2012年02月06日

間違ってるって!!

テーマ:カイロでレボリューション
いまエジプトで起こってる事。

どう書けばいいのか?書くべきか?とか思っているうちに事態はどんどん悪化中。
日本のニュースでもちょっと取り上げられてるみたいだけど、知らない方の為に・・・。

2月1日の夜に行われたエジプトのサッカーリーグ戦。
ポートサイードという港町のチーム、アル・マスリーアル・アハリー(私が好きなチーム)
当然テレビで観戦していた。が、試合の雰囲気がとーっても悪い。
マスリーのホームでの試合だったので1万2千人の観客の8割くらいは地元ファン。
残りは、カイロからバスで乗り込んだアハリーの熱血サポーター「ウルトラス」の若者たち。

アハリーが先制点をあげて、その後1-1に。マスリーファンは大興奮。
そのまま後半戦へ。
実はこのハーフタイム中に、事件はスタートしていたらしい。
ウルトラスが掲げた横断幕にはマスリーを、いやポートサイードの住民を侮辱する内容が。
昔ポートサイードで行商に使われていた布袋があったそうで、
訳すると、「布袋の町に、男はいない!」って感じだったそう。
ピッチに入り、アハリー応援団席に殴りこもうとする若者と応戦するぞ、と火炎瓶を投げる
ウルトラス。この時は、警備にあたっていた警察も若者をつまみだしたり、していた。

後半戦。
2-1とマスリーがリード、そして、ついに3-1に。
試合終了。
と、同時にマスリー側の若者達がピッチになだれ込んだ。
フェンスを乗り越えて一人づつ、ではなくて、タイミングよく開いたゲートから
どどどーっという感じで。

逃げ惑う選手たち。
マスリー側にいたゴールキーパーは必死で走るも、殴りかかられてた。
が、みな、何とかうまく逃げ切ってロッカールームへ。
若者達は、そのままフェンスを乗り越えてアハリー応援団席へ。

リアルタイムで見ていた私、ビックリ!
何で?勝ったやん?

もともと、このアル・マスリーと、イスマレイリーというチームのファンは「熱い」事で
知られていて、これまでもちょくちょく揉め事を起こしている。
今回は、強敵アル・アハリーに3-1で勝ったという興奮と、町を侮辱されたという怒りと
なんだか簡単にピッチに降りられた上に、ゲートまで開いたので、
「それ行け~~!」とばかりになだれ込んで行った人たち。
アハリーサポーターは、もちろん外に逃げようと、反対側の階段を駆け下りていった・・・
けど、その先の鉄の扉は閉められていた。

結果。
死者73名、怪我人、数100名。
亡くなった方のほとんどが、将棋倒しによる圧死。

http://www.youtube.com/watch?v=7pYCYWSkO3I&feature=related 
英語のニュースにしてみた。
うまく貼れないのでリンクにて失礼。。

ここで注目すべきは、警備要員の動き。
ちょうど1分43秒あたりで大写しになってるけど、まるで
「行ってらっしゃ~い」と言わんばかりに傍観している。スタジアムの警備は?

この事が発端となり、今エジプトは揺れ動いている、というわけ。

この事件自体が、
30年続いていた「非常事態宣言」が撤廃されたばかり、でもやっぱり必要でしょ?と
思わせるための軍による仕組まれたものだとか・・・・
ムバラク前大統領の残党による、政情不安を煽る為のものだ、とか・・・・
第三者(某国)による陰謀だ、とか・・・・
エジプトメディアも陰謀説を流していたりして、もうめちゃめちゃ。
ポートサイードでチンピラを雇いました、という人が逮捕されたという話も出てきてる・・・・

そして、若者達が中心となり、抗議デモが行われている。
スタジアムでの警備の不備に抗議したい気持ちはわかる。
けど、やり方が間違っている。
内務省に放火したり、警察署を襲って拘置中の人を逃がしたり、
ある警察署では暴徒により武器を奪われたそう。もう意味不明。
もうこうなったら、暴徒以外の何者でもない!

間違ってると思って止めに入っている人、組織もあるけど、手がつけられない状態で
治安部隊との衝突ですでに12名が亡くなってしまった。
暴力で解決できる事なんてないのに。
軍への不満を盾にして、いつしか革命に参加している気分になっている暴徒たち。
早急な民政移管を訴えているけど、暴徒に革命を唱えて欲しくはない。
けど、彼らもエジプト国民。

この状態が小康状態になったとしても、第二、第三の暴徒が何をするかわからない・・・・

は、彼らを「爆弾」と呼んでいる。
すべてに不満を抱えた若者たち。
家が貧しくて満足な教育を受けられない。
たとえ大学を出てもコネがないとまともに就職できない、
物価高騰でマンションも用意できず結婚もできない、とか。
第三者から見ると、単なる言い訳にしか聞こえないかも知れないけど、本気で
貧富の差がある国の問題は根深いし、彼らにしかわからない不満や苦しみがあるはず。
けど、やっぱり間違ってる。
去年の革命の記事にも書いたけど、う~ん、やっぱり教育って大切。

それと、いわく、軍や警察のせいにするのは簡単だけど、そうする事によって
自分たちのしてきた愚かな事などを帳消しにしようとしてるって。
これ暴徒に限らず、国民全体。
だって、長いものに思い切り巻かれてきたわけだし、30年声をあげなかった
(あげられなかったとしても)わけだし、コネ社会にどっぷりつかって暮らしてきたわけだし。
なので、必要なのはしてきた事を反省しつつ、前を向くこと、なんだと思う。

長くなりすぎたので、今日はこの辺で。
次はメッセージなどでよく質問いただく、「治安」についてちょっと書きます。

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コメント

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1 ■間違ってる!?

サッカーの暴動の件はいろいろな問題含みみたいですね。ただ、若者たちの蜂起については、去年の1月もそうですが間違っているとは言えないでしょう。間違っているのは、むしろ「やつらは間違っている!」と口先だけで判断し、家でのほほんと座っている方でしょうね。自分では何も変えようとせずに、毎日誰かが犠牲になるのを横目でみながら、いつまでも誰かに変えてもらおうとしている方がよっぽど臆病で間違っているような気がします。確かに暴力は良いことではないけど、こんなことわざもあります→Those who make peaceful revolution impossible will make violent revolution inevitable. (J.Fケネディ)
早く、状況が安定するといいですね。

2 ■Re:間違ってる!?

>Safinaさん
コメント有難うございます。
去年の1月の若者の蜂起が間違ってると書いたつもりはまったくありません。けど、今回の「暴徒」のやり方が間違っているという意味です。建物に火をつけて、警察から武器を奪うのは革命ではありません。暴動だと思います。状況の安定を願うのは、みな同じですね。

3 ■治安

ご返答ありがとうございます(笑)これまで容赦なく市民を殺してきた警察が今度は、家族を失った人々から報復を受けるのは避けられないでしょうね。いつの時代も「暴動」は革命の始まりです。虐げられてきた人々の怒りの声が今でもタハリール広場から聞こえてきそうです。お気をつけてお過ごしください。

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