実は今年に入って2回、釣りに行っている。
厳冬期であるのでアタリは少ないが、アタれば大物である場合が多い。その2回の釣行で計3回のアタリがあった。冬らしい渋めのアタリで、凍える心を熱くさせるのに充分なものであったし、その瞬間は白と黒の濃淡で枯れていた景色が俄かに色付き、「ドクンッ、ドクンッ」と血流が頭のてっぺんから爪先まで駆け巡ったものだった。
だがしかし・・・・・・・・・・・・・。
3回が3回とも正に痛恨のバラシ。3連続バラシである。
その刹那に噴出したアドレナリンの行く先が霧消してしまった。ラーメン欲求はカレーでは代替できないのと同じで、釣りで溜まった欲求不満は釣りでのみ解消される。(更なる欲求不満に陥る場合もあるが)
そんな訳でお彼岸の御中日であるところの昨日、今年三回目の釣行に出掛けたのである。
午前6時30分、釣り場に到着。支度を済ませ、いざ。
開始早々、いいアタリがでて25cm級のメジナをゲット。丁寧に針を外しリリース。幸先はいい。が、後が続かない。9時前に釣座を移動して気合を入れなおし集中して再開。
ドラマはいきなりやってくる。
おいらは釣りで一番大事なものは「集中力」だと思っている。集中しているとつけエサが水中でどのような状態になっているかを想像することが出来る。それが想像できれば釣れる瞬間が予測出来たりするのだ。
「あぁつけエサは今、コマセと同調しているな、そろそろきそうだぞ・・・」その瞬間、シモっていく浮きの速度が増した。
「シュパッ!!」電光石火のアワセが決まった!!
竿は大きな弧を描き魚とおいらの勝負が始まった。やり取りの末、玉網に収まったのはコイツだ。
3度目ならぬ4度目の正直!!

でっぷりとした乗っ込みの黒鯛だ!!春が来たのだ。
その銀に輝く魚体に暫し見とれる。

何と言う充実であろう。
そして、再開。またしてもいいアタリで上がってきたのは30cmのメジナであった。
その頃から徐々に風が強くなり、お昼前には強風と呼べるほどになって已む無く納竿。鼻の穴を膨らめて家路につけば妻@同居人が、「今朝、あなたの代わりに私が日の丸を掲揚したお蔭ね。」とのたまう。甘んじてその言葉を受けよう。ありがとう、妻@同居人よ。
さて、その黒鯛である。メジナは開きにして干した。黒鯛は如何に。思案の結果、「佳肴 季凛」へ持ち込もうとなり、早速電話すると快く承諾してくれた。ありがとう、親方!!
そして夕刻。おいら家族と義母、義姉を加えいざ!!
親方と女将さんに久闊を叙し、合わせておいらの我侭を聞いてくれたお礼を述べ席に。
この日のジャパンは秋田は日の丸醸造が醸す、コイツだ。

まずはビンビールで乾杯!!そして、刺身到着!!

口に運べば口内春爛漫。その繊細な甘味はどうであろう。そこに先ほどの生酛を流し込めば切れのいい酸とあいまって、「日本人に生まれてよかった~~。」感が万倍である。(笑)
兎に角旨い。厚めに引かれたその身は本当に春らしい色合いだ。
そしていつもの「季凛ワールド」だ。
雑穀鍋

いつ食べても身体に優しい。
鰆マニアの親方が悶絶した、御前崎産鰆の西京焼き

おいらも悶絶。(笑)
ショウサイフグの唐揚げ

鶏肉のような身の弾力は噛むほどに旨い。ジャパンが合うじゃないですか!!
新ジャガまんじゅう

しみじみ旨い。まわりの香ばしさと中身のホクホクが溜まらんどっ。
そして黒鯛の酒蒸し

あぁぁ・・・・旨い!!酒も旨い!!(爆)
これは全員が無言でしゃぶりたおした。
そして、妻@同居人と娘には鯛茶漬け@黒鯛バージョン

華の香が微かに漂う、艶っぽい春の夜はとろんと更けてゆくのであった・・・。
親方、女将さん、ありがとうございました。
そして、黒鯛を釣ったおいら、偉かった!!(爆)