家族
どうも。
この前、職員室のテレビで映画タイタニックを見ました。
閉じ込められたり、流されたり、船から飛び降りるシーンを見て同僚達は腹を抱えて笑っていました。
改めて、感覚や考え方の違いを知りました。
最近、クラブの生徒達の家庭訪問を始めた。
そもそもクラブ活動の概念が違うため、練習時間や目指しているもの等を説明して、家族に理解・協力してほしかった。
自分が学生時代に感じたことだが、クラブ活動に家族の理解・協力は必要不可欠だ。
交通費やチームグッズの購入。
朝練で早起きしたり、帰宅が遅くなったり。
とにかく半端じゃない食欲にお弁当。
休日の試合や遠征。
家族の協力無しでは無理だ。
また、エチオピア人は自分の家や家族を紹介するのがとっても好き。
大好きな家族を紹介してもらい、その家族に理解してもらうことで、生徒達との絆も深まると思った。
現在4人の生徒の家を訪問し、家族と話して食事をごちそうになった。
おもてなしが大好きだ。ありがたい。
スポーツを習ったり、先生と深く関わる機会がないから、とても幸せだ。
続けてほしい。厳しく指導してくれ。とみんな言ってくれた。
しかし、どこの親御さんも帰宅が遅くなること、勉強や家事の手伝いが十分にできなくなることを心配していた。
試験前に休みをとっていること、練習時間は授業の関係で変更できない事を伝えて、了承を得ることができた。
やっぱり、親の気持ちはどこへ行っても同じなんだなぁと思った。
家庭訪問もエチオピアらしく、のんびりした自由な雰囲気。
ドラマが終わってから。とお母さんに1時間近く待たされたり。
兄弟や近所の子など、たくさん集まってきて1人対10人くらいで面談したり。
まずは食え!と、とにかくいっぱい食べさせられたり。
まずは飲め!と、酒を勧められて赤い顔で面談したり。
とにかく自由。
おもしろい。
最後に、練習後なるべくたくさんの食事を用意してほしい。
とお願いした。
OK。良い子に育てるためにこれからも協力してほしい。
と言われた。
お母さん!協力しよう!!
と答えたら、生徒が嬉しそうに笑っていた。
すでに訪問した生徒達の雰囲気がなんとなく変わった。
前よりも楽しそうだし、前よりも色々と話してくるようになった。
大好きな家族を紹介したり理解してもらえたことで、自分をより信頼しバスケットへの意欲も増しているような感じ。
成功だ。
日本の学生だったら、家族や家を見られるのを恥ずかしく思う人も多いと思う。
しかし、エチオピアの生徒達は、逆に見てほしくて仕方ない感じ。
いつか、家族にバスケットをしている姿を見せる機会を作りたい。