君とふたりで、ひたすら歩いた。

どこまでも遠く。

沈んでゆく太陽が、いつの間にか、見えなくなった。

そうしていないと僕が消えてしまうとでも思っているのか、君は僕の手をしっかり握って、少し辛そうに微笑んだ。

その顔が愛しくて、僕は何度も君の手を離そうと思った。

こうして君を巻き添えにしてしまうのは、間違っているのだと、確信もした。

けれど、もう引き返せなかった。

僕も、君も、今まで腕の中にあった全てのものを、投げ出して来てしまったから。

振り返らないと覚悟して、逃げ出してしまったから。

 

「間違ってなんかいないよ」

 

君が僕の目を見て言ってくれた一言が、僕の中で木霊する。

そう、間違ってなんかいない。

僕たちがふたりでいるためには、こうするしかなかったんだ。

僕たちは、ひとつになることを選んだ。

ふたりの愛は本物なのだと、証明するために。

たとえそれが間違った方法だとしても、僕たちは、そうすることしか選べなかった。

 

そして、僕たちは、深い深い森の中で、深い深い眠りについた。

 

 

 

お題配布元:中途半端な言葉

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