テレビで少年自衛官の訓練の様子を紹介していました。
中学校を卒業したばかりの若者が入隊し、給料をもらいながらの寮生活です。

昔の軍隊生活を彷彿とさせるような厳しい訓練でした。
もし、私が入隊したら三ヶ月も耐えられないだろうな、と思いました。
将来、国家のために生命を賭けて戦う可能性もあるわけで、いざという時に備えて、精神と肉体を鍛え上げておく必要があるのでしょう。

戦前は、普通の子供たちも学校でこういう教育を受けていたのでしょう。
これが戦後、批判されて、今は、国家のために命を捧げるとか、集団のために自分を犠牲する、なんていう道徳教育は行われなくなりました。

確かに戦前の教育は、全体主義に偏り過ぎていたのでしょう。
しかし、ある程度は、自分の属する集団や企業、国家のために個人の欲望を抑えるという考え方を教えるのは必要ではないでしょうか。。

今の教育は、自分が成功し、富や名誉を得ることを目的としているような気がします。
私も集団のために自分を捧げよ、という教育を受けませんでした。
がんばって勉強したら、大企業に入社できて、給料もたくさんもらえるから、みたいな感じで、勉強しました。

結果的に、日本という国家のために働こうとするエリートは育ちにくかったのだと思います。
政治家にしても、高級官僚にしても、自分のことしか考えていないような気がします。
(もちろん、そうでない人もいるでしょうが。)
定年後、天下って、多額の退職金をもらうことをもらうことを目的にしている官僚もいるらしいです。

私が会社に就職した時、役員から、「ノブレス・オブリージュ」という言葉を教えてもらいました。
直訳すると「高貴さは(義務を)強制する」の意味だそうです。
「君たちはうちの会社ではエリートだ。それだけの義務を背負っているのだよ。」ということらしいです。
こういう教育は、就職してからではなく、もっと若いうちに受けた方がいいと思います。

それはともかく、今回の震災で、被災地で大活躍している自衛官を見て、自分も自衛官になりたいと思った若者は多いのではないでしょうか。
私も、ある議員が言うように、自衛隊を「暴力装置」だとは思いませんでしたが、穀つぶしみたいな感じで見ていました。
今は、国家のためにがんばれる立派な職業だと思います。