一般の人気投票で首位となった名瀑。
那智の滝、華厳の滝と並んで日本3名瀑にも数えられている。
その滝姿は極めて異様。
4段に分かれた巨大な岩山を数十条にも水を分岐させながら滑り下る様は、
他に類を見ない奇抜で圧倒的な光景であり、稀に見る奇瀑とも言える。
この滝を見て感嘆した西行法師は、「これは四季に一度ずつ来て見なければ真の風趣は極められない」として、季節の移るたびに訪れたと伝えられている。
そのため、別名を「四度の滝」ともいう。
現代は、写真や映像などで予備知識を得た状態で訪れる人がほとんどであろうが、
視覚的な刺激が少なかった頃に初めてこの滝を見た昔の人々の感動・興奮は、
比較にならないほどすごいものだったんだろうなと、西行のエピソードを知りながら思ってしまった。
何しろ、6回目の訪瀑で、しかも色々な滝を年中見て回っている私ですら、
本滝が視界に入った瞬間には、「何だこりゃ」と以前と変わらずに圧倒されてしまうのである。
西行の逸話にのっとった訳ではないが、動画撮影の失敗を繰り返したり、水量の増減の加減が合わなかったりで、本滝には6度も足を運ぶことになってしまった。
春先の水が少なすぎる時期はかなり貧相だし、ゲリラ豪雨が頻発した際には台風後並みの水量になってしまう。
また晴れた早朝などは、陰影の加減で滝自体が非常に暗く写ってしまったりと、なかなか思うようにいかなかった訳だ。
早朝でなければ、観光客でごった返して撮影にならないし…。
(という訳で、今後撮影に赴く予定の方には、事前の情報収集を薦めます(どの滝でも言えますが…)。)
で、6度目の今回、ようやく完璧な動画を収めることができた。
新観瀑台、旧観瀑台、滝前の崖、展望所など、様々な角度から撮影敢行したので是非お楽しみに。