秋田ケータイ容疑者の「優雅な」生活
テーマ:犯罪この容疑者(畠山鈴香)は、自分の好きなように生きてきたことで、
ある種充実感があるのではないか。
何も長続きさせることができない、というか、
長続きさせないのが、すごく気分よさそうである。
次々に、リセットして、新しいことができるからか。
(写真:日刊スポーツ紙面)
中学ではバレー部に入っていたが、中途で退部。
毎日同じことの繰り返しのような部活は面倒なのだろう。
高卒後、栃木の鬼怒川温泉で仲居さんを2年つとめた。
故郷に戻ってきて、1歳年下のダンプの運転手さんと結婚。
しかし1年未満で離婚、その後、彩香さんを産む。
結婚生活って、実際に経験してみると、
夢みていたのと違ってギャップが多いし・・・。
その後、仕事は転々。
釣具店2年、パチンコ店3年という短さ。
すでにマチ金からの厳しい取立てがあった。
「返さなくていいの?」との質問に、
「もうすぐ自己破産するから返さなくていいの」という居直り返事。
ケータイ命
生活保護も受けている。
にもかかわらず、税金からの給付金は、月6万円以上ケータイ代に消えた。
「命の次にケータイが大事」と言ったそうだが、
まともな神経では絶対言えない台詞である。
皮肉を言えば、一種の箴言(しんげん)だろうが、
気分はかなり高揚していて、楽しいのかも知れない。
日常で食事を作る気持はさらさらなく、
昼食は、コンビニ弁当と栄養ドリンクのセット。
家庭ゴミとしてカップメンの容器を山ほど捨て、
彩香ちゃんは朝飯抜きで、給食を男の子顔負けにドカ食い。
食事を作るのは面倒だから、作らないでいられて、幸せなんだろう。
誰かのために何かをする、体を動かすことが不快であり、
何もしないことが、快なのである。
PTAや学校行事のかかわりをできるだけ避けた。
これも面倒くさい。
彩香ちゃんは、玄関に男の人の靴が脱いであれば、ソトで遊ばされていた。
孤独で、うつ病にかかっていたのではないか、という証言もある。
そう言えば、子どもを育てるのって、手間ヒマかかる一大プロジェクトだから、
逸脱したこういう母親ぶりは、自分らしいと思うのかも知れない。
しかし・・・
子どもにとっては、我慢のならない殺伐(さつばつ)とした日常生活であったろう。
カップメンだけの夕食では味気なかったろう。
男の靴を玄関先に見て、自分の家に入ってはいけないことを
理解させるのは、むごすぎる年齢ではないか。
あまりにも哀れで、胸がつまる。
容疑者は言う。
「プロパンガスの契約は打ち切る。
料理をしないんだもの、基本料金を払いたくない」
子どもはお風呂に入らなかったのか。秋田の冬は寒い。
自分はお風呂をどうしたのか。
どっかのホテルのユニットバスを利用していたのか。
洋服は派手だ。
チャイナ服にハイヒール。
胸を大きく開けた派手な服。
任意同行のとき、容疑者は缶コーヒを右手にもち、
黒のジャージに刺繍入りジーンズ、それにサングラスをかけていた。
これからワイドショーに出ることを意識して決めているつもりか。
自分のためのコーディネイトは面倒臭くはないのだ。
アタマの中はイメージいっぱいで暮せるが、
実際の生活は、体を使って、こつこつやらねばならないことばかりだ。
自分が堕落して、それをいかに満足しても、
絶対動かせないものがある。
それは現実の生活だ。
容疑者はそれを忘れていたのである。
カップメンにお湯を入れる手間もいらない、
食事を提供されるだけの環境に入った(つまり拘置所)。
命の次に大事なケータイも取り上げられて、ケータイを使った商売もしないで済む。
面倒臭い取調べをするデカたちも気の毒だ。
ひとつひとつ細かい作業をしている鑑識課員も面倒臭いではないか。
捜査員に面倒かけず、さっさと吐けよ。










