2006-09-17 15:00:18

変わりゆく百軒店商店街に残るおやじの味 ~渋谷「串徳」の哀愁~

テーマ:串焼き

私の愛してやまない百軒店商店街がやばい

もう相当にやばい

なにがやばいかというと風俗店の巣窟と化してしまっているからだ。

ムルギー」やら「名曲喫茶 ライオン」やら「喜楽」に行こうと思うとその道すがら必ず原色ベタベタな知能が低そうな風俗店の看板なんかを見なくてはならない。

正直、これはとても悲しい…いや激しく虚しい…

男の愚かな欲望を満たすためだけにこの素晴らしき百軒店が犯されるとは…

憎い、憎すぎる、風俗野郎なんてクソくらえだ!

みんな歌舞伎町に行っちまえ!

と、心から思ったりする。

京都の先斗町も風俗店に侵略されているが、こういう場所に男の欲望ギラギラの店を開かせておくなんて、世界中でも日本だけ何ではないかと思ったりする。

ホントにやめてください。


というわけで、最近、私は百軒店に行く道すがらは目をつぶって、バカ風俗案内を見過ごすように努めている。

これからウキウキする店に行くというのにレベルの低い風俗なんかに邪魔されたくない、という思いがある。

とはいっても、百軒店には太古の昔から「道頓堀劇場」というストリップ小屋があったりする。

私が高校生の頃(昭和の頃)はそれもまたドキドキする良い経験であった。

「オレはムルギー二行くんだもんね」という訳のわからない自己弁明をしながら、道頓堀劇場をチラ見したりなんかして、それはそれで素敵だったわけだ。

が、いまはヒドイ。

あの一帯だけ歌舞伎町化してしまっている。

その大きな原因は無料風俗案内所だ。

あれはウザイ。さらにキモイ。

あのいやーな派手さ加減にホント、気が滅入ります。

このままでは百軒店の素晴らしい店たちがにっちもさっちもいかない状態になるのではないかと本気で心配しているのです。

悪霊退散!

アホ風俗退散!(もちろん、道頓堀劇場は退散せんで結構です。ありゃ、ひとつの文化です)


前置きが甚だしく長くなりましたが、そんな百軒店の危機同様、別な意味で危機を迎えている百軒店の老舗へと行ってみた。

店の名前は「串徳」。

ここは百軒店ではそこそこ老舗に入る部類の店である。

もうかれこれ30数年の営業になるというが百軒店の歴史はさらに深い。

百軒店はその昔は渋谷の文化の中心地でもあった場所である。

戦後はいまの西武や109がある場所は焼け野原。

そこで、映画館やジャズ喫茶や百貨店やらがこぞって百軒店に移動してきた、と物の文献には記されている。

その頃にはムルギーもライオンも栄華を誇っていたに違いない。

いまや渋谷風俗の中心地。

嘆くしかないですな。


そんな陰鬱な気分をかみしめつつ、数少ない百軒店の生き残り、「串徳」へと出掛けてみた。

ここはB級というのにははばかられる串揚げの優良店である。

普通に美味である。

でもって、百軒店にあって落ち着く店である。

あのいまいましい風俗のあほネオンを忘れられるホッとできる店だでもある。

メニューはコースのみ。

客がSTOPをかけなければ延々と串が出されるタイプの店だ。

関東の串揚げ、関西の串カツ、B級テイストでは圧倒的に関西の勝利だが、なにかジャンジャン横町で串焼きを食べている気分にさせられる。

そう、百軒店はジャンジャン横町テイストを味わえる、数少ない東京の牙城であったのだ。

いまや風俗横町…

ジャンジャンはあいかわらずオヤジの牙城であるからして、うらやましい限りである。

まさか、あそこが風俗に染まることはないだろう。


一応、食べブログなので、味を解説をば。

今回は友人Tと二人で串を46本食べた。

1人23本、なかなかやります。

中でも変わり種をば紹介を。



kushitoku

(エビの姿が凛々しい一品)


エビはこの他にも2種類ほど出てきた。



kushitoku4

(トマトの串揚げ。ジューシーです)


トマトの生っぽい感じがジューシーでいけます。


kushitoku5

(最終盤にはモチが登場。腹にズシリと響きます)


モチはこの店のオリジナル。なんでも揚げ物になるのだなぁと感心します。



kushitoku2

(〆にはバナナの串揚げ。串焼きにはない世界だ)


でもって、最後はバナナで〆。子供の頃に食べた焼きバナナをちと思い出して、懐かしくなった。


まぁ、こんな感じでいろいろな素材が味わえる。

なかなかに満足だ。


だが、私が言いたいのはこの店の行く末なんである。

ここのオヤジさんはガンコ者としてならしていた強者だ。

百軒店に店を構えて30数年…ガンコ一徹にやってきたわけだ。

が、そろそろ弱気になってきている。

寄る年波には勝てない、ってやつだ。

で、実は息子さんがいる。

かつては一緒に店で働いていた。

当時は、オヤジと息子の漫才のようなトークが大いにうけていた。

しかし、息子曰く「オヤジの傲慢さに我慢できなくなった」とのことで、息子は店を出て渋谷で別な店を始めてしまった。

これが数年前の話。

当初、オヤジは強気で「出て行きたい者は出て行けばいい」と言い放っていたが、

ここにきて弱気になってしまったのだ。

できれば息子に戻って欲しい…」

そうでなければ串徳の灯は消えてしまうことになるのだという。

つまり、オヤジの気力が続かない、というわけですな。

なんとかこの店を息子に継いで欲しい。

しかし、息子もいまは自分の店があり、客もいる。

一度は仲違いして店を出たが、オヤジも串徳も見捨てるわけにはいかないと思い、いまでは週に数日、仕込みの手伝いをしに来ているという。

よかった、これで百軒店の灯は守られるかもしれない

あとどれくらい風俗の侵攻をしのげるかはわからない。

でも、私の心の拠り所である百軒店の灯は決して消えて欲しくないと心から思っている。



●「串徳」

東京都渋谷区道玄坂2-21-3 サンエイトホテル1F

電話:03-3461-6669

営業時間:17:30~23:30

定休日:日曜・祭日






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2005-07-10 22:06:45

イケるぜ、鶏モツ!レアな焼き鳥屋「酉玉」に唸る

テーマ:串焼き

鶏モツがメインの串焼き屋があると聞いて、いそいそと出掛けてみた。

白金台の駅から歩いて10分、高速のガード下にある「酉玉」という店だ。


私は元来、モツ好き人間であるが、レアな鶏モツにお目にかかるのはそうそうない。

レバー、砂肝、ハツあたりならどこにでもあるが、

ここ「酉玉」にはみさき(メス鶏のテール)、きんちゃく、ちょうちん、ソリレース(ももの付け根)など本格的な鶏モツが並んでいる。

メニューにもなかなかいい感じだ。酉コース(7本)と一品料理で鶏皮の佃煮、ささみの塩昆布和えをオーダーした。


まずコースからスタート。

1本目はみさきだ。独特の香りがするボンジリ。

チーズ風味とでもいうのか、初っ端から濃厚テイスト。

下味に良い仕事がしてあるのが伺える

この先に期待が持てそうだ。


その後、背肝、ふりそで、豚カルビ、などが出される。

それぞれ、バルサミコやゆず胡椒、ポン酢など味付けに工夫がされていて楽しめた。

腰の皮は脂身が美味、えんがわもコリコリしていて 楽しめました。
コリコリ系の食べ物は好きだなぁと


toritama

(和の心、ささみの塩昆布和えは味がしみていた)


一品料理も「ふーむ」というお味。

鶏皮の佃煮はショウガ味が強く、豚のショウガ焼きテイストで

ささみの塩昆布和えは焼酎や冷酒と合わせたくなる。


今回、チャレンジできなかったが玉ヒモは見た目も強烈。

鶏の卵管と卵になる直前の部分とで構成された一品だ。

半熟卵のプチッとした食感がたまらんのですよ。


いやー、なんか珍しくホメ称えているなぁ…

ちょいと変わった焼き鳥が食べたい方

モツが好きだ!と声を大にしている方にはお勧めします。


店はコの字のカウンターですが、隣の人と1席空けてくれる

ゆとりの居心地なので、ゆっくりとデートを楽しみたい向きにもよろしいかと。


●「酉玉」

東京都港区白金6-22-19
電話:03-5795-2950(予約可)

営業時間:17:30~1:00

定休日:日曜日(日・月曜連休の際は、日曜を営業、月曜を休み)







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2005-06-12 20:20:56

田町の串カツ屋はリーマンの巣窟だった ~田町・「たけちゃん」~

テーマ:串焼き

大阪串カツ屋リベンジ、である。

以前『東京の串カツ屋はノンアルコール・ビールなのか 』という記事を書いた。

どうも東京の串カツ屋はいまひとつである、と述べたわけである。

その記事を見た友人が「田町にジャンジャン横丁テイストにあふれた串カツ屋があるぞ」というので、

串カツリベンジを果たすべく田町へと向かった。


take

(充実のメニュー。どれもこれも特大サイズ)


訪れた店は旧慶應中通り入り口付近にある「たけちゃん」という店だ。

18:00という早めな時間のため、まだ客は1組しかいない。

立ち飲み形式というのが、もしやの期待を抱かせる。

店の雰囲気的にはジャンジャンテイストをほのかだが感じる。

肝心の串カツはどうか?


まずは当然のようにどて焼きから入る。

串カツはどて焼きから

これは串カツ界のルールのようなもんである。

誰が決めたんだか知らんが、最初にジャンジャンで串カツを食べたときに一緒に行った関西人からそう聞いた。だからそうなんだと信じこんでいるんですが…。

どて焼きは悪くはない。

食べ放題のキャベツもパリパリとしている。これなら期待できそうだ。


ヒレ、アスパラ、ウインナー、ねぎ焼き、玉子など大阪定番系をオーダーしてみる。

「ム…」

眉毛レーダーがピクリと反応する

私はB級テイストなものに巡りあうと眉毛がヒクヒクと動くのである。

我ながら便利な機能だと思う。

衣が実にふわふわとしていて、油がもたれるということもない

うーむ、ウマイ…

ちょいと味が上品過ぎるきらいはあるが、なかなかイケる。

大阪の串カツというのは悪い油を使っている店も多くあると聞くが、

そこまでは真似せんでもよろしい、という感じだ。

take2

(左下の赤っぽいのが紅ショウガ、玉子やコンニャクなどの姿も)



次に大阪串カツ界にはなさそうなメニューをいってみる。

紅ショウガ、納豆

紅ショウガはまるでサンゴを衣で揚げたような形状。

中には薄切りの紅ショウガがつぎはぎされている。

それでサンゴのようなニョキニョキとした形状になっている。

ショウガもサクサクしており、食感もなかなか良い。

これはなかなかヒットかもしれない。

しばらくすると続々と客がなだれ込んできた。

付近の会社のサラリーマンたちだ。

背広軍団の中で串カツを食すのは正直ツライ

なんだか妙に落ち着かないのである。

チラリと聞こえてくる会話は仕事の話だ。

OH MY GOD!

せっかくのジャンジャン気分も台無しである。

気がつくとすべての席が背広軍団に占領されてしまった。

中にはOL2人組もいる。

背広に混じってOLが2人。

立ち飲み屋の光景としては奇異に映らんでもない。

なんでも日テレの「anego 」の影響で、OLに立ち飲み屋がブームだと聞いた。

篠原涼子がブームを作り出すまでに至るとは感慨深い。

よく復活したもんだ。

それにしてもジャンジャン横町の串カツ屋が背広軍団に占領されることなどまずないだろう。

居心地の悪さを感じて、退散することにする。

同行した友人がポツリとつぶやいた。

やっぱ、串カツは大阪行かなきゃな。現地で食え、ってことじゃねぇか?

まさしく。

おそらくこの店での正しい過ごし方は開店と同時に行って、サラリーマンで混み始める19:00頃に上がる、というのが良さそうだ。

しかし、東京にも大阪テイストのウマい串カツ屋があることを知ったことはメッケもんだったと素直に思う次第です。

※ 『ジャンジャン横町の串カツ 』もどうぞ


●「たけちゃん」

東京都港区芝5-20-19

03-3451-0488

営業時間:16:30-22:00

定休日:土日休



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2005-05-31 03:56:28

東京の串カツはノンアルコールビールなのか ~新宿「桃の華」の巻~

テーマ:串焼き

前々から東京に大阪の串カツ屋が出店されないかとずっと思っていたのだが、

ようやく新宿3丁目にオープンした。

やはり串カツ屋というのはそれなりの場所にあって欲しい。

華々しい繁華街、ってのはまったくもって似合わない。

ま、東京ならば錦糸町、阿佐ヶ谷あたりがベスト、新橋、新宿3丁目あたりも良さそげだ。


桃の華」というのがその店の名前だ…

なんだか2流の居酒屋だかラーメン屋だかの安っぽいネーミングなのがちょいと気になる。

以前にも当ブログに書いたがジャンジャン横町の串カツ屋 の場合、「てんぐ」「八重勝」「きくや」など気合いの入った名前であったりする。

ま、ネーミングの件は良しとしよう。

2度漬け禁止の串カツを食べることが大事なんである。


店に入ると雰囲気が明らかに違う。

猥雑な雰囲気がないんである。

うらぶれた感じのオッチャンたちがチビチビと酒を飲みながら楽しんでるようなあの雰囲気…

あれこそが串カツの魂、だと思うのであるが…


見るとおかまの皆さまが仕事前の食事をなされていた。

上の階におかまバーが入っている。

きっとそこの人々だろう。

少なくともいまどきの若者に囲まれて串カツを食べたくはない。

やはりコッテリ系の雰囲気の中で食べるのが気分である。

おかま軍団の迫力がちょっと大阪っポクてホッとする。


doteyaki

(どて焼きはこってりやわやわに煮込まれていた)


まず、はじめにどて焼きを注文する。

大阪よりも甘め、というか上品な味がした。

東京チックにアレンジされているのだろう。

やれやれ、ヘンな気を回さなくて良いのに。

続いて牛、豚バラとハムカツにチャレンジしてみる。

ハムカツのチープさというのは串カツにピッタリとしている。

ソースにジャボッと漬けて口に運ぶ。

2度漬け禁止は東京でもいかされている。

ビールをグビッとやって、揚げたての串カツを頬張るというのは

なんとも幸せな瞬間なのであるが、

東京の串カツ屋だとどうにも気分が乗らなくていけねぇや。

串カツは店の雰囲気がかなり重要であることにあらためて気づく。

なんかヘンにオシャレにまとまっているとどうにも落ち着かない。

店としてはデートで女の子を連れて来られる店、というのを意識しているのだろうが、

これは残念ながら誤った見解である、と思う。

店のネーミングも失敗してるしね。


大阪に串カツ屋ってのがあってよー、それがワイルドでなかなかいいんだよ。

東京にもオープンしたから行ってみねぇ?

みたいな感じで女の子を連れて行ったら、ありがちな居酒屋の雰囲気であった…

これはちょっと痛い。

ジャンジャン横町のギトギト感、まではいかないものの、

そういう気分を満喫したくて行くんだけどなぁ…


吉本なんかの毒舌でならした生きのいい若手が、なぜか東京に来ると毒っぽさが消えている、なんてことがよくあるが、なにか全国標準にならなきゃイカン、みたいな意識が大阪人には働くのであろうか。

これもコンプレックスがなせる技か?


しかし、逆に考えると大阪気分を満喫したければ大阪に来い、というプライドみたいのも感じる。

どうして、本場で味わう料理はあんなにうまく感じるのだろう?

と常々疑問に思っていたが、やはりその土地の雰囲気が店に馴染んでいるからなのだろう。

大阪気分を味わえない串カツ屋というのは、ノンアルコールビールのようなものだ。

似て非なるもの、くらいなイメージである。


若者たちが店に来だした頃、席を立った…


●「桃の華」

東京都新宿区新宿3-8-2 クロスビル1F

電話:03-3226-9411

営業時間: 17:00~02:00 月~木 

       17:00~04:00 金~土 

定休日:日曜



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