三が日最終日で140枚目は、第2期WANDS最後のアルバムを。


93年のビーイング現象は、目立ちすぎたが故にバッシングも受けることになり

そこで多かった批判は「どれを聴いても同じように聴こえる」でした。

聴いているとB'zとWANDSとT-BOLANの区別くらい簡単につきそうなものですが

そういう批判に対して彼らがとった手段は、

「アーティストごとの方向性を明確にする」というものでした。

そしてWANDSがとった方向性は、

上杉が心酔していたNIRVANA的なグランジ路線でした。


シングル「Secret Night~It's my treat」は栗林誠一郎のソロアルバム曲を

WANDS流にカバーした作品でしたが、「世界が終るまでは・・・」までの

彼らとはまったく違うサウンドに驚かされたものでした。

そしてその方向性で作られたのがこのアルバムでした。


1曲目の「FLOWER」からの重く暗いサウンドと歌詞。

逆にシングル曲の「世界が終るまでは・・・」と

「Jumpin' Jack Boy」が浮いてしまうというこのアルバムは

上杉の色が色濃く出た作品となっていました。


しかし、アルバムの最後を締めくくる曲「MILLION MILES AWAY」は

後に一人でWANDSの名前を守ることになるKey・木村の作曲でした。

それゆえに後に「第3期」でもセルフカバーすることになるわけですが。


第2期WANDSはこのアルバムの後、

シングル「Same Side」と「Worst Crime」の2枚をリリース。

今回のアルバムの方向性をさらに進めたアルバムを制作していましたが

セールスの落ち込みを心配したビーイングと上杉が衝突、

上杉と柴崎はビーイングを離脱し移籍。

彼ら二人はal.ni.co.を結成、残された木村は新メンバーとともに

第3期WANDSを始動させることになったわけで、

現在はそのどれも存在しないというのは

盛者必衰の理を感じます。


しかし、現在聴いても古びない魅力のあるアルバムでございますので

聴いたことのない方は是非聴いてみてください。


PIECE OF MY SOUL/WANDS
¥3,059
Amazon.co.jp


AD