の人たち。
今回の演奏は、富山を中心に活動する吹奏楽団Striking Originality Band(S.O.B)と桐朋オーケストラ・アカデミーの皆さん。
数多くのミュージカルの経験されている若林裕治さんの指揮のもと、素晴らしい演奏を聞かせてくれました。
ちょっと大きめ(太め?笑)の体格で愛嬌のある若林さん、舞台上のキャストと芝居中での短いやりとりもやりすぎす軽妙に交わし、バラードもマーチも優しく甘いダンスシーンも、緩急自在で彩豊かな音楽を引き出してくれて、このミュージカルを何倍にも楽しくしてくれたように思います。
桐朋オーケストラのメンバーで美しいヴァイオリンを奏でていた熊谷真紀さんのブログ に舞台稽古を見たときのことが書かれていました。
ドーリーのお芝居を見て心に残ったこと、演奏に生かそうと思った気持ち、作品への理解などが伝わってくる心に沁みる記事で、音楽がどれもこの作品への愛情が伝わる演奏だったことを思い起こしました。
そして一幕のビックナンバー「パレードが過ぎる前に」で溌剌とした演奏を聞かせてくれた、剣さんの母校、富山県立工業高校 吹奏楽部の皆さん。堂々とした見事な演奏で、このクライマックスを大いに盛り上げていました。剣さんの後ろで演奏する後輩たち。幸せそうに歌う剣さんの姿に、この作品に流れている温かさも感じることができた場面でした。
だんだん長くなってきましたが(^^ゞあともう少しだけ。。続きます☆


