何だかんだで3年以上も続いたロンドン生活。
交通事故の後しばらくしてダンスにも復帰し、
また仲間と一緒にスタジオでレッスンをして、
ロンドンやロンドン近郊の街で公演し・・・という忙しくも楽しい日々が戻ってきました。
ちなみに交通事故に遭った時に働いていた会社ですが、
雇い主のあまりにも酷い対応にプチーっと切れて
スパーっと辞めちゃいました。
だって、事故に遭った連絡をした時にまず最初に言った言葉が
「え?じゃいつ仕事に戻って来られるの?」
で、その後も延々と愚痴られ、結局電話を切るまで一言も
「大丈夫?」とか「お大事にね」とか
その手の言葉は出ず、
「とにかくできるだけ早く仕事に戻ってこい!
お前がいない間こっちはすごい迷惑かけられてるんだ」
と、文句たらたら・・・。
ま、そりゃ、私も仕事に穴開けちゃって申し訳ないとは思うけど、
でも、ここまで文句だけ言われるとは・・・さすがにちょっと悲しかったですよ。
しかも、歩けるようになったのですぐに仕事に復帰したところ、
またタラタラとずーーーっとお説教&嫌味の応酬・・・。
「良かった、帰ってきてくれて!!」
とか、そういう言葉は期待してなかったけど、
でも、やっぱ帰って来た早々ずーーーーっとお説教って・・・。
という事で、お説教の途中でさすがにブチっと切れてその場で辞めてきちゃいました。
ま、若気の至りっつーこともありますが、
でも、こんな底意地悪い人達に雇われ続けることにはもう耐えられず
つーかホントに耐える必要あるのか??
という事で思わず辞めちゃったものの、
「しまった!明日からどうやって生きて行けばいいんだろ??
ちゃんと仕事見つけてから辞めれば良かった!!」
と一瞬プチパニック。
でも、会社を去る私の背中に向かって
「ウチを辞めたら他に仕事なんか見つからないわよ!
後悔しても遅いんですからね!!!」
と叫ばれ、パニック終了(笑)。
「ざけんな!!!
仕事なんてすぐに見つけてやらぁ!!!」
と心の中で叫び、
オフィスに置いてあった日系の情報誌を掴んで会社を去り、
とりあえず深呼吸して落ち着いてから情報誌を開いたところ
「日系の保険会社でカスタマーサポートを募集中」
という求人広告を見つけたので、
あっという間に履歴書を書いてその日のうちのポストに投函。
で、確か翌日とか翌々日とかのビックリする程のスピードで面接の連絡が来て、
ほんの数日で次の仕事が見つかってました。
しかもお給料は今までの倍以上。
今までの会社はオフィス内にトイレもなく、
外にある怪しげなトイレを使わなければならなかったもんで、
新しい職場の美しいオフィス内の素敵なバスルームを使っただけで、
「今までの苦労は何だったんだ???」
と涙出てきましたよ。
でも、実はここの求人広告を見た時、
「わ、こんなちゃんとした仕事、ゲットできるわけないわな」
と怖気づいたんですよね。
アメリカ、スペイン、イギリスと色んな国での生活を経験してきたとはいえ、
やっぱりまだ私にとって「海外で仕事する」なんて夢のまた夢・・・。
私みたいに行き当たりばったりで生きてるような人間が
海外でまともに仕事させてもらえるわけがない・・・。
と、ホントに思ってたんですよ。
でも、あの時はもう前の会社の雇い主の酷い対応にアドレナリン出まくりで、
「ええい!ダメ元でいいから何でもやってやれ!!!」
と勢いで応募しちゃったんです。
だもんで、すんごい速さで面接の電話貰った時はホントにビックリでしたよ。
でもってこの経験がそれからの自分に勇気と自信を与えてくれたんですよね。
何でも最初から諦めたりせず、
自分の力を過小評価せず、
もっと自信を持って自分の力を試して行こう!
そう思えるようになったのも、
あの嫌味で意地悪な元雇い主のお陰・・・
人生色んな所で色んな人に会い、
良い事も悪いことも経験するけど、
無駄なことって実は1つも無いのかもなぁ・・・。
何でも後になってみないとわからないことだから、
特に悪い事があった時は、すぐに「もーだめだ!!」とか結論を出さず、
「もうこれ以上悪くなりようが無いんだから、何でもやったれ!!!」
とジタバタしてみる・・・
そうすると、いつかある日、人生が好転してることに気づくものなのかも。