書店員バツ丸の気ままにエンタメ

 音楽・映画・本・女優大好きな書店員バツ丸によるエンタメブログです。映画・音楽・お気に入りの女性・本の紹介・レビューを中心に気ままに放談していきます。相互リンクも随時受け付けています。


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毎度毎度のことですが、月日の流れは速いもので、今年も五か月半ばが過ぎようとしています。

圧倒いう間に上半期の映画総評を行う時期が迫ってきました。そういうわけで、上半期残りで鑑賞予定の映画を備忘録代わりにピックアップしました。


☆5月20日

・ピーチガール

上田美和原作の人気コミックの実写映画化。役者は中々の面々なれど、いかんせん、ヒロインの山本を筆頭に実年齢との乖離が不安・・・。果たして・・・。


☆5月27日

・おじいちゃんはデブゴン

ジャッキー・チェン、ユン・ピョンらと共に香港カンフーアクションの歴史を作り上げたレジェンドの一人、サモ・ハン久々の監督・主演作。既に還暦を超え、衰えを隠せない彼がいかほどのものを見せてくれるか、非常に楽しみだ。


☆6月3日

・武曲 MUKOKU

綾野剛、村上虹郎主演の剣術ドラマ? 正直出演者は好きではないが、こういうタイプの映画はあまりないのではとの興味もある。まあ、行くか行かないかは五分五分か。


・花戦さ



野村萬斎主演で、戦国の世の日本で豊臣秀吉と華道家元・初代池坊専好の伝説に着想を得た物語が描かれる時代劇。

何気に野村萬斎主演の作品って安定して出来が良い気がする。予告を観ていても非常に面白そうで役者も豪華なので、期待大。


☆6月10日

22年目の告白-私が殺人犯です-


未解決のまま時効を迎えた連続殺人事件の犯人が殺人に関する手記を出版したことから、新たな事件が巻き起こるサスペンス。知らんかったけど、韓国映画「殺人の告白」を基にしているのね。この映画は観たはずだがもう内容を覚えてはいない・・・。夏帆と石橋杏奈が出演と俺得すぎるキャストなので、評判関係なく観ることになるだろう。


・めがみさま

元SKEの松井玲奈と人気モデルの新川優愛ダブル主演のヒューマンドラマ。内容なんぞどうでも良く、ただただ新川目当のみ。申し訳ないけれど、松井には興味なし。


☆6月24日

・ハクソー・リッジ


メル・ギブソン監督の戦争大作。実話を基にした第二次大戦もの、というと数々の傑作があるが、果たしてそれらに並ぶことが出来るのか? 予告を観ている限り凄そうであるが、ただただ「アメリカマンセー」にならんことを切に願う。


こんな感じか? 3月からGWにかけてに比べると、「花戦さ」以外、どうにも小粒で微妙な作品が多い印象がある。6月10日公開予定作品を鑑賞次第映画総評を作成予定。

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どんどん続けていきます。


欅坂46の快進撃が留まるところを知らない。先日発売された4thシングル「不協和音」は既に過去のどのシングルも上回る最高の売上を記録した。

メンバー個々の仕事も少しずつ増えつつある。平手がSOL内ガールズロックのパーソナリティーになったのを筆頭に、菅井・小池・土生と立て続けにラジオレギュラー出演が決定。

また、渡邉理佐がノンノの専属モデルに決定。活動1年で一流女性誌の専属モデル決定は、あの白石や西野よりも早い。

乃木坂以上に業界関係者からの評価が高く、事実あの「SONGS」にも異例の速さで単独出演を果たす・・・。

順風満帆としか言いようがない状況であるが、「好事魔多し」に象徴されるように、実はこういう状況にこそ大きな問題が潜んでいるものだ。

表面的な成功が示すほどにグループは盤石ではない、ということだ。

このシリーズ序盤に書いたように、欅坂46は他の一派と違って決定的に「物語」に欠けている。「SONGS」に於いて、ようやく平手のパーソナルな部分が語られ始めたら、それでもまだまだ不十分だ。それを埋めるべくの「長濱の物語」による埋め合わせが、グループに於ける最大にして最悪の、現時点では「八方ふさがり」の問題

=「欅・けやき問題、もしくは「長濱問題」

をもたらした・・・。

このことはいずれたっぷり書くとして、

今までのAKBグループが紡いできた物語は、「サクセスストーリー」「這い上がり物語」などが王道・定番。詳細は書かないが、AKBにしろSKEにしろNMBにしろ乃木坂にしろ、「物語」がグループ躍進や販促に関して大きな役目を果たしてきた。何度も書いてきたが、技量やビジュアルに劣るグループが従来の意味での「芸能強者」に対抗しうる「唯一にして絶対の武器」であるのだ。

こと、「メンバー数の方が客より多かった」「知名度アップのためにティッシュ配りを行ったが誰も受け取ってくれず泣いた」といった底辺の状態から、紅白出演やドームツアー、全国ツアーを行うまでになった、

というAKBやSKE、乃木坂ら先輩グループが通ってきた成長物語はその象徴だろう。


だが、既に欅坂は紅白出演を果たし、単独コンサートも行った。女性誌専属モデルになったメンバーやラジオでレギュラーを持つメンバーも登場した。早くもドラマの2作目が公開される・・・。後、残されたもので大きなものは、全国ツアーとドームツアーぐらいなものだろう。

何度も繰り返すが、AKBが9~10年で成しえたこと、乃木坂が5~6年で成しえたことの殆どを活動1年で成しえてしまった。恐らく、活動3年の段階で、想定されるほぼすべてを成しえてしまうだろう。その速度は、AKBの3倍、乃木坂の2倍以上。驚愕としか言いようがない。

しかし、反面その異常なまでの成功が故に、ファンからの絶大な支援があったが故の、メンバーが多大な努力や労苦を経てが故の「達成感」や「感動」はない。つまり、「物語」が存在しない。

圧倒的な存在感とオーラ、ストイックさが故に、さらには当人の意向なのかパーソナルな部分が全然見えてこない平手が決定的に物語性に欠けている点と、反面それを埋めるべくの「唯一にして最大の物語=長濱ねる」

は、欅坂・けやき坂にしかないグループの「欅・けやき問題」という「数学の未解決問題」並に難しい問題を関係者すべてに突き付け続けている・・・。
(上記にもあるが、この点はいずれたっぷりと書く)。


そして、もう1つ。早くも後継やライバルグループが出てきたことだ。

坂道一派のテーゼとして「最大最強のアイドルグループたるAKB及びその一派」への対抗軸

というのがあるが、

ほぼ同じ時期にNGT48が出来、さらに欅結成後に「乃木坂3期」が決定した。

さらに本家AKBにおいては、「チーム8」が躍進している・・・。


どうしてもファンは「ひいき目」で見てしまい、「わが軍こそが一番」「坂道こそが最強」

などと思いがちだ。ことビジュアル面に関しては、48より坂道の方が上との意見が多い。

だが、これは本当なのだろうか?

坂道よりの自分ですらそうは思えずにいる。


乃木坂が残した功績の1つに、確かに「AKBよりもビジュアル強者を集め、一派に対する人々の意識を改めさせ、こと一派が取りこぼしてきた若い女性層の支持や認知を以前より得る結果をもたらした」

ことがある。

しかし、皮肉、というか当然であるが、乃木坂がもたらした「パラダイムシフト」が、その後に続くグループのメンバーのビジュアルレベルを押し上げる結果になった

はっきり言うが、坂道のビジュアル優位は今や存在しない。どのグループもAKB初期やSKE初期とはけた違いにビジュアルが良くなっている。

AKB一派にさほど詳しくない自分ですら、ぱっと調べただけでも結構かわいいこを散見できた。中でも象徴と言えるのが、「乃木坂3期」と「チーム8」だろう。

前者の与田・山下・梅澤・伊藤理・久保、後者の小栗・長・谷川・小田・岡部・倉野尾・・・。

などはレベルが高い。チーム8の主力に至っては、坂道含めた全グループの中で最高のビジュアルであると思う。

そして、欅・けやきにとって極めて脅威なのが乃木坂3期。人は、特にアイドルグループが好きなオタは、新しいもの、若いものに移ろいがちだ。

運営も力を入れていることもあってか、乃木坂3期は、「1期生程」とは言わないまでも、2期の採用・起用・育成の失敗を補うに足りそうな魅力を早くも見せ、現状4強の与田・山下・大桃・久保及び、伊藤・梅澤・岩本らは、既に先輩らを凌ぐ握手完売結果を出している。

ビジュアルではけやきもそう劣っているわけでもないし、キャラの面白さに関しても同様だ。しかし、チーム8や乃木坂3期に比して、けやきが圧倒的に劣るのは「経験」。

人は自分のみでは成長できない。

ライブ活動でパフォーマンススキルを日々磨いており、「AKBINGO」でも露出が増えているチーム8。「プリンシパル」という大舞台で圧倒的な成長を遂げ、今「NOGIBINGO」で主力となりつつある乃木坂3期に対して、既に活動1年になったと言うのに、冠番組への露出すら殆どないけやきは、乃木坂2期と同じ道を歩みかねない。

STUも控えている・・・。既に若さや勢いのみを売りには出来なくなってしまった。

アイドルグループ全盛期からは落ちているとは言いつつも、一派のみならず、ハロプロ一派やエイベックスグループ、スターダスト系列他大手芸能事務所お抱えのグループ、さらには有象無象のローカルアイドルなどなど、今なお激烈な様相を呈している。

何より、グループ活動をする必要のない、ソロで活躍している圧倒的な強者がこの世界のトップに座している。採用された女性誌に所属するトップモデルや、躍進著しい若手女優~広瀬すずや新木優子、芳根京子、飯豊まりえ、中条あやみ、吉岡里帆、黒島結菜、玉城ティナ、加藤奈々・・・。

また、AKBの地位低下の影響と、良い人材の登場もあり勢いを盛り返しているグラビアアイドルの存在も忘れてはならない。

彼女らが生きているのは、ほんととんでもない世界であるのだ。


次回からは最終稿にして大詰めである、

「欅・けやき問題 新たな展望」(仮)

を書いていきます。ほんとこの問題は難題極まりない。







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・評価:65点



<あらすじ>

伝説の人斬り・万次(木村拓哉)は、妹の命を奪われて生きる意味を見失った時、謎の老婆によって無理やり永遠の命を与えられ、死にたくても死ねない「無限の体」になってしまう。そんな永遠の時間を孤独に生き続けるだけの日々を送っていた万次の前に、剣客集団・逸刀流に両親を殺された少女・浅野凛(杉咲花)が現われ、仇討ちの助っ人を依頼する。凛の姿に亡き妹の面影を重ねた万次は、用心棒として凛を守ることを決意し、凄絶な戦いに身を投じていく。


「月刊アフターヌーン」で連載されていた沙村広明の同名コミックの実写映画化。SMAP解散後、騒動の中心となった木村拓哉初主演出演作であり、さらに作品が今なお熱心なファンから根強い人気のあることから、公開前から賛否激烈に渦巻いたが・・・。

結論から先述べると、「面白くない」になる。

とは言え、そもそも実写化が「無理」、「再現不可能」と言われていた「今作の映像面」に関しては、思っていた以上に健闘していたと言える。

映画ならではの、原作を踏襲したげちょげちょ描写も中々で、何かと批判・炎上を避けるあまり何もかもが凡庸な出来にしかならない今のエンタメシーンの中では、大健闘だと言っていいだろう。

役者の再現性も思っていた以上に良かった・・・。戸田の乙橘、福士の天津、田中の吐、市原の尸良、などなど、主要キャストは雰囲気・演技共にかなり良かった。

特に、戸田恵梨香は出番は少ないもののお見事。個人的に88年組女優の中で演技・ビジュアル共にあまり評価しておらず、好きでもなかったのだが、ここ1・2年の彼女はほんと女優として素晴らしい演技と存在感を出せていると感じさせられる。肉体派ではないはずなのに、スリットごしに除いた足の色気や、万次や天津もかくやの圧倒的な強さを示したアクションは高い評価に値する。

但し、肝心の主役2人が・・・。合っていない。

杉咲はキャリア最高の、予想の遥か上をいく問答無用のかわいらしさに完全にK.Oされたし、お得意の絶叫演技もさすがの安定感ではあったが、どうあれ原作の凛には合っていない。申し訳ないけれど。

そして、万次を演じた木村。剣道の有段者だけはあり、更には今作にかける意気込みの高さもあり、アクションシーンでの動き、所作全般は見事と言う他なかった。

だが、凛と同様原作のイメージには合っていない。侍時代だけなら良かったが、凛と出会う50年後の世界での雰囲気とは・・・。健闘したと言っていいのだろうけれど、何せガタイが・・・。こと自分のような原作愛読者にとっては違和感が拭えずにいた。


しかし、役者の演技や雰囲気に関しては概ね良好で、感覚的な好き嫌いはさて置き、技術的な非難や批判を浴びるようなものでもないし、作品評価を考える上でさしてマイナス要素にもならなかったと思う。

では、何故低評価になったのか? それは、

残念ながら、

「役者の頑張りを制作が台無しにする」

という昨年の邦画シーンの悪しき風潮を見事に継承したからだ。


やはり、このブログの映画評で何度も書いてきているが、今作のように確固たる評価がある、しかも全30巻もの長編をたかだか2時間程度の映画でやることによる無理さが、まず甚だしい。

2時間程度であるにも関わらず、原作と同様、主役である「万次・凛」陣営、天津率いる「逸刀流」陣営、吐率いる「無骸流」、その無骸流を万次への恨みから抜けた尸良・・・、

などなど、30巻を通して描かれ続けた一筋縄ではいかない各陣営の複雑な対立・同盟構図を描こうとしているから、そのどれもで中途半端さや意味不明さが否めない。原作ではかなり重要なキャラである偽一などは、見た目の再現性こそかなりのものであったが、映画版での存在意義を見いだせる人は誰も居ないだろう。散々登場させた挙句の個々のオチも微妙なのばかり。


原作あり作品の実写化の場合、映像ならではの魅力の提示と、原作の魅力を組み込みつつ思い切った取捨選択

~何を残し、何を削るのか~

が極めて重要となる。

しかし、今作ではそれがなかった。ここまでくると、厚かましすぎる、愚かすぎるを通り越して、「ちょっと頭・・・」、じゃないの?

のレベルだ。


で、この問題を増長させたもう1つの今作の問題は「アクション」だ。


木村を筆頭に、各役者のアクション個々は同種の邦画作品に比してもかなり健闘していたと断言出来る。遠慮のない人体損壊描写もそう。

しかし、いかにアクション個々が良くとも、その見せ方を間違えればその魅力は台無しになる。

とにかく、アクションシーンが多すぎ、長すぎ。

中国の傑作アクション映画が物語るように、この手の殺陣は、長さよりも質やメリハリを重視すべき。こと、1対多数の場合は、「魅力ある1対1の丁寧な積み重ね」こそが良いアクションシーンを生み出す最短ルートとなる。

たくさんのやられ役を出して万次らの強さを出すのはいいのだが、それが故にアクションシーンそのものに完全に締まりがなくなってしまっている。「おお!!」と思ったのは、冒頭菱安一同との闘いと、中盤、戸田の好演が光った乙橘戦のみ。それ以外の、何度も繰り返される「さして代わり映えのしない1対多数(大多数)」に飽き飽きしてしまわずにはいられない。

自分のようなアクション大好きな者でもそうなので、あまりアクションやげちょげちょ描写が得意でない人、そもそもそんなことに期待せず役者目当てで鑑賞しに来たライト層にとっては、さらに苦痛なこと間違いない。

敵の数はもっと少なくするべきであった。映画的な派手さや映像を求めたが故の結果であろうが、ここまで盛大なものにする必要は全くない。その分ドラマ部分の作りをしっかりしてほしかった。ほぼ同時期にドニー御大主演でアクション・ドラマ部分共に優れていた「イップマン3」を観たので、よりこう思わずにはいられない。


個人的にはあくまで、凛の復讐劇=万次・凛VS逸刀流

に話を絞るべきであったと思う。無骸流も吐も不要。


脚本や演出が悪ければ、役者がいかに頑張ろうと傑作にはなりえない。

今作は見事にそのことを示した典型作になってしまった。だからこそ、私的俳優哲学として、

「いい演技をすること」以上に「良い作品に出演すること」に重きを置いているのだ。

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・評価:65点



超有名作品につき、あらすじは割愛。


いつも個人的な評価と見解とを述べまくっている当ブログでありますが、今回はいつも以上にその点が増すので、あらかじめご了承ください。

1740年に発表されたフランス文学作品である今作。1991年のディズニーアニメを始め、映画、ドラマで何度も作られていることもあってか、「知らない人は居ない」とすら言える超有名作品。

エマ・ワトソン主演の今作は、フランス文学の、ではなくディズニーアニメ版の実写リメイクしたものだ。


ディズニー作品が好きでなく、ミュージカルが生理的に苦手なこともあり、そもそも今作を観る予定ではなかった。ただ、巷での評価が高いのと、各所で散見される、ベラ役:エマ・ワトソンの美しさもあり、思い切って観に行ったのだが・・・。

やはり観るのではなかった、との感想しかない。

「ディズニー嫌い」「ミュージカルが苦手」

という管理人の適性を差し引いても、何でそうなったのかは極めて明確で、大きくわけると、


・擬人化表現は気持ち悪い
・映像の凄さは今や作り手の自己満足
・非リア充という管理人の境遇
・作品のテーマや演出が今の日本の世相とあっていない


の4つある。

下の2つは分けて語ることが出来ないので、以下、ざっくばらんに書いていく。


まず、ディズニーの殆どの作品に共通しているのが、非人間=動物や機械、日用品を人のように表現していることだ。ミッキーやオラフとかはその典型例であるし、ディズニー以外でも「カーズ」や鳥山明作品など、結構ある。

ただ、個人的に、特にディズニー作品のそれに違和感や気持ち悪さを感じてならないのだ。これは個人的な感覚ではあるが、(SF作品は別にして)どうにも「トム&ジェリー」以外に擬人化で成功している作品は殆どないと思っている。今作は魔法の影響もあるのだが、城の住人?はすべて擬人化で表現されており、数も多いのでその感覚も強くなってしまう。

2つ目は今作に限らず、ことハリウッドを筆頭とした映画作品に共通する問題だ。

ほんとCGをはじめとする映像の進化は凄まじいものがある。が、肝心の観る側である人々の視力や観察力は、その進化に全くついていけていないのが実情。

もはや、その映像が有す情報量を人は認識しきれはしない。視力や反射神経や集中力が衰える中高年以上の世代には完全に不可能。「トランスフォーマー」でもそうだけれど、画面がごちゃごちゃさしすぎて、観ていて疲れてくるし、とにかくわかりづらい。「トランスフォーマー」程ではないが、今作でも同様の傾向にある。故に映像の凄さは、作品評価を考える上でもあまり意味を成しえない。個人的には70年以上前の「トム&ジェリー」の映像の方が魅力や感動を感じてならないのだ。

そろそろ作り手は、「人の目」や「人の意識」の限界について考えた方がいい。


話がそれたが、本題に戻る。

この作品、見た目の良さと境遇もあり、他人、特に美しくない者に対して心ある対応をしなかったがために、魔女の魔法で醜い野獣に変えられ、


城にある「1本のバラ」の花びらがすべて落ち切るまでに、醜い野獣である自分を心から愛してくれる女性を見つけなければならない元イケメン王子たる彼が、村人との価値観の違いやそれが故の孤独に悩む「村いちばんの美女」であるベラと出会うことによって大きく変わっていく・・・。

という話・・・。

う~む、観ていて違和感バリバリなのだ。


そもそも、基本設定であり、作中に於いても散々「醜い」と称される野獣がちっともそうでない。正直、角と毛並みだけがあれなだけで、ディズニーアニメ版の野獣と比べても、優し気な目と精悍な顔立ちが印象的。はっきり言って「イケメン」なのだ。世の大半の男性よりかっこいい。

これで「醜い」などと言われたら、本当の不細工は完全に畜生以下の存在。

そして、今作の極めて偽善な点であるのだが、

結局今作が示す教訓は「女は外見」「男は外見と財力・地位権力」が重要である、に過ぎない。おとぎ話には今にも通ずる教訓が多い。だが、今作にはそれがない。よって、「真実の愛」だの「感動の愛」だのと喧伝されても、全くしっくりこないのだ。

野獣はもともとイケメンであるし、王子であるので地位にも財力にも恵まれている。

実際、作中ではベラが城内で人であった時代の王子の「肖像画」を見る場面がある。これでは王子の内面に彼女が惹かれたから、とは言い切れない。

そして、散々野獣に関し、「孤独」だの「ふさぎ込む」だのと作中で語られるが、人ではないがあれだけ親身に付き従う者がいる状況では、「それは違うのでは」との感想しかない。今や深刻な社会問題と化している、非婚の一人ぐらしの中高年の孤独に比べればはるかに恵まれている。

そう、野獣は孤独や見た目で苦悩する哀れな者でもなんでもなく、「リア充」なのだ。

現実社会の状況が厳しい中、さらには、男性所得の低下に伴い、女の男に対する「金」や「外見」への要求が高くなってくる中、野獣を取り巻く環境は実に生ぬるいと言わざるを得ない。いや、逆に十分に幸せだろうとすら思う。


アニメ版が公開されたのは91年。日本では既にバブルは崩壊していたものの、結婚率や出生率は今より高く、「正規・非正規」の問題も、ニートの問題も高齢化の問題も、今ほど深刻ではなかったので、人々の間にも今作を受容する環境があった。だが、2017年の日本は違う。

今作を楽しめたり、評価したりするものは、そのことそのものが「リア充」具合を示している。でなければ、盲目なディズニーファンか熱心なエマ・ワトソンファンくらいだろう。

で、ベラを演じたエマ・ワトソンに関しては・・・。

勝ち気で強い信念を持っているが故に村では浮いている「美女ベラ」に、見た目も演技も完璧にマッチしていた。今作での彼女の美しさにはため息しかない。彼女を選んだ関係者の判断は見事であったと言う他なし。数ある今作を観ても良いと思える理由だ・・・。


とは言え、作品が持つ偽善さや薄っぺらさはどうにもならない。生活環境や人間関係に恵まれている人であればおすすめ出来るが、そうではない「非リア充」との自己認識があるのであれば、「とにかくディズニー好き」「映像の勉強」といった点がない限り、とりたてて観るべき作品ではないと思う。






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今回で最後です。



・飯豊まりえ

事実上の主役である文芸部部長兼学園一のお嬢様を演じた飯豊。

後述する清水の一件でわりをくった感があるが、今作では健闘はしたと思う。

元々、凄く顔が整った美形、というわけではないので、要所要所ビジュアルに安定感が欠けるところがあったものの全体的には美しいと言え、超然としたお嬢様であり実は・・・という役を好演したと言える。

そして、とにもかくにも、抜群のスタイルと美白としか言いようがない抜けるような白い肌が醸し出す雰囲気は見事と言う他ない。

演技に関してはやや固い面はあるが、それよりも一生懸命さがにじみ出ている点に好感が持てた。

ようやく注目されてきた感があるが、今後の活躍が楽しみだ。


・清水富美加

今作云々関係なしにその注目と話題とを一身に集めた清水。

常に微笑みを絶やさず、登場人物の中でもヒロインとは違った意味で、その「何を考えているか全くわからない不気味さ」と、文芸部メンバーとのつかず離れずの距離感が醸し出す超然とした佇まいに終始圧倒される。


彼女は今作の作風やオチを決定づける位置づけにあるが、その役割を見事な表情とセリフ回しで演じきった。どうあれ彼女でなければ今作及び見どころとされているラスト24分は成立しなかったと言えるくらいに・・・。

まさしくキャリアを象徴する1作。「龍の歯医者」での好演もそうであるが、彼女はモデル的・グラドル的美貌やスタイルの持ち主ではないものの、女優としての上手さや存在感に秀でている。松岡と同様、ヒロインタイプでもモブタイプでもない独自路線を突き進める稀有な可能性があり、今後の活動には期待しかなかったのだが・・・。

誰しもがそうそう持ちえない才能がありながら、一連の騒動で自らその経歴に終止符を打ってしまった。この才能が埋もれてしまうのは本当にもったいない。当人もレプロもここまでの事態になるまでに何とか出来なかったのかと思わずにはいられない。業界全体の大きな損失だ。ヒロインタイプの変わりはいるが、こういう女優の変わりはシーンが成熟した今においてもあまりいないからだ。

ただただ残念。

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今回紹介するのは、井桁弘恵。

え?誰?と思われる方が大半でありましょうが、そういった方でもこのCM



をご存知の方は少なくないと思います。



いや~、かわいらしいですね。20歳とまだお若いのですが、整った顔立ちをしての大人っぽさを見せつつも、同時にあどけなさも感じさせる点が大きな魅力になっていますね。かわいらしさと大人っぽさが高度に同居しています。

それでいて170センチの長身とスタイルの良さ。細くて足も長い。

この4月から「ZIP」のレポーターとしても活躍していますけれど、一般人と比較すると圧倒的すぎます。

これからの活躍に期待が高まります。


ただ、あの美フィットマスク、このレベルの美人が装着しているからこそでしょう。不細工がしたところでがっかりな結果にしかなりません。


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間空きましたが、後編の女優評を行っていきます。



★清野菜名

残念ながら今作では最も印象が薄かったのが彼女。飯豊と清水を除いたメンバーの中では1番格上である感は出せてはいたが、演技も見た目もこなれすぎて女子高生感が皆無なのが終始痛かった。

見た目も良いし、演技も決してダメなわけではないが、そつがなさ過ぎて印象や感動に薄い若手女優が少なからずいる。彼女もその例にはまっている感がある。既に若手女優のカテゴリーから脱しつつある年齢になったことから今が正念場じゃないだろうか。



★平佑奈

成人女性の平均身長である158センチより低い女優は、現状その活動においてかなりの苦戦を強いられるいう不文律がある。ドラマでも映画でも、160センチ以上のものが幅を利かせている。

何度も書いているが、背が高いという印象がない面々においても、実際は結構高いことが少なくない。宮崎あおい、黒島結菜、永野芽依などがその典型例だろう。

しかし、そういう状況において、今年既に「サクラダリセット」「きょうのキラ君」「ReLIFE」、そして今作と立て続けに重要役を演じている平は、土屋と共に数少ない例外だ。

だが、その成果はと言うと、土屋と同様素直に称賛は出来ない。

濃い目の整った顔立ちは姉とは違う魅力と個性があるが、やはりスタイルが悪すぎる。小島を除く他の出演者が160センチ以上であり、5センチ以上身長差がある点も彼女にとって不幸となった。

「ReLIFE」でもそうなのだが、公開処刑感が否めない。

見た目の魅力と言うものは、ルックスも当然であるが、全体のビジュアルをしての影響が相当にあることを改めて認識させられた。顔だけだと主役の飯豊と同等以上であるけれど、画を共有したときはかなり厳しいものがあった。こと、アップにした髪形が似合わなさすぎることも災いした・・・。

ただ、汚れを厭わない演技は良かったと思う。まさか、こういうことをやるとは・・・。その姿勢は評価したい。

あと5センチ背があればな・・・。


★小島梨里杏

上記の清野や、新木優子同様、彼女も美人で演技が下手ではないのだけれど、演技面では印象や感動が薄い女優とのイメージがあったけれど、今作での演技はかなり良かったと思う。

実年齢や見た目の印象もあってか、スクールカースト上位役やいじめっこ役が多かったが、今作ではそれを覆す「ロリ&甘えんぼ路線」。鑑賞当初は誰が演じているかわからなかった。衣装やメイク、髪形の影響もあろうが、動きや表情等彼女の演技によるところが大きい。

たどたどしい動きや弱弱しい表情、そして嫉妬に狂う表情どれもが秀逸で、現状彼女のキャリアで最高の者だろう。間違いなく今作での収穫の1つ。


★玉城ティナ

主役はないものの、今年は「PとJK」「サクラダリセット」、そして今作と重要な脇役を立て続けに演じている彼女。

モデルとしては既にトップクラスであるものの、女優としてはまだ2年目。しかし、どの作品においても十分な働きを見せたように思う。中々に堂々とした演技ぶりだ。

技量では甘い所も当然あるが、独特のビジュアルと反則としか思えないスタイルの良さがもたらす圧倒的な雰囲気がそれを補って余りあるものを見せつけた。いや、間違いなくビジュアル「運上クラス」が1人。

選ばれし者と言う他ない。


今回はここまで。清水・飯豊は次回で。





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より。


先日発売されたばかりの欅坂46の新曲「不協和音」が早くもグループ最高の売上を達成した。デビュー1年以内にシングル4作が1位を獲得するのは女性アーティストでは歴代初となるとのこと。

1stシングルが女性アーティスト史上最高の売上を達成したのに続き、新たな記録を築き上げた。

曲は1st「サイレント・マジョリティー」の路線を継承する、「斬新」「革新」及び、大人や社会への反逆や「自分は自分らしく」「体制に支配されない」を主題とした曲で、「クールでかっこよく、笑わないアイドル」という欅坂のパブリックイメージを象徴していると言えるだろう。

しかし、こういう路線は決して欅坂だけのオリジナルではない。

その先駆けと言っていいのが、今回紹介するAKB48の代表曲であるこの曲だ。

激しいダンスパフォーマンスのみならず、6種類のフォーメーション(=6人のセンター)を採用した点と、メンバーが串刺しになって血を流すというPVが批判を浴びた点で大きな反響と話題をもたらした・・・。

AKB一派の在り方や、そのプロデューサーである秋元康に対する批判は多々あるし、自分もこのブログを通して何度も書いてはいるが、そういった点はどうあれ、AKBシステムという革新的な方法論を生み出し、音楽史・アイドルグループ史に残る名曲を多々送り出し点での功績や凄さは認めざるを得ない。

欅坂の上記2曲も各々発表年を代表する素晴らしい楽曲ではあるが、パフォーマンスレベルはさておき、楽曲やフォーメーションが有す革新性や斬新さ、歌詞が持つメッセージ性に関しては、やはり本家たるAKBのこの曲の方が上回っているんじゃないかと思う。どうあれ欅坂への評価やイメージ付けはAKBと秋元が作りしフォーマットの上に成立している点と、「オリジナル」としての評価と敬意がそう思わせる理由だ。

そして何より、

デビュー時から乃木坂を含めた一派の面々と比べても「高スペック」または「高いポテンシャル」を秘めていた欅坂のメンバーに対し、


大手事務所の採用基準に引っかからない・大手主催のオーディションに合格しない弱小メンバーの寄せ集めを、優れた戦略・優れた衣装・秀逸なダンス・秀逸な楽曲をして頂点へとのし上げた点にある。

この曲の選抜メンバーはAKB史上でも最高のそれじゃないかと思っている。「究極の握手選抜」と言われた乃木坂16thシングルの選抜メンバーか現欅坂メンバーでも、対抗できるかどうかと言ったところだろう。

AKB48の絶頂期がいつからいつだったのかに関しては、人それぞれに意見があろう。ただ、個人的には、

2008年の「大声ダイヤモンド」から2011年の「Everyday、カチューシャ」までがAKB48の絶頂期と思っている。

中でも、AKB初の売上ミリオンを達成したこの曲は、AKB48の絶頂期を示すそのものであろう。私はこの曲をして、「AKBは頂点を極めた」と確信した。

初めてこの曲を聴いた時のゾクゾク感は今でも忘れることが出来ない。


個人的に1分37秒あたりからの

「change your mind change your mind 何も知らなくていい Begginer!」

の部分(一瞬センターに立つ河西のバレエダンスが秀逸)

ラスト、

「雨は止んだ 風は止んだ 見たことのない光が差すよ 今が時だ 君は生まれ変わったBeginner!」

の部分が本当に好きで何度聴いてもしびれる。ここのところの勢いは、正直欅坂の楽曲以上であると思う。


ただ、唯一残念なのは、非常に優れた今作のダンスとフォーメーションにメンバーの力量と意識とがついていけず、このPVにおいても全然そろっていないこと。指導をもっと徹底してほしかった。

今の欅メンバーに一番カバーしてほしい曲。平手センターでやるとどうなるのか、本当に観てみたい。










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・評価:70点



<あらすじ>

聖母マリア女子高等学院で、経営者の娘にして全校生徒の憧れの存在である白石いつみ(飯豊まりえ)が、校舎の屋上から謎の転落死を遂げた。彼女の手には、なぜかすずらんの花が握られていた。真相が謎に包まれる中、いつみが主宰していた文学サークルの誰かが彼女を殺したという噂が流れる。いつみから文学サークルの会長を引き継いだ親友の澄川小百合(清水富美加)は、「白石いつみの死」をテーマに部員たちが書いた物語を朗読する定例会を開催。部員たちはそれぞれ「犯人」を告発する作品を発表していくが……。

<ネタバレには極力配慮していますが、完全ではありません。以下読まれる際、その点ご注意ください。>

久しぶりの前後編構成。前編は映画の感想。後編は主要キャストを演じた「女優:清水・飯豊・平・玉城・小島・清野」への評価感想を中心とした構成になります。。



秋吉理香子によるミステリ小説を映画化した今作。

売り出し中の若手女優でひしめくキャストと、作風が今や定番人気ジャンルの1つである「イヤミス」ということもあり、さしたることをせずとも、この春を代表する話題作と嫌でもなるはずであったが・・・。

残念ながら、そんなことより大人の事情同士が渦巻き、且つレプロのみならず芸能業界全体にまで波及した清水富美加の暴露・引退・出家発表によって公開前に大きな味噌がついてしまった。

人は愚かなもので、

時に、その時の雰囲気や勢いに圧され、さして好きでもなかった異性と交際することになったり、欲しくもない商品を買ったりして、

後で「何でこんな人と交際してしまったのだろう」「何でこんなものを買ってしまったんだろう」

と後悔することがある。

今作鑑賞直後に抱いたのは、このことに近い感情であったと言えるだろう。観ている時は評価が高いが、館を出て冷静に作品を振り返ると、「そんなに良かったか?」と考えてしまう、ということだ。


事件の目撃者がそれぞれの視点から見た真実を語るタイプのミステリーは定番でよくあるが、本作のそれはあくまで事件の関係者と思われし部員個々が「朗読会」のために執筆した創作物=小説を朗読していく内容なので、いったいどこまでが真実なのかわからない。視点や考えは違い且つ作中人物の人間性や心理がきちんと描き分けられているといった工夫・配慮がありはするが、同じようなシーンが部員の数分繰り返され、その後に「真相」(=売り文句となっている衝撃の24分間)が披露される構成は、まず人を選ぶところである。

とは言え、

それなりに衝撃的なオチやストーリーは水準以上。主要人物のキャラ設定もキャスティングも上々。何より、

W主役と相成った清水・飯豊を始め、主要キャストとなった若手女優の魅力や演技がとにかく作品を盛り上げ、勢いづけている。

清野や小島などは既に実年齢が高校卒業からかなり経っており、制服姿が厳しく初々しさに欠ける面もあったが、培ってきた経験と演技と熱意で強引に押し切ったと評価できる。

特に菓子作りが好きで甘えんぼの妹っぽいキャラを演じた小島は出色の出来。実年齢及び落ち着いた且つ整った顔立ちと大人っぽい雰囲気もあり、お姉さん的役を演じたり、カースト上位で主人公らをいじめたり、ライバル的立ち位置の役を演じたりすることが多かった小島ではあったが、年齢的にやや無理さは否めなかったものの、観ていて「演者が小島」であることを全く意識させない役へのはまりっぷりは見事と言う他ない。

さて、飯豊と清水を筆頭とした主要女優らの演技は「後編の女優論」で述べるとして、

話も役者の魅力も演技も良かったが故に、観ているときは「なかなか面白い」と思わせるものの、何故最終評価は良くならなかったのか・・・。

やはりその最たるものは、ミステリーに重要な「話の論理」「謎解き(種明かし)」があまりに雑すぎるに尽きる。

ネタバレになるので詳細は書かないが、「犯人は誰か」を筆頭に「結果」及び「行為の結果」はきちんと描写される。しかし、その過程への言及が全くない。とある人物が失墜することにつながった情報収集はその最たるものの1つだ。何故情報収集をしたのかはわかるが、どうしてかような情報収集が出来たのかの説明は皆無。そんな簡単に個人情報入手できないでしょう・何でそのとき2人の〇〇を〇ったのかっていうお話。

そして、致命的なのが・・・。

完全に鑑賞者置き去りで当然納得もいかない。満足もしない。ネタバレを意にしない個人の映画評ブログやコメント欄では、これら点に関し手厳しくこの点批判されている。私としてもそれには同意せざるを得ない。

彼女らと同世代の女性や、若い子大好きで女優目当てのみで鑑賞したおっさんなどは、それでも良いだろう。が、ミステリー好きや頭の回転が速い人。物事にきちんとした道理を求めたり細部が気になったりして仕方がないような鑑賞者は、終盤ストレスが溜まること間違いないだろう。そういう人は、はなから今作を鑑賞してはいけないと思う。幸いGWへと至るこの時期、話題作や面白そうな作品が他にもある。

後編女優編に続く。


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テーマ:
・評価:50点



<あらすじ>

警察官の功太(亀梨和也)は合コンで大学生のカコ(土屋太鳳)と出会い、2人は惹かれあう。しかし、大学生だと思っていたカコが実は女子高生だと知り、功太はカコを冷たくあしらう。互いの気持ちに気づきながら、警察官という立場から女子高生とは付き合えないと自制していた功太だったが、カコの一途な思いを知り、彼女と正々堂々と一緒にいられるようにと、カコへ「結婚しよう」とプロポーズをする。

<土屋、亀梨に対して厳しい意見を書いているので、読まれる際注意してください>


三次マキの同名コミックの実写映画化作品。正直、特に好きな俳優が出ているわけでもないし、内容にも惹かれたわけでもないが、自分のスケジュールと今後の鑑賞予定作品の関係で今作を観ることと相成った。

しかし、・・・。そもそも出来に期待していたわけではなかったわけであるが、その考えを超える凡作としか言いようがない。

いや、まあこれだけ映画を観ていると凡作・駄作に出会う確率も必然的に高くなる。だが、今作はある意味、強い負の感情を抱かせる「かなり駄作」よりも性質の悪い、

「何の印象もなく気持ちも揺さぶられない」

という、わかりやすく言えば「どうでも<いい>」

作品の典型例だ。自分が映画関連や芸術関連の講師であったなら、「こういう作品だけは作ってはいけませんよ」の見本として生徒に鑑賞させること間違いないだろう。

今作の原作を読んでいようともそうでなくても、しっかりとわかることがある。

それはこの「PとJK」という表題が明確示しているように、今作は年の差(10歳差)、立場の違い(警察=社会人と女子高生)

の恋愛模様の描写を主題としている。

2人の関係に大きな影響を及ぼすこういった「障害」は、恋愛作品の王道テーマであり、多くの人の共感を得る&作品を盛り上げるテーマでもある。


故に、奇をてらうことなく、原作の世界観を壊すことなく作っていけば、傑作にはならずとも観るに堪えうる作品にはなるはずだが・・・。

だが、結果はそうはならなかった。

とは言え、今作がつまらない理由は明白。

それは、今作のような「登場人物が少なく」、且つ若い人主体の恋愛作品にとって必須の、「演出」「役者の魅力」「演技」すべてが酷かったからに尽きる。


まだ連載が終わっていない作品であるからして、その幕引きは「オリジナル」にならざるを得ないのは理解できるが、その点を差し引いてもあのオチは酷い。ネタバレになるので詳細は書かないが、以前評価した「ハルチカ」と同様、オチでそれまで作り上げてきた世界観を壊す「別テイスト」にしてしまったことは、まず理解に苦しむ点だ。

出来は悪いものの、それなりに実直に作ってきたのだから、何故こうする必要があったのか・・・。このラストのセンスのなさに震えが止まらなかった。

ただ、このことも他の=今作の根本的な問題に比べれば大したことではない。

今作の根本的にして致命的な問題・・・。それは何を差し置いても、「恋愛作品」としての面白みや感動がないことに尽きる。

恋愛作品はそれを通して、「恋のつらさや苦しみ」、「恋の楽しさ・素晴らしさ」を観客に感じさせるのが醍醐味だ。逆に言うと、それを感じさせなければお話しにならない。

今作は上記「年齢」及び「立場」の差という、恋愛要素を盛り上げる王道の障害があるのに、なぜかちっとも盛り上がらないし感動もない。

それは、そもそも演出がなっていないこともあるが、それ以上に主役を演じた亀梨・土屋両名の魅力のなさ、技術のなさに尽きる。元々この2人に役者として高い技量を要求していたわけではないが、それを上回るだめさ加減。

申し訳ないけれど、まず亀梨が思っていた以上に魅力がない。恐らく昔は少し悪かったけれど、父親が亡くなってからは正義感溢れる実直な青年として生き、警察官になったはずなのだが、彼の見た目も演技をそれをことごとく否定している。それとアップになったときの魅力のなさ。肥満ではないはずだが、顔だけが意外にも太っておりアップの場面ごとにうんざりさせられた。

土屋もそうであるが、演技を通して恋愛の葛藤とか苦しみが全然伝わってこない。セリフも共に軽く、上っ面でしゃべっているとしか思えず、気持ちがこもっていない。後述するが、土屋の甘ったるいしゃべりは、聴いていてもはや苦痛と言える領域だ・・・。

恋愛作品は主役となる男女に魅力がないと作品として成立しない。作品自体が良くてもこれは言えるが、今作にはそれすらないからして終わっている。

何故この2人を主役に据えたのか・・・。設定年齢よりだいぶ上でもあるし・・・。

作品自体のレベルの低さもさることながら、とにかくこの2人の存在が決定的に作品の質を貶めた。鑑賞は文字通りの苦行・・・。


<女優土屋太鳳>

以前からこのブログで書いているが、今の若手女優において「背の低さ」というのは、その仕事を続けていくうえで決定的なビハインドとなっている。

詳細は書かないが、モデル閥が主軸となっている今のシーンにおいて、今ドラマや映画でヒロインを演じた女優は総じて平均より背が高い。

背が高い印象がない永野は165センチ、黒島結菜は163センチ。かの宮崎あおいや堀北も163センチ。映画を観ているだけではわかりにくいが、バラエティー番組に出演したときなどに、出演者や一般人らと比較して思いのほか彼女らの背が高かったとの感想をたびたび目にしてきた。

広瀬すずは160センチ、中条は170センチ、新垣結依も170センチくらいだろう。西内、山本美月、芳根京子、波瑠、蓮佛美沙子、内田理央・・・。新春作品で主役もしくはそれに準ずる役を演じた女性は殆どすべて160センチ以上ある。逆に、多部などそれ達していない女優もいるが、総じて演技力や女優歴が長いなど、スタイルの劣勢を補う何かを持っているものだ。

事実、これも何度も述べてきているが、成人女性の平均身長158センチ以下の女優で安定して主役、もしくはそれに準ずる役どころを1年通して複数得ている人物は極めて少ない。現状、橋本環奈、この土屋、そして最近台頭著しい平佑奈ぐらいだろう。年上を入れても吉高と二階堂ぐらいしか思い出せない。

繰り返すが、身長・スタイルで劣勢のものはそれに代わる何かを持っていないと今のシーンでは苦しくなる。橋本は抜群のルックスと安定感がある。吉高は培った経験と技術がある・・・。二階堂は思い切りの良さと色気がある。だが、姉との絡みで出てきた平とこの土屋には何があるのだろうか?

話を土屋に戻す。

背は高くないが世間的には「常識内」に入る身長だ。作品での彼女を観ていても腰の位置は意外にも高くスタイルも悪くない。顔も整っていて綺麗であり、それはエキストラとして出演している一般性らと比較したら明確に理解できる。しかし、そうであっても、業界内においては、スタイルは最低レベルであり、顔も大き目で、ビジュアル全般に対する評価は決して高くない。広瀬や中条と比較してもそれは明らかだ。厳しいがこれが事実。

で、やはりこのレベルのビジュアルに過ぎない彼女が、何作もの作品で「ヒロイン」を演じていることに疑問を感じずにはいられない。一般レベルでの恋愛や、野暮ったさや清楚さが求められる朝ドラ的作品ならともかく、「青空エール」といい、今作といい、少女漫画原作作品で「主役・ヒロイン」を演じるにはビジュアルの魅力が足らない。

それでも演技力があればいいが、既にかなりのキャリアがあるにも関わらず、この点に関してはあまり成長したとは思えずにいる。特に問題なのは、甘ったるく且つ声量はあるが抑揚にかけるセリフ回しだろう。これは非女優ではあるが、miwaと通ずる悪しき欠点だろう。典型的女性から嫌われる「媚びている声・しゃべり」と言えるが、正直男でも聞き続けるのはきつい。腹が立ってくる。

元来の滑舌の悪さもこの問題を深刻化させてしまっている。ここの所関係者はしっかりと指導していないのか?

そして、これらと同じくらい深刻な問題であり、現状恐らくこの土屋にしか該当しない問題が1つある。それは彼女の人間性だ。

ここで言う人間性は、「性格が悪い」という意ではない。逆だ。

バラエティー番組での出演を始め、方々で感じさせられる芸能人らしからぬ人当たりの良さや穏やかで実直な性格を観るに、ほんと「両親に大切にしっかりと育てられてきたのだな」と思わずにはいられない。自分が嫁にする、身内の結婚相手としたら理想と言えなくもない。他の出演役者とのやり取りを見ても、「愛されキャラ」だなと感じる。

しかし、皮肉なことにこの「人の良さ」と言うべき点は女優という職業を考える上でプラスにはならない。

つまるところ人としては素晴らしいが、その素晴らしさ故に、見た目でも演技でも全く深みや面白みに欠ける。とにかく薄っぺらい。演技も存在感も。


所詮、エンタメを享受する一般人が俳優と交際したり結婚したりとする可能性は、天文学的確率すらない。スポンサー企業の社員でもない限り、彼女らの性格が良かろうと悪かろうとどうでもいい。彼女らを通してエンタメとしての魅力や感動を得られるかどうか・・・。そういった結果がすべてだ。

年が近い広瀬すずなどは、その言動や行動がことあるごとに取りざたされ、多くの炎上劇をもたらしてもいるが、そういったこと関係なく、彼女は若手女優トップリーダーとして一線で活躍しているし、結果も出している。王道のヒロインだけでなく、闇を抱える少女、妹役など年齢・経験の割に役を演じ分けられてもいる。よくも悪くも盟主としての魅力や存在感を感じずにはいられない。どうあれ、あのスタア性は否定しようがない。正直、広瀬の性格がどうなのか知る由もないが、本当はかなり良かろうと、評判通り悪かろうと知ったことではないのだ。性格の悪さやわがままさが、仕事に良い面をもたらしている点もこの業界に於いては少なからずあるとすら言える。

かの堺雅人なんかはその雰囲気も相まって、どんな役を演じていても「何かあるのでは?」との印象を鑑賞者に与える。そういった意外性や面白みが土屋には全くない。

大変申し訳ないが、背が高くなく、ルックスも業界では突出したものがなく、演技も稚拙で面白みもない彼女は、女優適性がかなり低いのではないか・・・。その人柄の良さもあって当初は支持したし、背が低い女優の代表格として頑張ってほしいとの思いもあったが、朝ドラ以降の土屋は女優として何も感じるものがない。

さらに作品にも恵まれず、当然、経歴を代表する「あたり役」がない彼女の今後は非常に厳しくなってくるだろう・・・。

だが、こうした私の考えを今後の活動で覆してくれんことを願ってならない。

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