人が重力と時の流れには抵抗できないということを認識させられてしまう。

目の回りにできるシワや凹み
眼の周りのシワといえば、
目尻のカラスの足跡、目の下のちりめん皺などがあり、
これに対してはボトックスが有効であるが、
5ヶ月に1度の注入が必要。
眼の周りの陥凹は、
上まぶた・下まぶたと頬の間・目頭と鼻の間で鼻瞼溝と言われる部位・
目尻・目頭から頬にかけての涙の通り道と言われる部位・こめかみ・
などにみられる。

毛穴の開きも気になる
脂肪移植は、
皮膚表面のブツブツ感やしこりを触れたりすることがある。
脂肪が生着すると効果は永続的であるものの、
生着率の不安定さがあって、
生着率を上げるために繊細な技術と後療法が必要とされる。
コラーゲンやヒアルロン酸といった注入剤も、吸収されるために
3~6ヶ月と効果持続期間が短く、浅く注入しすぎると注入剤が透けて見えるなどの欠点がある。
手術やヒアルロン酸注入やボトックス注入に脂肪移植などが行なわれてきた。

PRPの良い適応
しかし、
再生医療の進化とともに自分の細胞を使う
自己線維芽細胞培養法や自己多血小板血漿療法・線維芽細胞増殖因子などが使われるようになり、
細胞の再生や活性化が注入部位だけでなく、
周辺の皮膚・脂肪細胞・筋肉・筋膜や骨膜などまでへの活性化がみられること。
自分自身の細胞であるという安心感と効果が2~3年持続すること、
ダウンタイムの少なさから、
PRP(ACR)療法などへ多くの症例で移行しつつある。
自己線維芽細胞培養法は費用と時間がかかるという面で、PRP療法におとるが、
細胞を冷凍保存できるという面では優れている。
PRP療法は1回の治療であるが、希望すれば3ヶ月後以降であれば追加治療もできる。

シワやゆるみや凹みができるとこうも違う
PRP療法も進化しており、初期に比べれば格段の効果が得られるようになった。
その一つは
血小板数の至適濃度が確認されたことであり、
血小板数が少なすぎても、多すぎても
効果が減じるということがわかっている。
二つ目は、
今までは廃棄されていたPPP(薄い血小板血漿)がドイツなどでは’7年も前からPPPジェルとして皮膚陥凹などへ使用されていた実績があることから、
PRP療法時にPPPジェルも同時に作成できることから、眉間のシワや法令線などに有効に併用できるようになった。
三つ目は、
熱傷治療などに使用されていた線維芽細胞増殖因子を併用することでPRPがさらに効果をあげることが実証されているからだ。
このことから、
部位や症状の程度に応じてPRPの使い分けができるようになったことは、
さらなるPRP療法の有効性を高めた。
ただ、
限度を超えた上まぶたなどのたるみにおいては、
まぶたの吊り上げやまぶたの余分な皮膚を切除する手術に頼らざるを得ない。
しかし、
多くの患者さんがダウンタイムの多い手術法でなく、
簡便でありながら、
患部周辺への若返り効果が得られる方法を選択できるようになったことは、
喜ばしいことなのだ。
さてさて、
先日の学会で、『筋肉を切らず、組織を痛めることのない治療法で、
若返る治療を目指します』
と宣言されていたDrはその後どうされているか?
かくいう私も同じ道にはまってしまっているのだが?
レーザー治療や高周波治療がほぼ行くところまでいった感があるし、
今後は、いかにダウンタイムのない脂肪組織を減らせるかにかかっている。
左右差のある図はColor Atlas of COSMETIC OCULOFACIAL SURGERY SAUNDERS刊より引用


