2017-04-15 19:44:22

「〈働く〉ことは稼ぐこと?ー前篇ー」東大ママ大学院生の寄稿コラム第24回

テーマ:東大大学院生ママの寄稿コラム

東京では桜も見ごろを過ぎ、

まさに春爛漫。

皆さん、週末をいかがお過ごしでしょうか?

 

桜の花びらが舞い散る中、

BABY in MEには、

東大ママ大学院生の齋藤さんからの

寄稿コラムが届きました。

 

今回のテーマは、「働く」。

 

またまた、興味深いお話です。

前後編の2回に分けてお送りします(^O^)/

 

★ちなみに画像は、

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こんにちは!
東大大学院生の齋藤早苗です。
いよいよ新年度の始まりですね。

 

この4月に、育休から復帰する

パパやママもいるかもしれませんね。


といっても、パパの育休はまだ2%台^^;


「育休ランキング」をみると

男性取得者も増えてはいても(岸本2017)、
全体に占める割合となるとなかなか上がらないようです。

 

一方、

日本と同じく性別役割分業意識の強いドイツでは、
2007年に育児手当制度を両親手当制度へと変更して、

休業中の手当てを平均手取り収入の67%にしたところ…

 

2006年に3.5%だった取得率が、
2009年には18.6%へと上昇(大嶋2010)に。


さらに、

2014年に生まれた子どもの父親のうち、

育児休業を取得した割合は34.2%になったそうです。

(労働政策研究・研修機構2016)

 

日本と似ていても、
なんで、こんなに違うの!???!

 

もちろん、権利と休暇を大事にするお国柄、
「もってる権利は行使するよ」、

という意識の現れなのかもしれません。

 

でも、わたしは、もっと大事な変化が、
ずっと前からすすめられていたからじゃないかなと思っています。


1990年代後半から、ドイツでは、
「働く側の個人的な時間の設計力を増す」

ための制度化が目指されるようになりました(田中2006)。

 

なぜでしょうか?

それは、人が生きていくうえで〈働く〉ことは、
お金を稼ぐ生業(なりわい)だけではないからです。


たとえば、

子どもが生まれたら誰から賃金をもらうわけでもなく、
親は、一人前になるようにと

手間と時間とお金をかけてお世話します。


それだって、ひとつの〈働く〉ことですよね。

 

他にも、

ボランティアでなりたっている活動もたくさんありますし、
インフォーマルでお金の発生しない関係性である
社会関係資本(ソーシャルキャピタル)をつくることも、
生業以外の、大事な〈働く〉ことといえるかも。


(たとえば、同じマンションや地域の人同士が日ごろから交流するとかね)


でも、生業に拘束される時間が多いと、
こうした生業以外の〈働く〉ことって、
けっこうめんどくさくて、

やらなくていいや、ってことになりませんか。

 

その結果、夫婦のどちらかが主婦・主夫になって、
片方は生業、片方は生業以外の仕事、に

振り分けられてしまっています。


一見、効率的に見えても、
生業を持つ方が病気になったり失業すると、

リスクは大きいですよね。


だからこそ、最近では、

みんなが生業にも生業以外の〈働く〉も担う方がリスクヘッジになる、

と考えられるようになってきています。


そこで、

生業以外で「働くこと」もできるようにするために、

ドイツが考えたのが、
「労働時間貯蓄口座制度」です。

 

残業時間を時間口座に貯蓄し、
まとめて休日として使うことができるという制度です。


「日本じゃ、そもそも休むこと自体無理だし(-“-)!!」


とツッコミ入りそうなところですが^^;

 

「休めるかどうか」という現実の前に、
社会が「何を大事にするか」に注目してみませんか。

 

次回、ドイツ社会が「何を大事にしているか」について、
お伝えしていきたいと思います^^/

 

参考文献
大嶋寧子2010「ドイツで急増する『パパ育休』――3歳児神話に勝った育児支援制度」http://toyokeizai.net/articles/-/5026東洋経済オンライン


岸本吉浩2017「『子育て社員』に優しい100社ランキング――育休取得者数が多い会社はどこ?」http://toyokeizai.net/articles/-/154433東洋経済オンライン


2017 「『男性社員が育休を取りやすい会社』トップ50――日本一のイクメン支援企業はここだ」http://toyokeizai.net/articles/-/160141東京経済オンライン


田中洋子 2006「労働と時間を再編成する――ドイツにおける雇用労働相対化の試み (福祉社会の未来)」『思想』3月号,100-116


日本労働研究・研修機構2016「父親の育児休業取得率、34.2%」「国別労働トピック」http://www.jil.go.jp/foreign/jihou/2016/08/germany_01.html

 

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「労働時間貯蓄口座制度」!

ドイツには、そんな制度があるんですね~

 

この制度をどのように創っていったか?

設立までには、どんな議論が交わされたのか?

その辺も面白そうですね。

 

働くとは何か、

仕事とは何か、

生きるとは?

豊かさとは?

 

日本も根本から考える時期に来ているように思います。

 

ということで、後編も、どうぞお楽しみに!!!

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