2005-10-24 10:05:08

またもやB級の山発見! ~焼津・「カントリーロード」のデカプリン物語~

テーマ:喫茶店

B級の山は至るところにあるものである。

マウンテン 」、「ラーメン二郎 」…人間の無力さを思い知らされる山はこの世にまだある。


焼津の町をふらついていた我々は友人Tの「山に登ろうじゃないか!」の一声で、とある喫茶店に向かうことにした。

タクシーの女性ドライバーにその店の名前を告げると

「あーぁ、あそこですか…私も学生時代に行ったことがありますよ。一度だけですけど…なんか有名みたいですね」と30代半ばと思われる女性ドライバーが言った。

その言葉の裏には「わざわざ、あんな店に行くためにコイツらは遠くから来たのか」というようなあきれの念が含まれていた。


その店の名前は「カントリーロード」。

山小屋風の建物である。

オリビア・ニュートンジョン好きの山男みたいなマスターがいるのであろうか?

そして、どんな山が待ち受けているのか…

入り口脇のショーウィンドーにはピラフやらサンドウィッチやらパスタやらの喫茶店メニューが並ぶ。

が、最下段にはとんでもないものがズラリと並んでいた。


country2

(横のあんパン人形と比較してほしい。そのデカさがわかろうというものだ)


プリン、である。

それも並のプリンではない。

まさにプリンの山、である。

最もデカイ、スーパープリン15色アイスアラモードは4800円もする。

そのプリンの大きさは子供が砂場かなんかで使う小さなバケツ並。

通称:バケツプリンと言うらしい。

まさしく…さすがにこの山を登る勇気は湧かないが、とにもかくにも店内へと。


マスターは山男風…とは似ても似つかない神経質そうなやさ男。

しかも、動きがやたらと鋭角的なんである。

カク、カク、カクという感じで90度コーナリングをしながら水を運んできた。

マスターの神経質そうな動きだけでこの店への期待が膨らむ。

メニューを見る。

TOPはやはりプリンだ。

が、ショーウィンドーで見たものよりも、もっとすごいものがあった。

50色10人用UFOなるプリン。値段はなんと1万円。

50色とはもちろん、アイスである。

50色ものアイスはあくまでも添え物に過ぎない。メインのプリンとはいったいどんな大きさなのか…

うーむ、考えただけでもそら恐ろしい。


これだけプリンをみせられた後でこちらも引くわけにはいかない。

が、最も小さなプリンにしてみる。

それでも1000円である。

10分は待っただろうか、ついにプリンが我々の前に姿を現した。


(ガムシロのサイズと比較してもデカイ。これが普通サイズだそうです)


それでもデカイ。十分にデカイ。

スプーンをプリンの山に突き立てる。

グサ、という確かな手応えを感じた。ヘナチョコなプリンではなく結構、ハードな感触だ。

味はどうか?

甘くはない。ハードな感触同様、しっかりとした食べ応えだ。


友人Tと共に山に挑む。

Tは3口くらいで早くも挫折した。

なにせさきほど美味な桜エビにかき揚げを食べたばかり。

幸せな満腹感をプリンで汚していいものか、私も大いに悩む。


country

(B級山好きの男、友人T。「危険なアネキ」の医師役がハマってます)


万全の体調でプリンに望むと決めていたならば、登頂はさほど難しくなかったかもしれない。

しかし、食後のデザートといった感覚ではまずこの山には登れないだろう

一番小さな山でさえこれなのだから、スーパージャンボプリンともなればいったいどんなものなのか…

考えただけでも恐ろしい。

名古屋の「マウンテン 」といい、焼津の「カントリーロード」といい、東海地方には恐ろしい山があるモンである。


プリンでたぷんたぷんとなった腹を抱えて、我々は次なる獲物を目指すのであった…


●「カントリーロード」

静岡県焼津市西小川1-3-3

電話:054-627-8561

営業時間:10:30~23:00

定休日:第1,3火曜日







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2005-10-18 10:04:14

桜エビに生シラス…生々天国 ~焼津「おおいし」は漁港の味~

テーマ:地方B級グルメ

前回、静岡の話を書いたが、やはり漁港に行ったら取れたての魚に舌鼓を打ちたいですよね、

というわけで焼津に訪れたときの話を書こうかと思う。


焼津と言うところは静岡からJRで3駅ばかり行ったところにある漁港の町だ。

というわけで、目の前で水揚げされたばかりの新鮮きわまりない魚がいただける。

漁港の目と鼻の先にある「おおいし」という小料理屋がウマイという情報を聞き、昼時に訪れてみることにした。


こざっぱりとした店内はカウンター主体の構成になっているが、どうにも厨房が広い

客席よりも広い。

そんなところにも期待感が増す。

で、まずは生シラスと生桜エビをつまみにビールで乾杯。


ooishi

(ねっとり感がたまらない生シラス)



生シラスはねっとりと舌にからみつく味わいがなんともいえない。

揚げシラスもご飯に掛けて食べるとウマイが、生シラス丼の方があきらかに美味そうだ。

生桜エビにしてもそうだが、やはりこういう生ものが味わえるのが漁港の強みだろう。

東京ではここまで新鮮なものはまずお目にかかれない。


メインには桜エビのかき揚げ定食を注文。

刺身も美味いが桜エビのサクサク感がなんともいえないかき揚げがやはり秀逸。

天ぷらの衣と小さな桜エビが見事にマッチングして、

まさに糸がほどけるように口の中でほぐれていく


ooishi2

(糸の目のように桜エビと衣が絡んでいる)


サクサクのフカフカ、ってな感じでしょうか。

これだけ食べにわざわざ焼津まで来る価値はありそうだ。

いや、そもそもの目的がそうだったわけだが…


ちなみに焼津付近は「アンビア」というグループが主要経済を占めているようで、

店主にどこに泊まったと聞かれ、「アンビア松風閣」だと答えたら、

「あそこの料理はダメだ」とずっとグチをこぼしていた。

巨大グループに立ち向かう小料理屋、みたいな対立があるのだろう。

そんな心意気(?)を感じつつ、焼津の町をさまよう我々であった…(続く)


●「地酒 地魚 用宗港おおいし」

静岡県静岡市駿河区用宗1-34-21

電話:054-259-6557

営業時間:11:30~14:00、17:00~22:00

定休日:月曜


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2005-10-16 06:37:16

最近の回転寿司は変わりネタが勝負! ~世田谷「海鮮沼津港本店」~

テーマ:回転寿司

最近の回転寿司業界のトレンドは変り種、である。

マグロやイカなどの定番系はいくら安かろうが、ネタが良かろうがそれだけでは引きにならなくなってきた。

このところ回転寿司屋はいかに見た目で楽しませてくれるか

まさしく回転寿司屋でのみ味わえる派手な寿司があるか、

このあたりに死活がかかっているような気がする。


世田谷の外れにオープンした海鮮沼津港本店は今までにない商品やフルスタイルの丁寧なサービスのご提供を目指していると聞いて行ってみることにした。
土曜日、ということもあり20分近く待つことになる。

回転寿司はお客の回転もいいのが救いか。


numazu2

(清潔感溢れる広い店内。奥には座敷席も)


都内店には珍しく座敷席などもあり、宴会にも対応している。

看板メニューには塩レモン太刀魚、対馬サバ、新サンマなど旬の魚や変り種寿司が並んでいた。

なかなかに良い感じである。

最近、回転寿司屋では炙り系のネタが猛威を振るっていて、炙りトロやら炙りさば、炙り北寄貝、炙りサーモンなどが多くの店で見られるようになった。

炙りネタは美味しそうに見えるので回転寿司にはもってこい。

普通の寿司屋では邪道とされるものこそ、回転寿司屋の王道なのである。


numazu

(旬のネタはやはり美味そう。しかし、高そうな皿がね…)


早速、塩レモン太刀魚の皿を取ってみる。

うむ、十分に合格点が上げられる味だ。

見た目も良いが味もなかなかに良い。

こういったちょっとした創作系が食べられるのが回転寿司の愉しみといってもいいくらいだ。

見た目楽しげな変り種や創作寿司がない店は、これから廃れていくに違いない。

かって100円均一で大行列を誇った渋谷の「築●本店」などの時代はとっくに終わってしまったのだ。

海鮮沼津港にしてもそうだが、あとは200円くらいの皿をいかに充実させられるかがポイントになってくることだろう。

回転寿司屋でやはり400円以上の皿を頼むのは勇気が必要で心とサイフに大変よろしくない。


ちなみに以前、静岡に行ったときに駅構内の回転寿司屋「沼津魚がし寿司」(海鮮沼津港とは無関係)に行ったが、ここも見た目インパクトのあるネタがずらりと並んでいた。


numazu3

(生の魅力には変わり種も勝てませんな)



マヨネーズをふんだんに使ったカルパッチョ仕立てのネタや地魚三種盛り、生シラス、生桜エビなどなど・・・しかもネタもシャリもデカめ。

炙りネタや変り種も回転寿司らしくていいですが、生っつのは普通の寿司屋でも魅力ですもんね。

やはり漁港付近は強し、の印象でした。

これからは回転寿司は沼津の時代か?


●「海鮮沼津港本店 世田谷馬事公苑店」

東京都世田谷区上用賀2-4-18

電話:03-5799-3093

営業時間:11:00~23:00

定休日:無休





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2005-10-13 09:21:01

ハイチとは何処に? ~新宿「ハイチ」のドライカレー&コーヒー

テーマ:カレー

かなーり前から気になっていた(20年近く前になるち思う)新宿「ハイチ」へとついに突入した。

なぜ気になっていたかというとわらぶき屋根が設えられた外観、

ショーケースに並べられたドライカレーの姿に釘付けにされていたからだ。


haichi2

(なかなかインパクトのある外観である)


ドライカレーの形状は、低い円柱に盛られたご飯の上にドライカレーが盛られており、見た目、実に美しい。

「これこそがドライカレーの究極の形に違いない」

そんなことを幼心にも思ったほどどである。


そして、看板に掲げられた「ハイチ料理」の文字…

何モンだ!ハイチ料理

っつうかハイチってどこよ、って感じですわな。

わらぶき屋根の感じからするとアフリカ、という気がしていた。

しかしどこだかはわからない。

謎は謎のまま年月は過ぎ、ついにハイチの時を迎えたわけだ。


店内は予想通り薄暗く、怪しげな感じがしないでもない。

ハイチ風、とでもいうのだろうか。

マホガニーの椅子やら民芸品が展示されている。

緑と赤を基調にした店内はラスタカラーを彷彿させる。

BGMはジャマイカン。

ムムム…ハイチとはアフリカではなく中南米なのか?

メニューを見てみる。

ハイチの説明があって、中南米に浮かぶ島であることを知る。

なるほど、ジャマイカンな場所であったわけですね。

写真があるのでかろうじてどんな料理かがわかるが、やはり見慣れないものばかりだ。

イカスミものもあれば、鳥、魚、肉料理もある。

プレ・デ・カライブ(チキン煮込み料理)、ラグ・デ・ポーク(豚肉の煮込み料理)、

煮込み料理なんかが得意な国らしい。

かってフランス領であっただけにフレンチの影響を受けているのだろうか。

いろいろとそそられるメニューはあったが、やはりここはドライカレーで。

ハイチコーヒーとのセットが一番人気らしい。


haichi

(ドライカレー美を堪能できるお姿)

待つこと5分。

ドライカレーのお出ましである。

うーむ、生で見るとますます美しい。

なんだか崩すのがもったいないが、スプーンを入れてみる。

ドライ状のカレーは具が多めのようだ。

挽肉、干しぶどう、たまねぎ、なんだかわからない木の実や野菜類…まだまだいろいろありそうだ。

「パク森」のカレーもこの形を模倣したのではないかと思われる。

このドライカレーに液状カレーを掛けたのがパク森だ。

味は具の舌触りに特徴がある。

ドライカレーらしいドライカレーといえるだろう。ムシャムシャ

壁の説明書きを見てみる。

なんでもハイチでも幻と言われるカレーを極秘の内に直伝されたらしい。

ハイチに旅行したくらいでは決して出会うことのないカレーらしい…

うーむ、その手できたか。

誰も見ることの出来ない幻のカレー、

ホントにあるのかどうかさえ謎だ。

それがこの店の名物料理だというのだから素晴らしい。

haichi3

(香り高きハイチコーヒー。ラム酒がポイントだ)


食後にはコーヒーが運ばれてきた。

香水のような瓶がついている。

聞いてみるとラム酒だという。コーヒーの香り付けに抜群だという。

確かにコーヒーに数滴垂らしてみると味がまろやかになった。

なるほどジャマイカンらしいコーヒーだ。

見ると男性客の全員がこのセットを注文していた。

サッと軽飯なんてときには煮込み料理なんかじゃなくてカレーに限りますからね。

今度来るときもきっとドライカレーを注文するに違いない。

ハイチ料理の奥義に触れることはおそらくないだろうと思いつつ、店を後にした。

●ハイチ料理「HAICHI」

東京都新宿区西新宿1-19-2

電話:03-3346-2389

営業時間:11:00~23:30

       11:00~22:30

定休日:無休





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2005-10-08 10:03:13

ありえないくらいの大量の松茸と湯ばーばの怪 ~京都「紫雲」の至福と驚異と~

テーマ:地方B級グルメ

今年も松茸の季節がやってきた。

この時期になると松茸が無性に食べたくなる。

というのも、京都にアンビリバブーな松茸を食わせる店があるからだ。

私も長年、様々なB級グルメを食べ歩いているが、ここはいろんな意味でヒドイ。

何がヒドイとかではなくて、あらゆる点でヒドイのである。


あらゆる点でヒドイ…こんなホメ言葉が他にあるだろうか?

つまり、ヒドさと笑いは恐ろしく紙一重、だということなのである。


その店は京都の奥地、ダークダックスの歌で有名な(って、こんなことを言ってる時点で相当古い話なのだが)大原三千院の近くにある「紫雲」という店だ。

私は昨年、初参加をしたのだが、仲間は毎年この店に通っている。

噂にはずーっと聞いていた。

とにかく食いきれないほどの松茸が出てくる

おばばがありえないくらいの丼勘定をする

おばばが金をごまかす

しかし、幸せなくらい松茸を味わえる

などなど…

整理すると松茸はたらふく食えるが、勘定が怪しい、ということになる。

果たしてどんな店なのか…

とにかくキーポイントはおばばにありそうだ。


で、ワゴンタクシーを借りて京都駅から大人数で押しかけてみた。

店は旅館のような佇まいをしている。

しかもかなり古ぼけた…

どうやら我々が今年一番の客らしく、なんだか店内がカビ臭い

窓を開けて換気をしているが、1年近く閉めきっていた店内のカビ臭さはそう簡単に抜けない。

そう、この店は1年のうち、この時期だけオープンする松茸を食わせるだけにためにある店なのである。

まず店に到着すると代表者がおばばに挨拶へと向かう。

この時点でまだ我々はおばばの姿を拝むことはない。

どんなやりとりが繰り広げられていたのか…

そんなことも気になるのだが、どうにもたまらなく気になることが他にある。

バイトの兄ちゃんたちの格好だ。

昔懐かしき、おばあちゃん御用達の割烹着を着ているのだ。

えっ?なに、ここはコントの部屋…」

と思わざるを得ない。

まだ20代の兄ちゃんに割烹着でっせ。

そりゃ、コントですわな。

笑いをかみ殺しながら大広間へと通された。


しばらくすると焼き鳥が一人一本づつ運ばれてきた。

いつもは一人に板付きの蒲鉾が一つらしい。(しかも切られていない)

ビールを飲みながら松茸様の到着を待つ。

と、出てきましたよ、松茸の山が。


siun

(かなりデカイ松茸を一人4本は食べられるくらいの量です)



松田優作だってきっとこう叫びますよ、「なんじゃこりゃ~

こんな大量の松茸なんか見たことないぞ。

私の知っている松茸様というのは、一本ずつ木箱かなんかに入って丁重にもてなされている。

が、ここの松茸はぞんざいな扱いを受けている。

山盛りですもんね。

またB級グルメ界の山に出会った…そんな気分である。


まずは焼き松茸を賞味。

コンロで炙り、ポン酢と醤油でいただく。

うーむ、味わい深い。

松茸の香り、噛みしめるとじんわりと染み出る水分…いいっすね、松茸天国。

これでもかというくらい焼き松茸を味わった後は、ホイル包み焼きの出番である。

siun2

(松茸と地鶏から出るスープが絶品)

当然ビール、なんてナンパな飲み物ではなくここは美味な日本酒に。

しかし、この店には二級日本酒しか存在しない

これでは松茸が台無しである。

そこで、持ち込みの最高級日本酒をさっ取り出す。

くぅー、これですよこれ、泣ける泣ける。


一応、アリバイのためにお銚子を注文。

こいつは料理用にでもしてやろうか。

アルミホイルの底に葱と地鶏を敷き、その上に松茸を載せる。

そして、酒を少々振りかけたりして。

待つことしばし、包みを開けるとホワーっという感じでなんともいえない良い匂いが立ちのぼる

これはね、たまらん、たまらん(お金じゃないよ)です、いやはやまったく。

地鶏葱と松茸の相性はなかなかに良い。
松茸から出る水分がたまらんのですよ。

ホイルに残ったスープまできっちりいただく。

そして日本酒をグビグビ。

お銚子の追加を申し訳なさげにする。

そりゃ、こんなに日本酒飲んでるんですから、まったくお銚子が減らないってのもね…。

魔法のお銚子じゃないんだから。


siun3

(やはり日本人は鍋料理です)


もう、松茸は存分に味わったぞ、といった段になり、ついにシメの料理に取りかかる。

松茸と地鶏の鍋

こんな贅沢な食い方があったのか…

生きてて良かった…そんな感慨を誰しも受けることだろう。

そして最後は雑炊でシメ

もう満杯、と思っていたが、松茸と地鶏の味わいが染みこんだ雑炊に満足が倍増した。

食った食った。もう向こう一年は松茸を食べなくてもいい、そんな気にさせられるほど松茸を存分に味わった。


さて、これで終わりかと思いきや、これからがどうも本番らしい

会計係に緊張が走る。

大量の千円札を取り出して握りしめている

何故だ?

何が起こるのか見届けたくて私もおばばの待つ部屋へとついて行ってみることにする。

ガラリと襖を開けるとそこにはまさに「千と千尋」の湯ばーばが…。

あの部屋のモデル何ではないかというような感じにおばばは座っていた。

会計係は「今年もありがとうございました。美味しかったですよ」などと世間話に精を出す。

おばばは…

おばばは「最近腰痛がひどくてね」だとか「もう体にガタがきているから来年はどうなることやら…」などとやたらに体調不良を訴えている。つまり、もう今年で最後になるかもしれないからたくさん金を置いていけ、ということなのだろう。
なるほど…油断できねぇ、おばばだぜ。

そして、いよいよ精算だ。

えーと、お銚子が一本一万円だから…」

「エッ、ちょっと待ってくださいお母さん、一本一万円は高すぎじゃないですか!」

いやあれは京都の珍しい日本酒でね…」

「いえいえ、そんなことないですよ。あれは本当に普通のお酒でしたよ」

……あぁ、そうかい。じゃ一本千円で

おいおい、これが噂の丼勘定か。

私は一本一万円、の時に思わず吹き出しそうになったが、その後すぐに一本千円に修正するところももの凄い。0がひとつ多いじゃねぇかよ、どんな丼だか。

そしていざ支払いの段に。

ここでなぜみんなで大量の千円札を握っていたかの意味がわかる。

ひとつひとつ精算していくのだ。

日本酒いくら、松茸いくらといったように。

で、たとえば1万4千円で2万円を出したりするとお釣りがない、と言われて徴収されてしまうのだ。

お釣りないから、もらっておくね」と言われてしまうそうである。

過去、辛酸をなめさせられてきた先人たちはこの強欲おばばに立ち向かうために千円札の技を会得したという。

そして、おばばにお釣りをゴマかされることなくきっちりと精算終了…と思いきや諦めきれないおあばばが最後の攻撃を仕掛けてきた。

若い者たちに心付けをあげてくれないかのぉ

そうきたか。心付けを要求するとは敵もさる者である。

しかもバイト君たちに代わって。

ま、日本酒見逃してもらったりしているのでそれもよかろうということで、一人に対して一万円をおばばに支払った。

果たしてあの一万円はバイト君たちの手元に渡ったのであろうか


松茸の山はおばばのみが知っている場所にあるという。

おあばが倒れてしまえば、この至福の時もなくなってしまうことだろう。

ま、あのおばばのことならまだまだ長生きするだろうが…

こんだけの量を東京で食べたらいくらになるかわかりゃしないが、基本一万五千円という激安価格。

こんなに楽しめるB級店は他にないのではないか?



●「紫雲」

京都府大原三千院付近






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2005-10-06 00:54:23

癒しの空間で食す、味わいのカレー ~銀座「ニューキャッスル」の辛来飯~

テーマ:カレー

私はホッとできる空間が好きだ。

Mr.ホッとマンと呼ばれてもいいくらいだ。

いや、呼ばれたいとさえ思う。

中でもお気に入りなのが昭和の匂いが漂う店、である。

ドアを開けたときに漂ってくるなんともいえない匂い…

使い込まれたテーブルや調理機器の数々、店内に漂う独特の重み、たまらんです。

私にそんな幸福をもたらせてくれる1店が銀座の老舗、「ニューキャッスル」である。


「ニューキャッスル」は昭和21年創業の老舗である。

ま、カレー界ではあまりに有名なのでいまさら感は漂いますが、一応ザーッと説明しますと

ここのカレーは「辛来飯」と表記しています。

メニューには「品川」「大井町」「大森」「蒲田」と並び、初めて来た人には「なんのことやら…」となることであろう。

ちなみにこれはご飯の量をあらわしていて、品川から下って行くに従って量が増えていく。

早い話、大森=大盛りと表記したいためにマスターが考案したらしい。

ここのマスターはダジャレ好きとしても有名だと聞く。

マスターの名前は柳田嘉兵衛さんというが、「私が食べてもうちのカレーはかべえ」とか言うらしいですから…

メニューには「川崎は甘口省からのお達しで販売中止になりました」と記されている。

川崎だと量が多すぎて辛いものを摂取しすぎだから、甘口省のダメ出しがでたとのことでしょうか…徹底してますのんね。

ちなみに裏メニューというものがあって、たくさん食べたい人用には「つんかま」がおすすめ。

大森の上の蒲田でもそれほどご飯の量は多くないので、蒲田よりもちょっとつんのめった先=蒲田よりもさらにご飯多いという意だ。

私もかって一度だけ目にしたことがあるが、「つんかま、ツーたま」を注文している人がいた。

これはつんかまに玉子が2個載った、この店の最高メニューだと聞く。


「大森」を注文するとおかあさんは「スタンダード1つ」とマスターに声を掛ける。

ほとんどの人が「大森」が注文するというだけにこれがスタンダードなのであろう。

カレーが出来上がるとおかあさんが「はい、スタンダード到着」と運んでくれる。

なんだかこういう声にもやすらぎを覚えてしまう。

いいんです。

これこそ昭和です。


newcastlle

(目玉焼きの存在感がなんともいえない大森)



カレーの上には目玉焼きが載る(大森、蒲田のみ)。

中央にデーンと鎮座している姿はメイン、の風格さえ漂う。

カレーは私の愛してやまない煮込まれた濃厚カレーだ。

まずはカレーだけを口に運んでみる。

うむ、なかなかの辛さ。

そこにはいろいろなものが煮込まれているんだろうなぁ、という舌触りを感じる。

なんというか甘味と辛味と酸味が見事に調和しているんですね。

野菜や果実を数多く使っているのが伺えます。

とても単純なカレーなのだけどその奥深さは「ニューキャッスル」ならではのもの。

これこそが歴史だわな、と思いつつカレーを頬張るわけだ。


そしていい加減に仕上がっている半熟卵

これが辛いカレーをいい感じで中和するのだ。

カレーと一緒に食べるとなんだか幸せな気分にさえなってくる。

これこそが昭和の優雅か。


食後にはこれまた昭和の香り漂う珈琲をいただく。

この店から離れてしまうのが名残惜しい、そんな思いを噛みしめつつ最後に珈琲をいただくわけだ。


銀座にいまも残る癒しの空間。

私はそんな店を愛し続けたい。


●「ニューキャッスル」

住所:中央区銀座4-10-7

電話:03-3561-2929

営業時間:11:00~21:00(月~金)

       11:00~17:00(土)

定休日:日曜・祝日



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2005-10-04 10:04:10

超技堪能の鶏料理 ~素揚げとお新香で勝負の自由が丘「とよ田」~

テーマ:B級グルメ

自由が丘のメインストリートは南欧調の雰囲気漂い、勘違いしたい気分の時はうってつけの場所であるが、

ちょいと裏手に回ればシブイ飲み屋がつらなる場所でもある。

中で私のお気に入りが「とよ田」である。


ここは鶏の素揚げとお新香で勝負!というとても潔い店である。

先代から続いているという店は落ち着き払った大人の店、といった佇まいで、

これからどんな料理が出るのかを期待させてくれる。

店にメニューはない。

初めての方などはどうしたものかと思うだろう。

そんなときは店主が「はじめてですか?」と優しげに語りかけ、店のシステムを教えてくれる。

つまり、砂肝、手羽、腿+胡瓜の糟漬けしかメニューがないということを。


toyoda1

(砂肝のコリコリ感には幸せを感じる)


まずはビールを頼み、お新香でちょぼちょぼとやっているのが良いだろう。

付け出しにはオニオンスライスがついてくる。

しばらくすると砂肝があがる。

この砂肝がビールと絶妙なのだ。

砂肝のコリコリ感がなんともいえない。

口の中で奏でられる砂肝を噛む音に恍惚感さえ覚えることだろう。



toyoda2

(表面パリ、中身ジューシーの揚げ具合が絶妙)


そして、衣も何も付けずに揚げられる鶏肉の素晴らしさ。

これこそがまさに職人技、と言いたくなるほどの出来映えである。

皮面はパリッと仕上げ、内部は限りなくジューシーに近く、程よい感じ。

骨の側面に包丁を入れているので骨髄まで火が通り、骨まで食べられる

というか、骨を食べてくれないと店主が悲しそうな顔をする。

うちのは骨まで食べられるように揚げているんですよ…」

骨を残す客に対しては無言ながらもなぜかそんな哀愁が漂っている、ような気がする。

骨の噛み応えを楽しむのがこの店の流儀であろう。


最後はさっぱり味の鶏スープでシメ。

カウンターだけの小さな店なので長居は無用。

鶏同様にサクッとおいとまするのがB級グルマンの心意気です。


●「とよ田」

東京都目黒区自由が丘1-7-5

電話:03-3723-7683

営業時間:17:30~22:30

定休日:日曜、祝日


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