そろそろ尾崎を認めざるを得なくなってきた | B-FLAT CREW

そろそろ尾崎を認めざるを得なくなってきた

今までカラオケで歌う尾崎の曲といえば『また逢う日まで』が定番でした。

2コーラス目をフェイクしまくる尾崎師匠を真似して深夜のスナックで他人の迷惑顧みずに熱唱し、ストレスを発散するのでございました。



先日自宅でYoutube見て「また逢う日まで」のカラオケで独り陽気に熱唱しておりましたら、尾崎豊の動画をサイドバーでクリックしてしまい「15の夜 」ライブ動画を見つけてしまい、

なんか、新しいモノマネのネタに出来そうだったので繰り返し見ていましたところ、だんだん感動してきて、笑いのネタどころか、その姿がカッコ良くさえ思えてきたのでございました。


思えば、今までボクは尾崎豊くんのことを嫌っていたのです。犬猿の仲だったのです。(知り合いでもないのに)


尾崎くんとボクは同学年で、ボク自身も中高校生時代はバントを組んでいて自称天才ミュージシャン、みちのくのベートーヴェン、第二の吉川団十郎だと信じておりました。
それなのに同世代に尾崎豊という天才カリスマミュージシャンがボクより先にデビューしたではありませんか。

同じ時代に二人の天才ミュージシャンが存在する意味が無駄であることを感じたボクは、ダンサーとして歩み始めたわけです。(すぐに辞めましたけど)

その後も彼はヒット曲を生み出し、多くのファンを獲得し、若くして結婚し父親となり、スケバン刑事と不倫旅行し、シャブったりラリったり・・・そして謎の死を遂げる。


伝説となってしまったのでございます。
伝説になったらもう、ボクには勝てないっす。


尾崎豊なんかぜってー認めねーって思ってたし、スケバン刑事の「卒業」って歌のほうが好きだったし、そのスケバンと不倫したもんだから羨ましくもあり妬ましくもあり、学生演劇の台詞みたいなのもわざとらしくて嫌いだったし、恋愛の歌もなんか気持ち悪かったし・・・

なので、尾崎といえば歌うなら紀世彦っていうのをずっと貫いてきたのでございました。


それなのに、嗚呼それなのにそれなのにぃぃ・・・今更ながら、なぜなのか尾崎豊様の言葉が心に響いてきたのでございました。

ボクはそもそも、学生時代は大人たちに反抗したことも無く何の不満も持たず、ぷくぷくと育ってきたワケですが、今頃になってなぜか共感し始めたのです。

尾崎豊様の曲を聴いてから、大人たちや学校に不満を持ち始めたのです。(今更無関係ですけど)

「I LOVE YOU」とか「OH MY LITTLE GIRL」みたいなアンニュイな恋愛模様は、片思いを得意とするボクには縁の無い世界でしたが、そう言えば昔こんなことあったなぁ・・・とボンヤリ思ってみたり。(ある訳無いのに)


早速ボクはBookOffでDVD付きのベストアルバム「13/71」を購入して毎晩聴いているのでございます。


結局何が言いたいのかというと、尾崎紀世彦師匠も尾崎豊様も、これからはどっちもスナックで歌っちゃうぞって話です。



おしまい。