babi-yarの珈琲三昧


福岡市内では良く知られた老舗珈琲豆店。
現在は警固の本店に加えて平尾にも支店を出しており、その両方の店に焙煎機を構えている模様。


老舗だがスペシャリティー珈琲を積極的に導入していて、先に訪問して好感を持った「cafe MARUGO
」の店主も、この店で焙煎を学んだという話をどこかのサイトで見た覚えがある。(私の記憶違いかもしれないけど・・・。)


客が3人も入れば一杯になってしまうような手狭な店内には、ストレート・ブレンド併せて30種類ほどの豆が所狭しと置かれている。


それでは何を購入しようか・・・と豆を物色していると、見慣れたパナマ・エスメラルダ農園・ゲイシャのマーク(椰子の木のシルエットのようなマーク)を見つける。


そのエスメラルダのお値段が何と・・・100gあたり1380円。


余所では4~5000円くらい取るのにこれは一体・・・?と驚いて見てみると、エスメラルダ2010とあり、要するに1年経ったパストクロップだから安くなったのだろうなと。


(注・後日店の方より連絡があり、2010と会ったのは記載間違いで、豆自体は2011年に収穫されたニュークロップだが、エスメラルダ農園内の標高が低い畑で採れた豆のため、価格が安いということであった。)


それにしても、元の豆が良いので1年くらいエイジングさせても面白いと思うのだが、スペシャリティー珈琲の潮流は新豆至上主義なのだろうか、1年経つとここまで値崩れしてしまうものかと感慨深い。
とりあえず中煎りと深煎りを各1種類ずつ購入していこうと考えていたので、中煎りはこのエスメラルダ2010に決定。


もう1種類は深煎り・・・ということで物色すると、どうもこの店はケニアは深煎りにしていないようなので、ケニアを第一候補に考えていた私としては狙いが外れるが、深煎りのコーナーにコロンビア・サントゥアリオが置いてある。


過去に仙台のOHNUMAさんや秋田のアラジンで購入した豆で、マンゴーのような濃厚な甘味が良く出ており、「ここまで明瞭な特徴を感じさせるコロンビアは初めてお目に掛かった」と思ったものであった。
そこで深煎りの方はそのコロンビア・サントゥアリオを購入する。


訪問時には、弟子の出来が良くて材料も良いのであれば、必然的に良い珈琲が出来上がるのではなかろうかと、そういう期待を持って店を後にする。


ただ帰宅後にテースティングしてみると・・・正直そこまで期待したほどではなかったかな・・・?という程度であった。
特にエスメラルダ2010の方は、香味の鮮烈さや品の良さが丸々抜けたような感じで、完全に選ぶ豆を間違えてしまったように感じたほどであった。


詳細なテースティングレビューについては、追って別稿にて記していきたい。



評価・・・☆☆★(2.5)


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◎焙煎屋


福岡県福岡市中央区警固2-10-11
092-751-0066
10:00~20:00
日曜定休
http://www.fukunet.or.jp/member/baisenya/