2007-01-06 10:54:30

ロックンな職人が魅せる華麗なフィフティーズダンス ~町田「69’N’ROLL ONE」~

テーマ:ラーメン

皆様、あけましておめでとうございます。

本年もよろしくお願いいたします。

というわけで、ラーメン取材の続きをば。


今回のラーメン取材では店主の皆さんにいろいろと話が聞けて非常に面白かったわけだが、

中でも町田にある「69’N’ROLL ONE」(ロックンロール ワン)の嶋崎順一氏はロックンンなポリシーが尋常ではなかった。



ロックンロールワン

(ロックンな店構えのラァメン家)



氏のスタイルはご覧のようなロックンローラー、しかもフィフティーズスタイルである。

なー、みんなオレってBIG?」(byアラジン)の世界である。

まず氏は営業中は一切、口を開かないという。

その理由を島崎はこういう。

お客さんとオレとの真剣勝負は、お客さんが店に入ったときから始まっている。

挨拶などしなくてもEYE to EYEでわかりあっているんですよ

なかなかにロックンな解釈である。

もちろん、一番の理由はラーメンを作りに集中したいため、とのことである。


そう氏のラーメン作りには他のものを寄せ付けぬオーラさえ漂っているのだ。

氏が心がけているのはあらゆる無駄を省くこと、だという。

最近のラーメン界では獣&魚介のWスープがちょっとしたブームとなっていたが、

この店で出されるのは比内鶏100%の純然たる鶏スープ

重層的な味ではなく、あえてシンプルスープにこだわったという。

いまはスープを作るのにいろいろ入れるのがはやりだけど

どうもキレとかスッキリ感が感じられない。

味がボヤけるんだよな。

じゃ、余計なものは取っちゃえ、ってことで生まれたのがこのスープ。

比内鶏じゃなきゃできないスープだぜ、ヨロシク

ってな話である。

新しさよりも懐かしさ、

インパクトよりも味わいをテーマに考えに考え抜いたというわけだ。


で、氏はこの店を一人でやっている。

スープ、麺作りはもちろん、営業中も一人のみ。

麺茹で、スープ作り、具材の盛りつけなどをすべてやるわけだから

それこそ一切の無駄な動きがなくこなさなければならないというわけだ。

その華麗なるロックンなラーメン作りが以下である。



ロックンロールワン

(流れるような動きはまさにロック!)


味もシンプルならばなにからなにまですべて一人でやってしまうこともある意味、シンプルだ。

一人でもこれだけ素晴らしいラーメンが作れる、ということでは、

これからラーメン屋を志す人に希望を与えることだろう。

1/26発売の「一個人」誌上でも、ラーメン評論家陣の高い評価を受けていることは言うまでもない。


ロックンなリズムを刻む店主を見ているだけでも、相当幸せになれることは間違いない。


●「69’N’ROLL ONE」

嶋崎氏曰く「うちに来たいお客さんはnetで探してでも来ますよ」とのことなので、探してみよう!

営業時間:11:30~18:00頃(1日限定100食)

定休日:不定休


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2006-12-30 00:54:14

藤巻激場最終章 ~幻の原稿の巻~

テーマ:ラーメン

雑誌の企画がちょいと変更になって、お店を普通に紹介する記事になってしまった…

で、せっかく書いたので当初掲載予定だった原稿を載せておこう。

ちなみに「一個人」ラーメン大特集は1月26日発売です。

私は巻頭特集記事を書いてますので、よかったら読んでみてください。

「丼一杯でタイ料理を表現する男」プロ料理人・藤巻将一

世の中にはとんでもないことを考え出す人間が多々いるが、ラーメン業界、いや料理界において藤巻将一ほど破天荒なことを考えている人間はそう滅多にいるものではない。


藤巻は言う。

いまのラーメン業界に『プロの料理人がラーメンを作るとこうなる』というのを見せてやりたいんですね。丼一杯でタイ料理を、藤巻の料理を表現すること、それこそ22年間の料理人としての集大成がこのラーメンなんです

丼一杯でタイ料理のコースを表現する、という発想も飛び抜けているが、

その発想をきっちりと形にし、しかも期待以上の料理を作り上げてしまうのだから、

藤巻が豪語するのもうなずける。

丼に表現されているのは、前菜・ソムタム(青パパイヤのスパイシーサラダ)、

湯・トムヤムスープ海鮮・トードマンクン(海老と紋甲イカのすり身ゆで)、麺・バーミー(特製平打ち中華麺)、飯・パカパオナーム(鶏そぼろごはんの茶漬け風)とまさにフルコース。

ラーメンという形態ではあるが果たしてこれがラーメンなのか、と思わずにはいられないほど計算尽くされた独創的な麺料理である。

このトムヤム激場麺の価格は1500

ラーメンとしては飛び抜けて高い。

しかしこれが藤巻の完成型ではない。藤巻の考えはその遙か上をいっている。

いま目指しているのが一杯1万円のラーメン。

それも麺とスープだけのシンプルな物で具材は一切なし。

それだけを売る店を出そうと思ってます。

自分にとってのカッコ良さを目指していくとそこにたどりつくんですね。

店の名前は『藤巻激城』。

いまの激場ではなく激城。それこそ私の城ですから

1500円のラーメンも破格だが、1万円のラーメン、それもスープと麺だけで作りたいとは考えていることが恐ろしい。

逆に言うとそれだけスープと麺に自信を持っているという証でもある。

そのスープは自家製のトムヤムペーストに鶏油から作ったネギ油、ハーブ、地中海産の天然レモンなどが加えられたもので、

ラーメン王・石神に「甘・辛・酸・鹹・苦の五味が全て詰め込まれていて圧巻の味世界」といわしめる出来栄え。

あざやかな盛りつけ、工夫された具材などで「視覚、嗅覚、味覚、触覚を満たしてくれる一杯はまさに料理の理想像ともいうべき姿」と大絶賛である。


この一杯のラーメンを完成させるために費やされた時間は想像に難くない。

いままでにもエスニックラーメンはあったものの、ここまで完成度の高いものはなかったはずだ。

自らを「日本でタイの宮廷料理を作れるただ一人の料理人」と称するタイ料理のプロ・藤巻だからこそできた料理なのである。

ラーメン職人には出来ない発想が丼に表現されているのだ。


その藤巻の歴史はチャレンジの歴史といってもいいだろう。

バンコクのオリエンタルホテルでタイ料理の修行をした藤巻は「アジアンボウル将」というタイ風の丼とヌードルの人気店を経営していた。

弟子が三軒茶屋に出店するのを期にこの店をすっぱりと閉め、新たなるチャレンジのために「藤巻激場」をオープンさせた。

オープン当初は客がほとんど来なく、かなりの苦戦を強いられたという。

普通ならば値下げをしたり、他のメニューを取り入れたりするところだが、

藤巻はその逆を行き、800円のラーメンにさらに改良を加えた一杯1000円のラーメンを編み出した。

そして、徐々に客が戻りだし、行列が出来るようになると今度はさらにグレードアップさせた1500円のラーメンを作り出したのだ

1000円のラーメンは勝ちました。

行列が出来るようになったし、これはこれでもういいと。

私の『もう一回戦うぞ!』という姿勢が、すべての面でグレードアップさせた1500円のラーメン。

次は1万円のラーメンに挑戦です。

激城にまでたどりついたら、ようやく一国一城の主になれるんじゃないですかね

飽くなきチャレンジ魂を持つ男、藤巻将一の野望が決して夢物語ではないことは、この丼に表現された世界が物語っている。

店で売っているのは料理ではない、ラーメンは板場という戦場で戦う上での武器にすぎず、売っているのは藤巻自身、という思いが、この丼に余すことなく表現されているからだ。ラーメン界に独自の提案をし続ける藤巻将一のチャレンジから目が離せない。

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2006-12-23 18:47:59

藤巻将一のあくなき野望編 1万円のラーメンとは? ~池尻「藤巻激場」の料理人魂~

テーマ:ラーメン

はたして藤巻将一はさらにとんでもないことを考えている男であった。

なんと一杯1万円のラーメンのみを出す店を考えているというのだ。

伊勢エビなんかが入ったラーメンで一杯1万円、というのはある。

だがあれはラーメンではなく伊勢エビを食べているにすぎない。

が、藤巻の作る1万円ラーメンは、スープと麺だけで具はないという。

大丈夫か、藤巻!

が、藤巻はこともなさげにこう言った。

板場は料理人にとっての戦場。ラーメンは戦場で戦う上での武器。この店では私を売っている」と。



fujimaki

(料理に精を出す、藤巻氏の図)


そもそも藤巻氏はタイのオリエンタルホテルで修行をし、

氏曰く「日本でタイの宮廷料理を作れるただ一人の日本人」であるそうだ。

その修行を支えてくれた先輩料理人に対する感謝の気持ちとタイ料理への恩返しのために

世界一のスープ・トムヤムクンを広めたいとの思いからラーメン屋を始めるに至ったという。

ラーメン業界に対してね、こう言ってやりたい。『プロの料理人が作るとラーメンはこうなるってね

確かにトムヤム激場麺はなんともいえぬ味わいである。

ある意味、唯一無二の料理といっても差し支えないだろう。

オリジナル・トムヤムペーストに鶏油からとったネギ油、香草等を混ぜたスープは、

トムヤムクンを越えている、という気にさせられる。

1万円のラーメンのスープはさらなる極上テイストなのだろう。

美食家ならば喜んでお金を出すかもしれない。



fujimaki
(最後の〆は茶漬けご飯なり)


なぜ1万円のラーメンなるものを作り出そうと考えたのかというと

カッコ良さを目指していくからであるという。

チョイ悪どころじゃなくて、本当の不良オヤジになってもらいたいってこと。

女連れてきて、パッと食べて、じゃ2万円、って金置いてパッと帰ってくわけ。

そういうカッコ良さを目指すなら、ここに来ればいいってこと

だそうだ。


「1万円のラーメンが完成したら、店の名前は激場じゃなくて激城にしようと思ってんの。

その時にようやく一国一城の主になれるって思うわけ。

とにかく一番じゃないと気が済まないんだよね」

そうなんである。

藤巻氏はとにかく一番じゃないと気が済まない方なのだ。

かつてこの地には「アジアンボール将」というアジアンヌードルと丼を出す店があった。

その店はなかなか繁盛していたらしい。

弟子が三軒茶屋に支店を出すのを気に前々からやってみたいと思っていたラーメン屋を始めることにした。

値段は1杯800円。

アジアンボール時代の客はまったく寄りつかなくなり、300万あった売り上げも1/10以下になってしまったという。

普通ならばラーメンの値段を下げるところだが、藤巻氏はさらなる改良を重ね、1杯1000円のラーメンを生み出したという。

で、ますます人は来ない。

経営の危惧にも貧したが、それでも信念は曲げなかったという。

武士道なんですよ。武士道で一番大事なのはやせがまん。

約8ヶ月やせがまんを貫いて、ようやく客が来だした。

で、行列が出来るようになって1000円のラーメンは勝ったなと。

もう一回、挑戦しようという気持ちの表れが1500円のラーメンなんです

とのことだ。

やせがまんも一番でなけりゃ気が済まないというのだから筋金入りだ。


で、ついに1万円のラーメンが完成したらしい。


fujimaki

(1杯1万円の文字が光る)


これを食うには10回以上、店に通うことが必須条件らしい。

オヤジと料理に興味のある方は、訪れてみてはいかがか?



営業時間は戦いなので「開戦時間」。

 戦場にて「今日は休みます」なんてことはないので、不定休となっている


●「藤巻激場」

世田谷区池尻3-19-5

電話:03-5481-5838

開戦時間:12:00~14:00 18:00~22:00(平日)

       12:00~15:00 18:00~22:00(土・日・祝)

休戦日:不定休


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2006-12-16 10:01:58

ひさびさに見つけた気骨の料理人が生み出す極上麺料理 ~池尻「藤巻激場」での衝撃~

テーマ:ラーメン

その店の名前は「藤巻激場」。

店の構えはご覧の通りの赤と黒のツートンカラーで看板の類は一切ない。



藤巻激場

(この外観だけで何屋かは絶対にわからない)



いったいここは何屋なんだ?」と多くの人が思うことだろう。

しかも「藤巻激場」ときている。

芝居でもやってるのか…

あるいはホルモン屋か…

これが私が最初に受けた印象である。

開けるのが恐い…

B級グルメ道を邁進する私でさえそう思うのだから、一般の人ならさらにビビッたとしても不思議ではない。

いや、そもそもレストランであるという保証すらないのだ。

扉を開けると激情した藤巻氏に襲われる、ってなことだって十分にあり得る。

まさかね…

しかし、その可能性を払拭できないのは、硬質な店構えにある。

並みのB級店とはあきらかに違う。

何が違うかというと怪しさの質が違うのだ

店の前はキレイに掃除され、それこそチリひとつ落ちていない。

窓や扉もキレイに磨かれており、新規オープンしたてのようにピカピカなのである。

それで頭を抱える。

この徹底した衛生管理はただもんではない…おそらく店主はなにごとにもこだわるプロなのであろう…しかし、いったい何屋なのか…

そんなジレンマを抱えながら何度か店の前を通ることがあったが、結局、店には入らずにしばしの時が流れた。

そしてついに訪れるときがやってきたのである。

それは雑誌の取材がもたらせた。

2007年のラーメン特集」ということで、ラーメン王・石神のイチオシ店、ということで訪れたわけだ。


前のラーメン店の取材が長引いたせいで、予定の2時より少々遅れる。

いや、正確には「2時過ぎくらいに伺えるかと思います」と伝えていたのだが、

この「過ぎ」という曖昧表現がいけなかった。

なにせ相手は店の前にチリひとつ落とさない完璧主義者である。

2時ならキッチリ2時。「過ぎ」なんつう曖昧な表現は受け付けないわけである。

で、ついにおそるおそる扉を開けたわけだが、果たしてそこには店名のごとく激情した藤巻氏がいたわけだ。

看板に偽りなし。

藤巻氏はかなりの強面だけに恐いの何のって。

いや、今回はこちらの甘い計算が落ち度であるからして、ひたすら頭を下げる。

怒られること数分。

じゃ、この話はここまで」と藤巻氏はカチャリとモードを切り替え、取材モードになる。

このあたりの潔さもプロだ。

ここで出されるのはトムヤム激場麺

長年、タイ料理の修業をしてきた主人が世界一のスープ、トムヤムクンを広めたいという思い、

タイ料理や師事した先輩料理人たちへの恩返しのつもりで始めたのがこの店だという。


で、考えていることが飛び抜けているのである。

丼一杯でタイのコース料理を表現する」というものなのである。

これだけ聞くといったいなんのことやらと人は思うだろう。

こういうことである。

前彩(前菜ではない。彩りも重要だということ)には麺の上にのせられた青パパイヤのスパイシーサラダ

トムヤムスープ海鮮海老と紋甲イカのすり身ゆで特製平打ち中華麺〆の飯鶏そぼろご飯の茶漬け風と確かにフルコースが揃っている。

いや揃っているだけではなく、しっかりと丼の中に表現されているのだ。



fujimaki
(花とレモンにも意味がある。知りたい人は勇気を出して店主に聞いてみよう)

で、肝心の味はどうなのか?

まずスープをいただいてみる。

「ム……」

これはまぎれもないトムヤムクン…しかし、なにか違う。もっと深みを感じる。

聞いてみると自家製のトムヤムペーストに鶏油からとったネギ油をミックスさせているとのこと。

さらにいくつかの具材を加え煮込んだものがこのスープ。

トムヤムクンではなくトムヤムガイスープなのである。

ガイとは鶏のことで、中華料理の修業もした店主の工夫が生み出したまさしくオリジナル。

このスープがまたいける。

ラーメン王・石神をもってして「甘・辛・酸・鹹・苦の五味が全て詰め込まれていて圧巻の味世界」といわしめたほどの出来栄え。

ただのタイラーメンなんかとは明らかに違う代物である。


いったいこのラーメンを生み出した藤巻将一とはどんな男なのか

話はディープな世界に入っていくのであった…(続く)


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2006-10-13 11:21:29

人情派のスープ焼きそばの隠し味とは? ~都立大学「麺家 八の坊」~

テーマ:ラーメン

ホッとできるラーメン屋が好きだ。

居心地の良いラーメン屋とでもいうのだろうか…

こぢんまりしてはいるが清潔な店内、

BGMは小さな音でJAZZが流れている。

ラーメンを食べる前に軽く一杯飲んで、旨味のチャーシューなんかをつまむと気分だ。

店主は寡黙ながらも、真摯な姿勢で料理に取り組み、出される料理にはどこかあたたかみがある…

そんな店に出会うとホームグラウンドを見つけたような幸せな気分になれるものだ。

今年の2月に都立大学にオープンした「麺家 八の坊」もそんな店の一つではないかと思う。


さて、この店は友人Tとは旧知の澤田謙也 氏がプロデュースをする店である。

澤田氏は香港映画で主役を務めるほどのアクションスターであり、私もかれこれ20数年前に友人Tが撮った映画で共演したことがある。(といっても私はエキストラであったが…)

そんなわけでおそろしく硬派なラーメン屋ではないか、と思っていたのだが、ところがどっこいこれがなかなかどうしての人情派ラーメン屋であった。


元天ぷら家だったという店はカウンター7席だけの小さなお店。

天ぷら家の面影か、和テイストがそこかしこに見られ、これがなかなかの落ち着きを演出している。


八の坊

(老舗の風格すら漂う、和テイストな風情がある)



そして、店主の穏やかな人柄が、ホッとさせるなにかを感じさせる。

この店主は澤田氏の弟さんなのであるが、硬派兄とは違って温厚さがにじみ出ている。

その温厚さが料理にも表れている、といった感じだ。

ちなみに「八の坊」とは伊豆長岡にある旅館から名付けたものだそうだ。


メニューはラーメンとスープやきそば、冷やしラーメンの3種類。

中でもスープやきそばに心ひかれる。

あの焼きそばがひたひたのスープに浸かっているものなのであろう…

果たしてうまいのか?

ちょっと考えるとソースとスープの相性が合うとは思えないのだが…


で、できあがったのがこちら。


八の坊

(見た目、ソーキそば風のスープ焼きそば)

見た目は沖縄のソーキぞば風

ふーむ、紅ショウガやもやし、キャベツなど具は確かに焼きそばのものだ。

おそるおそる麺をすすってみる…

おぉ、確かに焼きそばである。

麺にはウースターソースの味が染みており、うっすらと焼き目までついている。

では、スープはどうか?

ム…ムムムム…豚骨スープのコクと野菜の甘み、それにウースターソースの味がなんともいえない不思議な味を醸し出している。


スープ焼きそば

(もっちりとした太麺とスープが良く絡む)



いやね、那須の方で昔からスープ焼きそばを出してる店があるんですよ。

那須には子供の頃からよく行っていたんで、ずっと頭にあったというか…

で、自分も作ってみようかなと。

でも、その那須の店でスープ焼きそばは食べたことないんですけど

と店主は人なつこい笑顔を浮かべて笑った。

つまりはスープ焼きそばというものを独自の感覚で作ったということだ。

作り方はシンプルで、麺を炒め、野菜を炒め、そこにラーメンスープとウスターソースを合わせて軽く炒める、といったものだ。

私の好きな焼きそば屋といえば浅草の「花家」 であるが、通常のソース焼きそばというのはなにか物足りなさが残る。

縁日の粋を出ないというか、満腹感に欠けるというか、とにかくメインディッシュとしてはどうなのよ、ってな感じであるが、

スープ焼きそばの場合、そんな心配はない。これはこれで立派なメインである。

あのソース焼きそばがメインになれる日がくるなんて、と思うと感慨深ささえ感じる。

お前も立派になたなぁ、よしよし」ってなもんである。

あのシャビーさがたまらない魅力のソース焼きそばが、上流階級に出世したくらいのイメチェンといえよう。

スープになってB級に格を落とした、名古屋のスープパスタとは正反対の結果である。


ちなみに店主は家系で修行していたとのことで、ラーメンは家系テイストであるが、

家系の脂ギトギトからすると極サッパリとしている。

家系のテイストは好きだがあの脂にはへきへきする、といった人には新鮮な感じがするのではないか。


八の坊
(家系よりもかなりさぱーりなラーメン)



で、期間限定のはずが、定番メニューのレギュラー入りを果たしたという冷やしラーメン

こちらは細麺の坦々麺風味。

クリーミーなスープはまろやかで、ずいずいと麺がすすむ。


八の坊
(つるつると食べ進む、食欲増進冷やしラーメン)


ここではたと気がついた。

八の坊の料理には優しさがあるのではないかと。

スープ焼きそばはソース焼きそばのテイストが残るなつかしさが感じる逸品、ラーメンは家系ながら脂をおさえたサッパリ味、そして冷やしラーメンのまろやかさ…

店主の人柄がにじみ出るような料理である、と思った。

料理の隠し味は人にあり、と実感する店なのではないだろうか。


帰り際、澤田氏に「おい、知り合いだからといって提灯記事みたいなぬるい原稿は書くなよ」と釘を刺された。

提灯記事かどうかは実際に訪れて、料理と店主となにやら妙に落ち着くお店の雰囲気に触れればわかってもらえると思う。



八の坊

(左から心優しき店主、友人Tこと高嶋政伸、私、強面の澤田謙也氏、イナちゃんマンこと稲垣雅之氏)


八の坊

(澤田氏が探しに探したという地蔵。

 なぜホレたかは直接、お店で本人に聞いてみよう!)




●「麺家 八の坊」

目黒区中根1-1-10

電話:03-5701-0455 

営業時間:11:30~15:00(月~日)

       18:00~25:30 (月~金)

18:00~23:30 (土・日 )

定休日:水曜

  











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2006-08-20 17:09:10

東北道 ご当地ラーメンの旅 ~影の薄いご当地ラーメンを求めて~

テーマ:ラーメン

お盆の時期、ちょいと東北方面へと出掛けてみる。

微妙に時期をずらしたおかげで行きも帰りもスイスイだったが、

東北道は渋滞の名所・矢板インターを抱えており、対向車線は大渋滞

地獄のような行列が続いていた。

そんな中で憩いとなるのがサービスエリアの売店関係。

アメリカンドッグなんかは特に腹が減っていなくてもつい食いたくなってしまう。


で、最近はサービスエリアのメシが充実の一途をたどっており、土地土地の名物が人気を集めている。

ちなみに全国で一番人気があるのが、東名高速海老名SAのメロンパンである。

なんでも日に4000~5000個売れるらしい。

メロンパンねぇ…なんか高速だと気分じゃないですな。

二番人気が東北道佐野SAの佐野ラーメン

影の薄いご当地ラーメンと言われる佐野ラーメンが2位とは驚きだが、メロンパンよりもラーメンの方が高速らしい。


というわけで、佐野SAに寄り道して、佐野ラーメンを食べてみた。


sano

(このシンプルきわまりないラーメンが高速の2番人気)


そもそも佐野ラーメンとは新興のご当地ラーメンである。

昔から栃木県佐野市はラーメン屋が多かったらしいが、18年前に町おこし的に佐野ラーメンというブランドを確立したらしい。

青竹打ちという独特の麺製法で作られた麺に特徴があり、日本名水百選に選ばれた湧き水で作れたスープと相まって、味わい深い、となっているようだ。


さすがに高速SAの二番人気だけあってラーメン売り場には行列が出来ている。

どうやって客をさばくのかなと見ているとなんと1回に12杯分のラーメンを作っている。

ほほぉ、かなりの数をさばきますな。

しかし、盛りつけ担当1人ではノビノビのラーメンになるのも致し方なしか。


sano2

(ちょっと悲しいラーメンの作り方であったりする)


味はSAにしちゃまぁ良くできてる方か。

作り方からして期待していなかったが、「ほうこれが佐野ラーメンね」とわかるくらいの味であった。

しかし、自慢の青竹打ちの麺はノビノビでいまひとつ…つまりは影の薄いご当地ラーメンということなのだが。


気を取り直して、もう一つの東北の影の薄いご当地ラーメンを訪ねて福島県の白河へと。

ここにも白河ラーメンなるご当地ラーメンが存在している。

ここも那須連山の清流水をスープに使い、麺は手打ちの縮れ麺。

スタイル的には佐野ラーメンと似たものがある。


訪れたのは「田中屋」という老舗のラーメン屋。

手打ち麺にこだわるご主人がいる、とのことで訪れることにした。

福島県というとなんといっても喜多方ラーメンがあるだけに白河ラーメンの影は薄い。

町全体がラーメン村の喜多方に対して白河はシャビーだ。

そのシャビーさが味にもあらわれている。

なんというのかな…地味な喜多方ラーメン風、とでもいうのか

ま、これはこれでアリだと思うんですが、何か?

といった感じなのである。


shirakawa2

(地味なご当地ラーメン THE白河)



味はまぁどうでもいいちゃどうでもいい。

なにせ影の薄いご当地ラーメンなのである。

微妙な美味さを狙っているのかもしれないが、記憶に残らないラーメンであることには間違いない。

全国ご当地ラーメンランキングなんてのがあったら、佐野と白河はいいライバルになるであろう、下位を争う部で。


しかし、田中屋のラーメンにもいいところがある。

チャーシューワンタン麺をオーダーしたのだが、ワンタンの出来がなかなかよかった。

ラーメンの味云々よりもワンタンが良かったなぁというのも影の薄いご当地ラーメンならではのものであろう。



shirakawa

(ワンタンは素敵な田中屋のラーメン)



ご当地ラーメンというからには、この影の薄いラーメンが白河の町のそこかしこにある。

バラエティ感やオリジナリティなんてのはほとんどない。

似たようなラーメンばかりがあるのみ。

わざわざ食べには来ないよなぁ…」という影の薄い味だけにご当地ラーメンとしても細々と生きながらえていくことだろう。

ふと、影の薄いクラスメートを思い出した。

あぁいたいたあんなヤツ、でも名前なんだっけ…


そんな感じのご当地ラーメン。

きっと何十年かして「そういや、その昔、白河ラーメンとかいうの食べたっけなぁ…」と思い出すであろう。

しかしながら、あえて会いたいとは思わないのが彼らの存在感といえよう。



●「田中屋」

 福島県白河市横町21

 電話:0248-22-3054

 営業時間: 11:00~14:00、15:30分~19:00

 定休日:不定休






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2006-07-19 15:07:49

背脂チャッチャ系がどうにも好きなんである

テーマ:ラーメン

どうにもこうにも背脂チャッチャ系ラーメンが好きだ。

スープに浮かぶ背脂の華…あの白い物体がたまらなく愛おしい。

特に酒がちょい残っている次の日なんかはたまらなく食べたくなる。


なので、ふとラーメンが食べたい、と思ったときはまず背脂チャッチャ系のラーメン屋を探す。

私の中での元祖は「香月」である。

初めて食したのが高校生の頃だから1980年代ということになろうか。

もちろんその頃、背脂チャッチャ系などというネーミングは存在しておらず、その白く浮かぶ物体が背脂である、と知ったのも随分、後になってからのように思う。

当時、我々の間ではスープの味付けの具として「喜楽」の焦がしネギ、「香月」のあぶら が2大巨頭であったことを思い出す。


そんなわけで、背脂チャッチャ系の店評論なんかをしてみよう。


ラーメン山手


yamate

(雪のように背脂が降り積もるラーメン)


ここはメニューに「」というのがあって、その字のごとく、背脂が雪のようにスープに降り積もっている。

背脂スープをこれほど的確に表現するメニューには感心する。

背脂チャッチャ系の中では比較的ライトな味、という気がする。



らーめん潤


jun

(鬼脂が凄まじいワイルド派のラーメン)


新潟三条背脂系というジャンルに属する。

ここはなにがすごいかというと脂の量がすごい。

鬼脂というのがあって、これがドバドバっと背脂が浴びせかけられるようにかかった代物であったりする。

ちなみに鬼脂は「ギドギドなのに食べやすい」のが特徴らしい。

麺は極太、スープは魚介系。煮干しがかなりきいており、これが濃ゆ目の脂をさっぱりとさせているようだ。

ので、見た目ほど脂っぽくない。

どうせならもうどうしようもないくらいに脂まみれになりたいんだが…



香月


kazuki

(脂多めで注文したらどろどろとしたスープになってしまった)


かってのグレートな味は見る影もないが、1年に1度くらいふと確認の意味で食べたくなる。

なんだか丼がだんだんと大きくなっていく気がするが、丼の大きさに味のインパクトが負ける感じだ。

在りし日の香月を思ってしずしずと食べるのみ。



背脂が大量に投入されたラーメンは、ドロドロとして最後の方は背脂でべっとり…ってなことになっている。

ちょっと胸焼けをすることも、のどがからからになることもある。

背脂マシにしなけりゃよかったぜ…」と思うこともしばしばである。

それでもなぜか背脂チャッチャ系にひかれる。

なぜ、身体があのスープを欲するのか?

実のところ、自分でもよくわかっていない。

それこそがヤミツキというやつなのであろうか。


私のヤミツキ、それは背脂チャッチャ系ラーメンです。


●「ラーメン山手」

東京都渋谷区富ヶ谷2-21-7

電話:03-5453-7290
営業時間:11:30~翌3:00(月~土) 11:30~24:00(日)

定休日:無休


●「らーめん潤」

東京都大田区蒲田5-20-7

電話:03-5714-7255

営業時間:11:00~23:00(月~土) 11:00~21:00(日祝)

定休日:無休


●「香月」

東京都渋谷区恵比寿西1-10-8

電話:03-3496-6885

営業時間:10:00~6:00(月~土) 10:00~4:00(日)

定休日:無休


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2006-06-07 13:46:51

ラーメン二郎に名前を譲った男の作る麺料理とは? ~雪が谷「麺でる」の異色麺~

テーマ:ラーメン

mixiのフォーラムなんかでも「ラーメン二郎」コミュが盛り上がっていたりするが(会員数:6月7日現在6502人)、本家・三田ではなく、分家筋が好きだという者も多数いる。

というか、最初に食べたのが本家以外の直系店旧二郎系(二郎フーズ系)亜流店であったりするとそれが「ラーメン二郎」の味だと思いこんでしまって、本家の味も知らずに「二郎うまい」と公言する者も多いことだろう。


しかし、二郎フーズ系や直系各店舗に関しては、ほとんどの店が「二郎風ラーメン」というべきか。

そもそも二郎フーズ系は2年ほど前までは「ラーメン二郎虎ノ門店」とか名乗っていたわけであるが、ラーメン二郎という名前が使えなくなって、いまや旧ラーメン二郎系とくくられている。

なんかご家庭でできるラーメン二郎、みたいなノリがいただけない。

味がね、決定的に違うんですわ。

その点、直系筋の二郎の中には、二郎テイストに近いものを感じるが、評価しているのは目黒、仙川あたり。

直系の中でもいただけない店は多々あるし、中には激怒せざるを得ない店もある。

直系にしろ旧二郎系にしても修行は一応、本店の厨房で働くのだが、そのシステムは自己申告制で3日でも3ヶ月でも本人が納得したら終わり、というものであった。

そのくらい適当なわけだから、味のばらつきもあって当然か。

特に麺なんかは自家製麺を義務づけているので、ひどいところになるととても二郎とは思えない店もある。

スープや具、盛りも個性的であるが、まずは麺が二郎でなければ話にもならない。

よって、やはり二郎は三田で食べなければ…と思ってしまうが、亜流店になるとこれはもうラーメン二郎という名前を使っていないので、どう料理してくれてもかまいません。

しかし、亜流店の中でも特に麺に強烈な個性があるという店があると聞いて重い腰を上げてみることにした。

店の名前は「麺でる」。ここは麺以外にも仕掛けがいろいろあるという。


「麺でる」の入り口には『ラーメン二郎という名前は私が三田の店長に懇願されて譲りました』という張り紙と共に商標登録が飾られてあった。

確か二郎のオヤジに「昔、ラーメン二郎という名前を商標登録しようとしたら却下されたよ、ガハハハ」なんて話を聞いた気がする。その後、「ラーメン二郎」のオヤジがほっぽといたのをいいことに「麺でる」のオヤジが商標登録をしてしまたのだろう。

真性ジロリアンである私からすれば、なんと姑息な…という感じだ。

でもって、ラーメン二郎という名前は使えなくなりかけたのだが、ラーメン二郎愛好の慶應法曹関係者が動いて、商品登録を譲渡させたと聞く。

その後、名前を譲ってしまった関係で長い間、名前がないまま営業していたのだが、ついに「麺でる」と決まったといういきさつがある。


自動発券機は新札が使えないため、とまどっているとオヤジがすかさず旧千円札を手渡ししてくれた。

新札は使えないから、これ使って

なかなかに愛想の良いオヤジだ。

二郎の商標問題からして、小難しい偏屈オヤジをイメージしていたのだが、どうもそうではないらしい。

しかし、まだ心を許すわけにはいかない。なにせ相手は二郎の名前を奪おうとした男なのだ。

メニューは二郎のように大、小で選ぶのではなく、チャーシュー麺やスープなしのまかない麺、それに爆弾なるトッピングもあった。

麺の盛りに関しては1/2、2/3、普通、多め、限界盛りとあって、どれでも値段は同じだという。

とりあえず、ノーマルラーメンの普通盛りをオーダー。

出てきたのはいわゆる二郎スタイルのラーメンだった。



menderu

(盛りが自由自在な麺でるラーメン)



チャーシューに関してはまったく別な代物だが、味はどうか?

ふむ、スープは二郎よりまろやか…というか深みが足りないというか、ま、直系のダメ店舗よりはマシといったところか。

で、こだわりの麺だが何にこだわっているのかと思ったら味ではなくてその形状であった。

つまり、普通の麺は1本のつるっとした麺なのだが、ここは日によって麺の形状が違うのだ

1本の日もあれば、 3本の麺が横に繋がった3本麺、5本麺、7本麺といくつかあってなんと14本麺まであるという。

あーた、14本横に繋がった麺なんて口に入りませんよ。

今日はあいにく1本麺の日であったため、ノーマルな麺を食すに留まったが、いずれまた14本麺を食べに来なければならないだろう。麺の数は月末に向かって徐々に増えていくという。

他にも唐辛子が詰まったにぎりめしサイズの固まりが入る爆弾や真っ黒麺の日があったり、二郎風ではあるが、いろいろと工夫はしているようだ。


kuro

(真っ黒麺はこんな感じ)



で、麺同様、オヤジもなかなかに個性のある男であった。

私が初めてこの店を訪れたことを感づくや、いろいろと話しかけてくる。

お客さん、二郎好き?この間、鶴見の二郎行ったけどスープがぬるいし、盛りも少なくてさ、あれはちょっとヒドイね

量。普通でいいの?足りなかったら言って」とか。

いやいや、じゅうぶん足りてますから結構です、とかなんとかいいながら食べきった。

どうもここのオヤジは麺の量に異常なる執着を燃やしているらしい。

麺が多ければエライ、と少なからずとも思っていることだろう。

なかなか早いね、次回は限界盛りにチャレンジしたらどう?」と帰り際に親父に言われた。

盛りの量よりも連チャン麺の方が気になります、と言うと「じゃ、今度は月末に来な、14本麺とかあるから」とガハハとオヤジは笑い飛ばした。

ラーメン二郎商標問題はムムムだが、B級な店であることはよくわかった次第である。



●「麺でる」

住所:大田区 田園調布 1-21-2

営業時間:12:00~14:00、19:00~20:00

定休日:水曜

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2005-08-04 19:00:01

さぶちゃん的絆の半チャンラーメン ~神保町「さぶちゃん」のおすぎとピーコ道~

テーマ:ラーメン

いまにして思えば「そういうことだったのか」ともの凄く納得することがある。

神保町にある「さぶちゃん」という名前のラーメン屋だ。

ここに初めて訪れたのは高校生の頃だからもう相当、昔のことになる。

神保町で洋装屋をしている友人から「近所にうまいラーメン屋があるから食いに行こう」と誘われて行ったのがこの店だった。


いまでも貧乏そうな学生が行列をなしていて、

人気ラーメン店の行列とはひと味もふた味も違う様相を呈しているが、

当時からこの店に並ぶ学生たちには報われないなにかが漂っていた。

カウンター7席だけの小さな店で、さぶちゃんことオヤジと助手のオッサンが二人でまかなっている。

名物はこの店が元祖ともいわれている半チャンラーメン

ラーメン+半チャーハンの満腹メニューがなんと650円(確か高校時代は400円だった)という低価格にあっては

貧乏学生も大満足、ってなところであろうか。


ラーメンはなんの一見何の変哲もないごくごく普通のラーメンにみえる。

半チャン用のラーメンは具もチャーシューのみとシンプルもシンプル。

鶏ガラベースにショウガの味がキュッと効いている、ってのが特徴だろうか。

細麺だがそこそこコシはある。

楽しみは半チャンの方だろうか。

醤油ダレを使ったチャーハンは味が染みこんでいてなかなかイケル。

ちょいと油の量が気になるが、この値段ならば十分だろう。



sabu
(これがシンプルラーメンと半チャーハンのコンビです。

さぶちゃんのオヤジと助手の関係…とは違います)



そんなわけで、客のほとんどは半チャンラーメンを注文している。

店のシャビーさと相まってそれはのどかな神保町的風景に見える。

が、ここ神保町にあって、なぜか新宿二丁目的な光景がここ「さぶちゃん」では繰り広げられることになる。

怪しい…とにかく怪しい、のである。

なにが怪しいかというとオヤジと助手の関係が怪しい。

私は初めて訪れたときからその怪しさにはド肝を抜かれていた。


オヤジはゴマシオ頭の江戸っ子ポイ感じのいかにものスタイル。

助手は…そうだなぁ…髪の毛は70年代のソウル野郎風

ひょろっとしたやさ男である。

年はオヤジよりちょい若いくらいだろう。

この助手とオヤジの関係に二丁目の匂いがプンプンと漂っているのである


まず助手の言葉遣いがもろにおすぎとピーコである。

誰しもが「その筋の人か…」と疑うことだろう。

丼を洗う仕草もオ●マそのものである。

この貧乏学生の巣窟みたいなところで、

「だ、大丈夫か。ここは…」と思わざるを得ないことだろう。


さらにこの助手に対するさぶちゃんの態度がヒドイ。

あからさまに高圧的であるし、ちょっとしたことでもけなしたり、文句を言いまくる。

「何もそこまで言わなくても…」

客である我々の方が、ドキドキしてしまう。

高校生の頃の私はただ単に威厳のある主人と使用人の関係、と思っていただけだが、

実は違うんじゃないかと思い始めた。

まさかこの江戸っ子のさぶちゃんがそっちの筋…とは考えもしなかったが

意外にあるかも…とか思えなくもない。


するってぇと、なにかい、S&Mの関係ってわけかい?

と熊さんは聞くかもしれない。

しかし、これ以上はあぶなくて書けない。


が、ハタと気がついた。

だから、『さぶちゃん』なのか…」(わかる人はわかると思いますが)

なるほど義兄弟、兄弟船の世界ですね。


神保町に漂う二丁目の世界…

それが「さぶちゃん」なのである…



●「さぶちゃん」

東京都千代田区神田神保町2-24

電話:03-3230-1252

営業時間:11:30~15:00 16:20~19:30

定休日:日曜・祝日

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2005-07-24 07:53:19

酸辣湯麺の誘惑 ~神保町「上海朝市」の本格麺~

テーマ:ラーメン

人間誰しも「この言葉を言われたらもうどうにでもして」という言葉があるであろう。

私の場合、酸辣湯麺と言われるとどうにも弱い。

どのくらい弱いかというとたとえお腹が空いていなくても

フラフラと吸い寄せられるように入って気がついたら注文しているくらい弱い。

我に返ったときに「ハッ…いつのまに」ってな感じだ。

とにかく弱い。

楽天イーグルスより弱い。

馬にニンジン

猫にマタタビ

私に酸辣湯麺

マジ、ヤバイです。


最近、都内でもポツポツと酸辣湯麺を出す店が増えているが

中でも有名なのが東京駅地下のラーメン激戦区にある「珉珉」だろうか。

ここは広島発祥の中華料理店で、元祖鍋貼餃子が有名

一品料理や丼ものなども充実しており、魅力的なメニューが並んでいるが

やはりここは酸辣湯麺で攻めたい。


酸辣湯麺…

文字のごとく酸っぱくて、辣いラーメン、である。

あんかけ風なトロミがついており、これがまた泣かせる。

なにをかくそう私はあんかけ的なものが好きなのである。

いつまでも熱々なのがいいっすね。

あんかけ麺の中では酸辣湯麺と横浜に眠る幻のサンマー麺がダントツによい。

サンマー麺についてはまたいつかお話しするとして

五目あんかけ焼きそばみたいにスープなきあんかけは

あんかけの醍醐味であるいつまでも熱々が楽しむことができない。

かといって五目ラーメンのあんかけだと

ラーメンスープがあんかけで薄まってしまう

そのあたりを酸っぱさでクリアする酸辣湯麺が秀逸なのである。

酸っぱさの要因は酢量にある。

かなりドクドクと入っているのだろう。

ある意味、健康的な食べ物だ。

やずやの黒酢か酸辣湯麺か、というくらいである。



sannra

(上海朝市の酸辣湯麺。香草がいい仕事してます)



でもって、私が好きなのが神保町にある「上海朝市」の酸辣湯麺である。

ここは酢辛味麺(酸辣麺)と表記しており、麺に並々ならぬこだわりを持っている。

拉麺本来の麺とされる、中国伝統の手延べ麺が使用されている。

しかも、この麺にはもちもちした食感の柔らか麺とつるつるした食感のこし麺の2種類があり自由に選べたりもする。

好みでどうぞ。


酸辣麺はコショウと山椒がピリリと効いており、食べる度にジワリと汗がにじんでくる。

酸味もちょうど良い加減か。

あまりに酢の味が強いと途中で飽きてしまうし、

かといって薄いと寂しい。

そしてなんといってもこだわりの麺にあんかけが良く絡んでいて泣けてくる。


くぅーっ

夏場に酸っぱ辣い酸辣湯麺を食す…

暑い夏を乗り切る切り札になるやもしれない


●「上海朝市」

東京都千代田区神田神保町2-3-10

電話:03-3288-2333

営業時間:11:00~23:00(月~金)、11:00~22:00(土、日、祝)

定休日:無休

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