カクテル・ストーリー 「ヨコハマ」
テーマ:カクテル・ストーリー週末の開店早々、若いカップルのお客様がやってきた
私はすぐにイヤな予感がした
((あのオーダーがでそうだな・・))
「へぇ~、ワタシBARってはじめてぇ、雰囲気違うね、ケンちゃん!」
「おおっうっ!」
「マスター、オレにはドライマティーニ、ダブルで!」
「えっ?ダブルってどういう意味なのぉ?ケンちゃん」
「ダブルってなぁ、強いサケってことサァ」
「へー、ケンちゃん、カッコイイ!」
((私には一番迷惑な客ですが・・))
「それと、コイツには・・」
((きたきた・・))
「何か美味しいカクテル、作ってやって!」
((きたぁーっ・・))
「プロなんだからサァ、とっておきの一杯、よろしく!」
((やれやれ、誰がいつどこで飲んでも「美味しい」なんてカクテルがあったら、
バーテンダーはいりません!))
「お待たせしました。ヨコハマです」
「キャー、ケンちゃん、見てぇ!」
「赤くてキレイ!赤い靴の女の子の赤なのね!スゴーイ、写真撮ろっか、
ワタシも一緒に撮ってぇ!」
((早く飲んで欲しいなぁ・・))
「キャー、キャー!甘くて、美味しいよ!はじめて飲む美味しさだよぉ!」
「でも、どーしてワタシが横浜好きって分かったの?」
「お客様の携帯ストラップ、それ、横浜限定チャイナドレス・キティちゃんですよね」
「すごぉーい、さすがだねー、ワタシ、マスターに惚れちゃいそう!」
((いえいえ、片想いで終わって下さい・・))
「ケンちゃん、何飲んでも美味しいね!居酒屋のカクテルとは全然違うね!」
((一緒にしないで下さいね・・))
「マスター、お勘定!オレもここが気に入ったぜ。また来るよ!」
「ありがとうございます。お待ちしてます」
((来なくてもいいですよぉ))
ふぅ・・さすがに今日はちょっと疲れましたね
さて、早目に閉めて、いきつけのBARでも行きますか・・
















