513枚目の「1Day,1Disk」は、キリンジの兄のほうである

堀込高樹のソロアルバム「Home Ground」をご紹介します。


キリンジのひねくれや毒や変態部門担当というイメージの強い兄ですが、

このソロアルバムではそういったオーラを残しながらも

スタンダードたりえる「大人のポップス」を作っております。

ひねくれっぷりは1曲目の「絶交」、変態っぷりは「クレゾールの魔法」で

存分に発揮されているわけですが、山下達郎やスティーリー・ダンあたりに通じるような

「ポップスファンのためのど真ん中のポップスの名曲」を作らせると

やはりこの人はうまいんだな、と改めて思わされます。

(キリンジの「Drifter」も「愛のCoda」も「僕の心のありったけ」も兄曲ですからね・・・)


アルバムを彩るゲストは原田郁子(クラムボン)、

キリンジのライブでもおなじみ真城めぐみ(ヒックスヴィル)といった

兄サウンドとの相性もいい女性シンガーなわけですが、

ゲストはあくまで味付け程度、兄の声とサウンドを堪能できる

そんなアルバムに仕上がっていると思います。


このソロ活動(弟は馬の骨 ですね)からのレコード会社移籍、

そしてキリンジとしての次作「DODECAGON」へとつながる

新しいキリンジサウンドの流れの萌芽が、このアルバムに見えているようにも思います。

(セルフカバーアルバム「OMNIBUS 」からのセルフプロデュースの流れが

このソロアルバム2作で固まり、次作に反映されているように思えます)


キリンジを聴いたことのない方にもおすすめしたい、

味わいのあるポップスアルバムです。

暖かくした部屋で、コーヒー片手にどうぞ。



Home Ground/堀込高樹
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