2005-05-31 03:56:28

東京の串カツはノンアルコールビールなのか ~新宿「桃の華」の巻~

テーマ:串焼き

前々から東京に大阪の串カツ屋が出店されないかとずっと思っていたのだが、

ようやく新宿3丁目にオープンした。

やはり串カツ屋というのはそれなりの場所にあって欲しい。

華々しい繁華街、ってのはまったくもって似合わない。

ま、東京ならば錦糸町、阿佐ヶ谷あたりがベスト、新橋、新宿3丁目あたりも良さそげだ。


桃の華」というのがその店の名前だ…

なんだか2流の居酒屋だかラーメン屋だかの安っぽいネーミングなのがちょいと気になる。

以前にも当ブログに書いたがジャンジャン横町の串カツ屋 の場合、「てんぐ」「八重勝」「きくや」など気合いの入った名前であったりする。

ま、ネーミングの件は良しとしよう。

2度漬け禁止の串カツを食べることが大事なんである。


店に入ると雰囲気が明らかに違う。

猥雑な雰囲気がないんである。

うらぶれた感じのオッチャンたちがチビチビと酒を飲みながら楽しんでるようなあの雰囲気…

あれこそが串カツの魂、だと思うのであるが…


見るとおかまの皆さまが仕事前の食事をなされていた。

上の階におかまバーが入っている。

きっとそこの人々だろう。

少なくともいまどきの若者に囲まれて串カツを食べたくはない。

やはりコッテリ系の雰囲気の中で食べるのが気分である。

おかま軍団の迫力がちょっと大阪っポクてホッとする。


doteyaki

(どて焼きはこってりやわやわに煮込まれていた)


まず、はじめにどて焼きを注文する。

大阪よりも甘め、というか上品な味がした。

東京チックにアレンジされているのだろう。

やれやれ、ヘンな気を回さなくて良いのに。

続いて牛、豚バラとハムカツにチャレンジしてみる。

ハムカツのチープさというのは串カツにピッタリとしている。

ソースにジャボッと漬けて口に運ぶ。

2度漬け禁止は東京でもいかされている。

ビールをグビッとやって、揚げたての串カツを頬張るというのは

なんとも幸せな瞬間なのであるが、

東京の串カツ屋だとどうにも気分が乗らなくていけねぇや。

串カツは店の雰囲気がかなり重要であることにあらためて気づく。

なんかヘンにオシャレにまとまっているとどうにも落ち着かない。

店としてはデートで女の子を連れて来られる店、というのを意識しているのだろうが、

これは残念ながら誤った見解である、と思う。

店のネーミングも失敗してるしね。


大阪に串カツ屋ってのがあってよー、それがワイルドでなかなかいいんだよ。

東京にもオープンしたから行ってみねぇ?

みたいな感じで女の子を連れて行ったら、ありがちな居酒屋の雰囲気であった…

これはちょっと痛い。

ジャンジャン横町のギトギト感、まではいかないものの、

そういう気分を満喫したくて行くんだけどなぁ…


吉本なんかの毒舌でならした生きのいい若手が、なぜか東京に来ると毒っぽさが消えている、なんてことがよくあるが、なにか全国標準にならなきゃイカン、みたいな意識が大阪人には働くのであろうか。

これもコンプレックスがなせる技か?


しかし、逆に考えると大阪気分を満喫したければ大阪に来い、というプライドみたいのも感じる。

どうして、本場で味わう料理はあんなにうまく感じるのだろう?

と常々疑問に思っていたが、やはりその土地の雰囲気が店に馴染んでいるからなのだろう。

大阪気分を味わえない串カツ屋というのは、ノンアルコールビールのようなものだ。

似て非なるもの、くらいなイメージである。


若者たちが店に来だした頃、席を立った…


●「桃の華」

東京都新宿区新宿3-8-2 クロスビル1F

電話:03-3226-9411

営業時間: 17:00~02:00 月~木 

       17:00~04:00 金~土 

定休日:日曜



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2005-05-29 14:23:21

ノスタルジーなコロッケパンの話 ~銀座・チョウシ屋の熱々コロッケ~

テーマ:B級グルメ

銀座をブラブラとしていたらふとコロッケパンを食べたくなった。

なぜ銀座でコロッケパンなのか、というとチョウシ屋という肉屋があるからだ。

なんでも日本で初めてコロッケを売った店らしい。

子供の頃は肉屋で買うコロッケがなによりのご馳走だった。

母親と一緒に買い物に行って、帰りに熱々のコロッケを買ってもらう…

新聞紙にくるまれたコロッケはちょっと活字の匂いがしみついたりしていて、

独特の味をしていたのが記憶に残っている。

個人的なファーストフードの元祖といえば、コロッケであることは間違いない。


tyousiya

 

さて、チョウシ屋は昭和2年創業の老舗中の老舗である。

歌舞伎座の裏にある小さな店だが、なにやらこの店の付近だけ南砂町商店街、みたいなのんびりとした空気が漂っている。

ここチョウシ屋ではオーダーを受けてからコロッケを揚げる。

目の前でジュウジュウといい音を立てて、こんがりとキツネ色に染まっていくコロッケを見ていると幼い日の記憶がふと甦ってくる。

「オレのコロッケが揚がっていく…」という思いからよりコロッケに愛着が沸いてくるのである。

揚がったコロッケはおかあさんがザクッと包丁で真っ二つに切る。

揚げたてだけに本当にザクッ、という音がするのだ。

コロッケは音で楽しむ食べ物、ということに気がついた。

 

コロッケを挟むパンはコペパンか食パンかを選択できる。

熱々のコロッケにソースをダラッと掛けて食パンに挟んで食べる

気持ちの良い公園で食べたらきっと至福の時間を味わえるに違いない。

残念ながら食パンは終わってしまっているとのことで、コペパンに挟んでもらうことにする。

コペパンに洋辛子をサラッと塗って、コロッケを挟み込む。

これだけ、である。キャベツの千切りなども入っていない。

この辛子がほどよく効いていて、食欲を増進させるのである。

 

歩いて数分のところに京橋公園があるので、そこで食べることにしてみる。

気分的には小学校時代に愛飲していた森永の三角パックのコーヒー牛乳が欲しいところだが、

さすがにそれは手に入らないだろう。

いまも三角パックのコーヒー牛乳は存在しているのだろうか?

ご存知の方がいたら教えてください。

 

コロッケはやや油がもったりとするものの、昔懐かしきコロッケを彷彿させる。

ひんやりとしたパンと熱々のコロッケを同時にガブリ、とやると口の中で美味しさが倍増するのである。

数年前に神戸屋コロッケが流行って、コロッケにスポットが一瞬、当たったが、

この味は一過性のものではないことをひしひしと感じる。

郷愁を思い起こさせる味、とでもいうのであろうか。

公園のベンチに座って、コロッケパンを囓っていると

ふと子供の頃にジャングルジムから落ちて頭から血を流したことだとか、逆上がりのしすぎで頭に血が上ってふらふらになったことなどを思い出した。

なんでだろ?

最後の方になるとご馳走になるのがソースの染みこんだパン、である。

これが何とも味わい深くて良い。

子供の頃にご飯に醤油をかけただけの醤油かけご飯が好きだったが、

シンプルながら味わい深いのである。

 

都心の小さな公園でチョウシ屋のコロッケパンを頬張るほど幸せなことはない

いまっぽい味ではなく、昔ながらのコロッケだからこそ味わえる幸せなのであろう。

こういう素朴さをしみじみと実感できる自分がなんとも素敵な存在に思えてきた。


●チョウシ屋

東京都中央区銀座3-11-6

電話:03-3541-2982

営業時間:11:00~14:30  16:00~18:00

定休日:土曜、日曜、祝日

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2005-05-24 20:45:25

まさにディープ・インパクト!思わず目を見開くその味とはいったい…~「焼き肉ともたん」は爪を隠す

テーマ:焼き肉

引越祝いをしてくれるというので、友達に食事を招待された。

とにかくうまいという噂の焼き肉屋がある 、とのことだった。

しかし、場所を聞いて「ムムム…」とは思わざるを得なかった。

目黒区の住宅街、それも駅からもかなり離れた場所なのであった。

 

私のことを知り尽くしているヤツのことだから、普通のうまい店に連れて行くということはないだろう。

なにかきっと大がかりな仕掛けがあるに違いない。

そう思って、店の前までたどり着いて驚いた。

これがなんともまぁ、町の中華料理屋風 とでもいうのか、地元に見事なまでに溶け込んでいる感じのシャビーな店構え だったのである。

何の情報もなくて店の前を通ったら確実に通り過ぎてしまうことだろう。

 

本当にここがうまいのか

過去、さまざまなB級店を見続けてきた私であるが、今回ばかりは謎、というしかない。

あまりB級店の匂いが漂ってこない のである。

どんなに普通さを装っていたとしてもB級店には隠しきれないなにか、が漂っているものである。

ただならぬ雰囲気そこはかと漂う美食の香り

しかし、ここ「焼き肉ともたん」は普通すぎる としかいいようがない。

たとえば、いわゆるB級店が絶対に忘れられないインパクトの強いクラスメイト、だとすると「ともたん」の場合は、なんか顔も忘れちゃう感じの地味なクラスメイト 、といった役回りなのである。

 

ギーッと扉を開けて入ってみた。

店内も極めて地味である。テレビからは野球中継が流れている

いかにもの地元焼き肉屋 、といった風情だ。

食にこだわるヤツのことだからなにか仕掛けがあるのではと思ったが、今回ばかりは失敗したか、と思った。

 

zabuton


しかし、肉が出てきてブッたまげた。

店構えからはとても想像できない、ヤル気マンマンの肉 なのである。

まず一番最初に頼んだのは通称・ざぶとんといわれる肩ロース である。

これが焼き肉界ではありえないくらいの肉厚

さすがざぶとんと言うだけあってステーキといってもいいくらいだ。

表面に焦げ目が付き中がジューシーになったくらいを見計らって1枚、口に運んでみる。

 

 

なんというかなぁ……

思わず目を見開いてしまう 。そんな感覚っておわかりになるだろうか?

つまりマジで!」という衝撃 なのである。

ウマイとかそんな言葉を発している場合ではないのである。

エー、なんだこれは、見たことも聞いたこともないぞ 」と目の前の網で焼かれているこの肉がいったい何者なのかを確認しなければならない

そんな感覚であった。

 

塩でお任せ、ということにして豚トロやハラミ、ホルモン などが次々と出てくる。

塩味というとレモンがつきもの、と思われている方も多いかと思うが、

ここの肉にはしっかりとした下ごしらえ がしてあるのかすでに絶妙な味加減になっている。

ちょっと幸せな気分になってくる。

引っ越しの重労働で疲れきった体にみるみるエネルギーが充填されていくのが手に取るようにわかる。

 

最後はタレカルビをガス炊きのご飯 と共に味わう。

ごちそうさまでした。

そういえば最後に出されたパイナップルも軟弱な筋張りパイナップルが多い中で、グワシとした歯ごたえがあって美味でした。

 

takashima


まさか俳優がこんな店を知っているとは意外だなぁ…

連れてきてくれた高嶋政伸クン ありがとう。「こち池 」頑張ってください。

でもって、一緒にいった尾崎右宗クン は5/27日までTBSの昼ドラ「湯けむりウォーズ 」に出演してます。

こちらもよろしく。

 

高級店でうまいものに出会った時よりも超B級店で信じられないものに出会った時の方が感動は大きい

味に穴場感がプラス されて運命の出会いみたいに感じるからであろう。

 

B級人間はB級を知る 、とよくいう。

っつうことは高嶋政伸はB級人間ってことになるなぁ…

持つべきものはB級の友達 、ってことで。

 

●「焼き肉 ともたん」

 目黒区油面付近


高嶋政伸HPはこちら

尾崎右宗HPはこちら

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2005-05-23 02:07:30

地元飲み屋に求めること3ヶ条

テーマ:B級グルメ

実は私は引っ越しマニアである。

先週、8度目の引っ越しを敢行したが(おかげで更新遅れました。スンマセン)、ここ12年で7回というのはマニアの領域といっても良いだろう。

以前、浅草に住んでいたことがあるのだが、そこでひとつ得た教訓がある。

それは自分の好きな町には住まないこと、というものだ。

 

浅草はB級グルメの宝庫で、以前書き記した焼きそば屋 をはじめ、シブイホットドッグを食べさせる喫茶店、

絶対にウソがつけなくなるビヤホールなどいろいろと素敵な店がある。

夕方からどぜうでも突っつきながら、ビールでも飲んで暮らしたら幸せに違いない

という思いから浅草に住んでみたが、いつでも行けると思ってしまうと

なぜかこうありがたみというのがなくなってしまう。

 

田山花袋チックにどぜう食べても素敵な気分になれないのだ。

かってはわざわざ浅草を堪能しに来たわけだが、それが日常生活に埋没してしまうと

ちっともありがたくない、というわけだ。

好きな町はたまに訪れるから良いのであって、いつもそこにあるとなぁなぁの関係になってしまうんですね。

男と女の微妙な関係みたいだな、こりゃ。

 

さて、引っ越しといえばなんといっても引っ越し蕎麦なわけであるが、

私の場合は悠長に蕎麦何ぞを食ってはいないのである。

引っ越しが一段落したら、近所の飲み屋探しを始める。

1人で飲みたくなったときにふらりと訪れられるような

いい感じの飲み屋はないものか、駅付近をくまなく探索をする。

 

炉ばた焼き、小料理、焼き鳥、居酒屋…さまざまな看板が目に飛び込む。

店内をチラ見しながら物色してみる。

ちなみに私の中で地元飲み屋をランクづけをすると以下のようになる。


Aランク 磨かれたカウンター、清潔な店内、新鮮な素材、レアな品揃え、アルコール充実、美味


Bランク 愛想の良い主人、豊富なメニュー、落ち着ける、不味くない程度の味、つまりまぁまぁ


Cランク チェーン店系、店内が広すぎ、活気がありすぎ、無難なメニューに無難な味


Dランク 態度のデカイ常連の溜まり場、近所のスーパーで仕入れたようなお手軽メニュー、不味そう

 

Aランクがあればメッケもんだが、これはそう簡単には見つからない。

Cランクは1人で飲みに来るのには向きませんな。店が広すぎたり、やたらと活気があると落ち着かなくてかなわない。

よって探し求めるはBランクの店。

Dランクは……足を踏み入れたときに客が値踏みするようにジロリとにらんだりするので、気の弱い人は行くのやめた方がいいですね。私は家で飲んでた方がマシです、ハイ。

 

何軒か見た後で、カウンターが8席程度、テーブルが2つ、座敷2つといったそこそこの炉ばた焼き屋を発見。

客同士がカウンター越しに話している風でもなく、常連の溜まり場チックな匂いはない。

メニューもそこそこ豊富にありそうだ。

いかにものBランク店である

カウンターの客たちはほんのチラリと私の方を見たが、

一歩足を踏み入れてみる、

別段気にする出もなくまた連れとの話に戻っていく。

よろしい、と心の中でつぶやく。

ヨソモンがよぉ」みたいな感じの店はやっぱりいただけないんである。

 

生ビールにおつまみを4,5品頼んで、自分におつかれ様と乾杯した。

この地ではどんな生活が待っていることやら…

そんなわけで、新たな人生の始まりを平凡な炉ばた焼き屋で迎えるのであったんであった。

 

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2005-05-15 00:53:42

ウンチク店主は是か非か?~四谷「浅間」の日本酒問答~

テーマ:日本酒

ウンチク、というのはTPOをわきまえて語らないと、往々にして

ウザッたがられるという悲劇が待っている。

よっぽど知識に自信があるのならばともかく、プロの前で下手な知識をひけらかすと痛い目に会う、こともままあるだろう。

やっぱり十四代はウマイね、米は山田だね

なんてことをうかつに言ったとしよう。

普通の店というのは「もう一杯、いかがですか?」と言う。

いい店というのは、「雄町もうまいですよ」と他の十四代を勧めてくれる。

悪い店というのは「いやー、十四代は見せ酒というか一応、リクエストがあるんで置いてるんですけど…。個人的にはあんまりおすすめしませんけどね」とか言って突き放す。

気分台無し、である。

しかし、世の中にはもっと恐るべき男もいる。

「じゃ、ちょっとこれ飲んでみてよ。さっきの十四代の山田と飲み比べてもらえばわかると思うんだけど

九平次さんの山田は…なんたらかんたら…それで、長谷川さんのところで…なんたらかんたら…東一の勝木社長が…なんたらかんたら…種麹は…なんたらかんたらYK35で…なんたらかんたら」

ってな感じで、日本酒の知識がない者にはサッパリとわからない話を延々とし出す、のである。

しかも、我々は彼が話し終わるのを待たないと酒にありつくことが出来ない。

いや、勝手に飲んじゃってもいいんだが、あんまり熱心に話すので、

ちゃんと聞かないと申し訳ないのかなぁ、という気になるのだ。

asama

それが四谷3丁目にある地酒「浅間」という店の若き店主・畠山氏であったりする。

彼の日本酒にかける情熱は素晴らしい

話の端々に日本酒に対する愛を感じる。

日本酒講座を聴きに来たのであれば、充実した時間を過ごすことが出来るだろう。

料理も日本酒にあった素敵な和食がずらりと並ぶ。

日本酒もお任せ、料理もお任せ

しかも、日本酒で有名な三軒茶屋の「赤●」某店と比べても、

リーズナブルな価格、品揃えも文句なし

日本酒好きなら満足すること間違いなし、の店である。

しかし、そんな素晴らしい店をこのblogで紹介するわけにはいかない。

「浅間」のアキレス腱が二代目店主・畠山氏なのである。

とにかく語る、んである。

新しい酒を持ってくる度にひたすら語る。

我々、お客さんたちがその時にどんな話をしていようが

お構いなしに語りを入れる。

初めて訪れる人はおそらくド肝を抜かれるに違いない。

「なぜこの人は一切の空気を読まずにこんなに語るのだろう?」と。

ただ知識をひけらかすだけのウンチク野郎であれば、こんな不快な店はないことだろう。

しかし、畠山氏の場合は自分の知識の自慢をしたいわけではない。

ただお客さんたちに日本酒のことをもっと知ってもらって、もっと好きになってもらいたい、

その気持ちが彼特有のサービス精神となって表れているのだ。

これはちとややこしい。

向こうはよかれと思ってサービスしてくれる。

こちらからみると過剰サービスである。

はてはて、困ったモンである。

ちなみに私の知り合いには、お客の知識に真っ向からケンカを挑むバーテンがいる。

彼はお客の半端な知識には厳しく、やりこめてしまうのだ。

それは、客からするとひどい仕打ち、であるが、畠山氏の場合はあくまでもサービスの一環なのである。


ちなみに『散歩の達人』(1998年12月号)に以下のように紹介されている。


二代目に目を向けると、なるほど確かに“銘酒界の書生”といった風情が。
お酒について尋ねると、造りから風味の特徴までを、誠実かつ熱心に教えてくれる。それが、またおもしろい
そんな日本酒談義をしつつ味わう銘酒の肴は、全国各地の旬の幸を使ったホッとするようなお袋の味…


さすがに雑誌だけあって、気をつかって書いてますね。

最初はありがたがって聞いていた話も、3度、4度と店を訪れる度に

ちょいとウザったくなってくる

でも、美味しいお酒は飲みたいから店に入ってみる。

やっぱりウザイ

でも行く

なんてことを延々と繰り返していると

彼の話も酒のつまみ、のように思えてくる。

つまり、詩吟だとか浪曲といったような伝統芸みたいなものである。

そのうち、日本酒オンリーのある意味でつまらない話が面白く思えてくるようになるのだ。

話が面白いんではない。(彼は残念ながら話を面白おかしく聞かせる才能には乏しいんである)

ひたすら真面目に話している畠山氏の素晴らしさに感動を通りこえ、その畠山節に思わず唸ってしまうのだ。

感動と笑いは紙一重ですな。

独りでしみじみと酒を飲みたい、なんて時にはちょいと似つかわしくないが、

畠山ファミリーが奏でる家庭的な雰囲気は、ちょっと日本酒が好き、くらいの人を誘って行くと喜ばれるかもしれません。

ざっくばらんに日本酒の話が聞きたい、なんて時もいいでしょう。


いろいろと語る店主は世の中に五万と存在するが、これだけ情熱をもって語る人間はそうはいないはず…

世の中にはいろんなB級がまだまだ眠っているんである

●地酒 「浅間」
東京都新宿区四谷3-7
電話: 03-3355-2977

営業時間:月~金17:00~24:00 土 17:00~22:00
定休日:日

「浅間」のHPはこちら


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2005-05-13 15:16:33

レトルトカレーの奥義を究めたか!?~「100時間かけたカレー」の実力~

テーマ:カレー

レトルトカレーについて考えてみたいと思う。

 

レトルトカレーといえば「ボンカレー」、と思い浮かべる人は

OVER35YEARSの人々だろうか。

「ボンカレー」

「ハイアース」

「オロナミンC]

この3つがホーロー看板の御三家といわれていた時代の話である。

ちなみにボンカレーは松山容子、ハイアースはお水こと水原弘(アース渦巻きの由美かおるバージョンはセクシーだ)、オロナミンCは大村昆ちゃんがキャラクターを勤めている。わかるかなぁ~わかんねぇだろうなぁ~by 松鶴家千歳)

 

ま、子供の頃にレトルトカレーのお世話になった記憶はあまりない。

おそらく、物は試しで1,2回は食べたことがあるとは思うのだが、

家で食べるカレーといえば、うちの場合、「ハウスバーモンドカレー」。

リンゴとハチミツ、とろーり溶けてる、ヒデキ感激~です。

どうも今日はネタが古くていけねぇや

 

レトルトトカレーと本格的に付き合い始めたのはひとり暮らしを始めた20歳の頃からである。

ご飯を炊くだけでお腹いっぱいの食事にありつけ、しかも調理時間はわずか3分。

こんな便利なモンはないわなぁ~、というわけで、以来、いままで愛用しています、ハイ。

(大学時代は「LEE」の10倍カレーが個人的な一番人気。あの強烈な辛さが最高のおかずになって、

他の具やらなんやらはいらなくなるお味でした)

 

ボンカレー時代は、ただ単に腹を満たすための道具、に過ぎなかったレトルトカレーも

最近ではグルメ化の傾向にある。

かってマダムヤンが「お客様にお出しできるラーメンです」といっていたように

レトルトカレー界も高級志向になってきているわけだ。

 

ま、種類だけでいったらそれこそ100種類は雄にあるだろう。

お店系ブランドの中では、ルー&ドライカレーをミックスさせた「パク森」、

本格インド風では最近はキーマカレーがトレンド、

変わりどころでは、強烈インパクトの「蟹と卵のカレー」、

缶詰系では「トドカレー」や「熊カレー」なんて、とんでもないカレーもある。

(インパクト系レトルトカレーの話はまた後日に)

 

100jikan

(ビーフシチューのような濃厚なお味)


そんな中でこれぞレトルトカレーのある種の奥義を究めた、と思えるカレーがでた。

MCC食品の神戸カレー「100時間かけたカレー」だ。

何が奥義かというと圧倒的なとろとろ感。

まさに100時間煮込んだ系の味わいである。

これは私が「スタンドカレーの美学 」で提唱するところの煮込まれた感が十分に堪能できる。

ちなみに100時間の内訳はこうなっている。

 

25時間…カレールーの焼き上げ、熟成

15時間…フォンを煮出す

34時間…野菜のソテー、熟成

29時間…ソースの煮込み、一日寝かせ、仕上げ

 

まさに熟成の味

カレールーの色もどろどろした黒っぽい感じ。

レトルトカレーにありがちな茶色いルーの安っぽさとはわけが違う。

重厚さ、これがレトルトカレーの奥義に通じるのではないかと思う。

ちなみに監修は元オリエンタルホテル名誉総料理長の石阪 勇氏。

一般的には馴染みがなく、エライ人なんだかどうかよくわからないところもB級でよい。

 

そんなわけで、手軽なスタンドカレー風味を味わう向きにはおすすめの品である。

レトルトカレー…独りモンの強い味方である。一般家庭ではどういうときに食べられるのであろうか?

やっぱりメンドくさい時に重宝されるのだろう。そう思うとなんか虚しい食品だなぁ、とちょっとレトルトカレに哀愁を感じるのであった。

 

●神戸カレー「100時間かけたカレー」

 MCC食品

 価格365円

 原材料/野菜(たまねぎ・にんじん)・牛肉・ホールトマト・リンゴピューレ・バナナピューレ・小麦粉・植物油脂(大豆油、米油)・ブイヨン(鶏がら、牛骨、牛筋肉、牛肉、たまねぎ、にんじん、セロリ、なたね油、香辛料、ガーリック)・マーガリン・トマトペースト・香辛料・食塩・バター・砂糖・でん粉・ビーフエキス・野菜エキス・酵母エキス・ぶどう糖・カラメル色素・乳化剤・香料(その他豚肉由来原材料を含む)
内容量/200g(1人前)

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2005-05-09 17:59:29

呼子のイカは永遠に~四国・九州旅情編その5~

テーマ:地方B級グルメ

いよいよ四国・九州の旅もラストを迎える。

東京を出発して早2週間…

「讃岐うどんを本場で食べたい!」という暇人的発想から生まれたこの旅もクライマックスを迎えるわけだ。

そう、ついに私は佐賀県呼子に到着したのである。


玄界灘に沈む夕陽を見ながら新鮮なイカをつまみに地酒を飲んでしみじみと過ごしたい

そんな思いを胸に海沿いを軽快に飛ばす。

しかし、見あたるのは大箱の店ばかり…

シブイ飲み屋風の店が見あたらないのである。


もしや、観光客相手の大箱の店しかないのでは

いやーな、予感が背筋を走る。

そうだ漁港の側に行ってみよう、マグロで有名な三崎町なんかは漁港の側にいい感じの店が何軒もある。

呼子大橋を渡って加部島という小さな島へと渡る。

ちょうどレインボーブリッジを渡ってお台場に行くような感覚である。


期待に胸を躍らせ橋を渡る…が、ほどなくして愕然とする。

やはり、大箱系しかない。

島中をくまなく走ってみるが結果は同じだった。

私のワビ・サビ計画は水泡と消えてしまったようだ


どこの店に入ろうかと思い。いろいろと見てまたも愕然とする。

どの店も同じメニューを同じ金額設定で出しているのである。

しかも主力が定食系とくればこれはもうこう思うしかないだろう。


島全体が巨大なファミレスなんである

やれやれ


気を取り直して目に付いた店に入ってみることにする。

「いか道楽」…ご存知道楽シリーズのカニ、エビ同様、

巨大なイカが足をくねらせている看板がある、

なんてことはない。

平日のためか店はガランとしており、貸し切り状態。

親子連れとかいて騒がれてたらそれこそファミレスだが、

1人静かに海に沈む夕陽を見ながら…というシチュエーションは悪くない


スペシャルいか活造り定食(いか活造り、下足天ぷら、伊勢海老赤だし、いかじまん、いかしゅうまい、茶碗蒸し、ごはん、赤だし、香物、果物)を注文して、ビールをオーダーする。

酔ったらどこかの旅館にでも泊まるつもりだったんだが…


ほどなくしてついにいかの活造りが運ばれてきた。

いろいろと紆余曲折はあったが、呼子のイカに罪はない


ika

目の前に現れた呼子のイカ様はまさに透明な肌(?)をなされていた。

新鮮なイカは透明だと聞いていたが、まさにその素晴らしき柔肌とご対面できたわけだ。

ちょいと裏切られた感は否めないが、いままでのいきさつは忘れて、お前を味わってやろうじゃないが
そんな思いで、イカを一切れ口に運ぶ。


ち、違う

いままでいろんなイカを食ってきたが、食感、味わいが明らかに違う。

イカという生き物は極めてデリケートに出来ているらしく、

人が触れただけでやけどを起こして死んでしまうと聞く。

漁港から揚げたら即座に生け簀に移して、海中と同じ状態で保つことができなければ

この透明なイカは生まれないのである。

さすが漁港のすぐそばにある店だけのことはあるぜ。


まず、歯ごたえが違うのだ

シャキッ、とした歯ごたえがある。

東京で食べるイカはどんなに新鮮であっても

噛みしめたときにどうしてもねっちょり感がやや残る。

デリケートなイカ様はたとえ生け簀にいれられていたとしても

環境の変化ですぐに気分を損ねてしまうのである。


さらにほんのりとした甘味が新鮮さを物語るようだ。


来て良かった…

いままでさんざん悪態をついてゴメンな

玄界灘の夕陽を見ながらそんなことを思った。


イカのコースを一通りいただく

もう一度、あのいかの活造りを味わいたい…

しかし、すでに陽は落ち、あたりは暗くなり始めている。

ここでもう一回戦、イカ食っちゃたら、どっぷり飲んでその日は終了、

ってなことになっちゃうんだろうな…


しかし、ここは孤島の漁港

夜8時になれば付近は真っ暗。泊まろうにも宿もなさそうだ。

しかたなく、イカはあきらめて呼子を脱出することにする。


こうして私の長きにわたる四国・九州巡業ツアーも終わりを告げた、

のであるが、ここはまだ佐賀県。

東京への道はまだまだ長く険しく、危機一髪の困難が待ち受けているのであるが

それはまた別のお話


●いか料理専門店 「いか道楽」

 佐賀県東松浦郡呼子町加部島海岸通り

 電話:0955-82-5539

 営業時間:10:30~20:00



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2005-05-06 10:12:49

史上最悪の地獄湯 山ん城温泉での恐怖~四国・九州旅情編その4~

テーマ:地方B級グルメ

砂風呂に入って満足した一行は(私、1人だけだが)鹿児島でしこたま焼酎を購入し(伊佐美、山ねこ、芋、大正の一滴、百年の孤独などなど)

九州での最大目標となっていた呼子のイカを食いに行くのであった。

呼子のイカ…史上最強とも言われる KING OF SQUID

その肌は透明に透き通り、我々が今まで食してきたどんな新鮮なイカも呼子のイカと比べれば似て非なる食べ物といわざるを得ないという…

まさしく未知の味がそこに待っているのだ。

イカ食い者としては、是非とも味あわなければならないさだめにある。

しかし、その前にちょっとまた寄り道をしてみるんだった。

私は実は温泉グルマンでもある。

聞くところによると鹿児島県に山ん城温泉(やまんじょうと読む)なる日本一ワイルドな川湯があるという。

そこは至るところから噴煙が立ち上り、あたりには硫黄臭がたちこめている…

山深い川の上流部がそのまんま天然川湯になった温泉フリークからしてみれば桃源郷のような場所と聞く。

行ってみるしかない…

しかし、そこに行くには予想以上の困難が待ち受けているだろうと物の本には書いてあった。

で、行ってみる。

山中の砂利道を走っていると立て看板が見つかった。

「これより先、進むべからず。毒ガス発生区域なり。これより先に立ち入る者にどんな事故があっても当局は一切の責任を負わないものとする 鹿児島県営林局」

恐~え~

何が待ち受けてるんだよ、この先に

っつうか、温泉なんかホントにあるんですか?って感じですね。

いくらなんでも毒ガスはヤバイだろう

よっぽど引き返そうと思ったが、好奇心の方がどうしても勝る。

私はB級温泉も好きなのであった

さらに山奥へと進む。

途中にゲートがあって鎖で塞がれていた。

ええい、ここまで来たら面倒だ。

で、強行突破を果たす。

しばらく行くとちょいと開けた場所に出た。

きっとここが桃源郷に違いない…

しかし、なにせ毒ガス発生区域である。

迂闊に外に出たらどんなことになるやもわからない。

窓をちょいと降ろしてみる。

著しく硫黄臭い…

しかし、毒ガスではないようだ。

車を降りてみる。

川そのもが見あたらない。

ここではないのか…

ふと茂みの奥に沼地のような場所がほの見えた。

茂みをかき分け行ってみる。



yamanshiro


そこは…桃源郷ならぬ地獄湯の様相

別府の地獄温泉などとは比較にならない。

まず、沼地がボコボコと泡立っている

流れがないために水は毒々しく濁り、不気味な様相を呈している。

どうやら、ここが山ん城温泉らしい…

いや温泉だったらしい、といった方がいいか。

おそらく桃源郷だったのはもう過去の話で、いまはガスが発生し過ぎて

使われていないことがほどなくしてわかった。

とにかく帰ろう。

その時だった!

足がズブズブズブと沼地の中にハマってく

その勢いはまさにアリ地獄にハマったアリのごとく

あっという間に膝まで沈んでしまった。

足を上げて抜け出すことは不可能だ。

私は立派な大人であるが、ちょっと泣きそうになる。

とにかく、山ん中、どんなに叫ぼうが人はいない。

なにせ国が責任を負ってくれない地域なのである。

日本じゃねぇじゃん。


こうなるとどうなろうとこの状況から一刻も早く抜け出すしかない。

財布やデジカメやらを陸地に放り投げ、覚悟を決めた。

立っていたのでは自分の体重で沈んでいくだけだ。

水に飛び込めばその恐怖からは救われる。

たとえ、この硫黄臭が一生からだから消えなくなったとしてもかまわない。

私はこのおどろおどろしい沼地にみずから飛び込んでいったのであった

人生最後の瞬間にいままでのことが走馬燈のように脳裏に浮かぶというのは本当である。

私は足が沈んでいくほんの数秒の間にいろいろと思いだし、そして考えた。

このままこの沼地に沈んでしまったら誰にも発見されないまま、死んじゃうんだろうな…とか。

数分後、無事、地獄沼から脱出した…

しかし、臭い。

全身が硫黄臭に包まれている

とりあえず、タオルで全身を拭いてみたが臭いは取れない。

これまた生き地獄のようなもんである。

看板に偽り無し

ゴメンなさい、営林局の皆さま、ホントのホントにヤバかったんですね。

すっかりと暗くなった頃、山林の入り口にある温泉地へと舞い戻った。

しかし、このままではどんな宿でも泊めてはくれまい。

異様なる硫黄臭のする男として、香港に売られるかもしれない。

ふと見ると誰でも利用可能の足湯があるではないか。

人はすでにいない。

みんな宿でゆったりと過ごしている頃だろう。

私は全裸になり足湯の浅ーい風呂の中でじゃぶじゃぶと全身を洗うのであった

教訓

桃源郷を夢見る者、現実に打ちのめされる

呼子のイカにたどり着くにはまだまだ試練が続くのであった…

●山ん城温泉

 鹿児島県姶良郡牧園町高千穂山ん城温泉

 (現在は封鎖中)

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2005-05-04 07:21:48

ご飯が先か、味噌汁が先か…宮崎・冷や汁の謎~四国・九州旅情編その3~

テーマ:地方B級グルメ

さて、四国B級グルメを満喫した後は、愛媛からフェリーに乗って大分へと向かう。

佐賀関到着ということで、本場モンの関サバを味わおうと思ったが、

ちょいと旬がズレちまったので関アジにうつつをぬかしてみる。

うーん、いまさっきまで泳いでたアジだ…もとい味だ。

ピチピチ

 

(お急ぎの方は以下の青字を飛ばしてお読みください。本筋には関係ありません)

九州での目的の一つに指宿の砂風呂に入る、というのがあった。

その昔に「走れK-100」というドラマがあって、これは鹿児島から北海道の夕張に住むおじいちゃんのところへ蒸気機関車を届けるというドラマである(主演:シャチハタCMでおなじみの大野しげひさ氏主演…シャチハタのCM自体がすでに古いんであるが)。

おじいちゃんは昔、K-100という蒸気機関車の運転手でもう一度運転したいという願いを叶えるために孫が一肌脱ぐのである。

しかし、線路は使わせてもらえないので、K-100の車輪をタイヤに変えて、道路をひた走り北海道へ向かう、というなんとも無茶なドラマだった。

ちなみに蒸気機関車であるからしてガソリンではなく石炭で走る。

煙突からポッポ、ポッポ黒煙をまき散らして走るわけだ。

よく車検通りましたね。

で、それが砂風呂に入りたいという私の欲望とどう関係があるのかというと

そのドラマの中で指宿の砂風呂シーンがあったわけだ。

イブスキという不思議な感じのする地名と砂風呂の強烈な印象が脳裏に焼き付き

いまのいままで「オレもいつかは砂風呂へ…」と思い続けて生きてきたというわけだ。

ものすごいセコイ夢だな、こりゃ。

なんで砂風呂について語るのにこんなに話が脱線するかなぁ…いやK-100はタイヤで走るから脱線はしないんですが。

 

しかも、今回の話には砂風呂も指宿も出てこないんである。

その途中で立ち寄った宮崎名物の話だ。

ちなみに宮崎名物といって何が思い浮かぶでしょうか?

私は…巨人のキャンプ地だということくらいしか思い浮かばない。

宮崎出身の皆さん、ごめんなさい。

で、つらつらと例によって街をふらついてみる。

するとチキン南蛮の文字がやたらと目に飛び込んでくる。

なるほど、宮崎産地鶏を使ったチキン南蛮が名物なわけね、フムフムと思い

じゃ一丁食べてやるかと思い店に入ろうと思ったら

さらなる魅惑的な文字が目に飛び込んできた。

冷や汁

噂には聞いたことがある宮崎郷土料理の冷たい味噌汁のようなもの。

味噌汁のようなもの、ということは知っているがそれ以上は何も知らない。

じゃ、何も知らないのと一緒ですね、ハイ。

 

hiyajiru


なかなかよさそげな定食屋があったので、入ってみる。

手づくりの店 ぶうぶ

ちなみに手づくりの手の字は手のひらが描かれている。

結構、にぎわっているが誰も冷や汁は食していなかった。

もしや地元民は冷や汁なんぞ食べないのでは…

つ、つまりあんまりうまくないのでは…

嫌な予感が脳裏をよぎる。チキン南蛮はうまそうだ。

しかし、どちらがB級かと考えればこれはもう圧倒的に冷や汁であろう。

なにせ得体が知れない。

ちなみに私はご飯の上に味噌汁をかけて食べるのが好きだ

実に味わい深い。

ワカメがご飯の上にペタリと張り付いていたりすると最高である。

猫まんま…などと人は言うが、猫だけにこんなうまいもん食わしておくのはもったいない。

もう何年も食べてないけど。

丼飯文化の日本人にしてみれば、ご飯の上に何かを掛けて食べるというのは極めて普通のことなのであろう。

いったい、冷たい味噌汁とはいかなものなのか…

 

しばらくすると冷や汁セットが姿を見せた。

ご飯におしんこ、煮物に冷や汁という面々。

さっそく冷や汁をご飯の上にドバッとかけてみる。

ふーむ、温かいご飯と冷や汁の相性は悪くはない。

味噌汁というよりは魚と豆腐をすり潰した出し汁、といったところか。

きゅうりと大葉が単調になりがちな味のアクセントになっている。

味噌汁ぶっかけご飯は味噌汁の中にご飯が浮いている、といった豪快さがあるが、

冷や汁の場合はご飯の上におかずとして汁を掛ける、という上品な感じがする

上品なカレーライスはルーが別容器に入っていて、

ご飯にちょっとずつ掛けて食べるが、冷や汁もそんな感覚に近い。

いっぺんにドバッと掛けて食べるとはしたないが、

ちょっとづつ掛けて食べるとお上品、ってなところか。

ちなみに味噌汁ぶっかけご飯の場合は、ご飯が冷たくて味噌汁が熱い方が美味です。


最初はお上品に食べていたが、最後は面倒くさくなって、残りをドバーッとご飯の上にぶちまけてみた。

やっぱりこうじゃなくちゃね。

大人食いならぬ日本人食い

ごっつぁんでした。


調べてみると冷や汁とはもともと宮崎の暑い夏を乗り切るための食べ物らしい。

食欲がないときにもさっぱりとしていて栄養価の高い冷や汁ならば食べられる、ということだ。

季節はまだ4月…冷や汁にはまだ早い季節だったんで誰も食べてなかったわけですね。

納得。


ご飯が先か味噌汁が先か、カレーが先かライスが先か、そんなことを考えながら、指宿へと向かうんであった……


●手作りの店「ぶうぶ」

 宮崎県宮崎市橘通東3-49

 0985-25-8287


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2005-05-02 18:14:14

鍋焼きラーメンの繰り出す三位一体攻撃とは?~四国・九州旅情編その2~

テーマ:地方B級グルメ

さらに旅は続くんであった。

高松から大歩危、小歩危を越えて、一路、土佐へと向かう。

旬のカツオを食いたいぜ!という食念が坂本龍馬の故郷へと向かわせる。

カツオ、いただきました。

土佐のカツオはわら焼きでボワーッと一気の強火であぶる。

見た目も華やか。

表面はカリカリ、中身はジューシーで、おいしゅうございました。

しかし、今回はカツオの話ではないんである。

高知県須崎市に眠る、まだ見ぬ強豪「鍋焼きラーメン」を食べにいくのであった。

鍋焼きラーメン…誰もが想像つくことと思うが、鍋焼きうどんのうどんをラーメンに変えてみました、

という発想の基に生まれた食べ物、に違いない。

ちなみに50年も前からあるれっきとした町の名物だということだ。


ラーメンを煮込んだりしたら麺やわやわで、なんかこう歯ごたえのない、なよなよした食べ物なんじゃないか」と思いつつ、いざ須崎へ。

元祖・鍋焼きラーメンの味を忠実に守っているという「橋本食堂」へと向かう。

メニューを見ると鍋焼きラーメン、ごはん、ビール、以上、であった。

アツアツの鍋焼きラーメンをつまみにビールを飲むのか?

ちょいと疑問だ。

注文してから土鍋で煮込むためかちょいと時間が掛かる。

待つこと10分、土鍋が運ばれてくる。

蓋を開けるとグツグツと煮込まれたラーメンが姿を見せる。

スープを一口すすってみる。

あち

古き良き日本の鶏がら醤油スープである。

しかし、煮込んでいるだけあって透明感があるスープ、というわけにはいかない。

コクはあってそれなりに美味である。


ちなみに鍋焼きラーメンの7つの定義というのがあって以下の通りである。

1. スープは、親鳥の鶏がら醤油ベースであること
2.麺は、細麺ストレートで少し硬めに提供されること
3.具は、親鳥の肉・ねぎ・生卵・ちくわ(すまき)などであること
4.器は、土鍋(ホーロー、鉄鍋)であること
5.スープが沸騰した状態で提供されること
6.たくわん(古漬けで酸味のあるものがベスト)が提供されること
7.全てに「おもてなしの心」を込めること

ということだ。古き良き鍋焼きラーメンは、具まで指定されているんである。

まわりをみるとみんなご飯と一緒に食べている。

ので、慌ててごはんを注文する。

ラーメンを食べる

たくわんを囓る

ごはんをかき込む

この三位一体攻撃が鍋焼きラーメンのフォーマルな食べ方らしい。

グツグツ煮込んで濃厚になったスープで口腔内がもったりとしてきたら、

酸っぱいたくわんで口直しをする、というのが正しいのである。

最後には残ったご飯をスープの中に入れて、雑炊風にするのもまた良し、

あー、満腹満腹、ってなもんである。

季節は真冬。飲んだ後とかに食べたら幸せだろうなぁ、と思う。

夏は勘弁

鍋焼きラーメンが全国区になれない理由もそのあたりが原因かと。

冬はいいけど夏はちょっとね、じゃ悲しすぎるぜ鍋焼き野郎!

ちなみに私がよく行くうどん屋では鍋焼きうどんは冬期限定である。


purin

さて、鍋焼きうどんも食ったし、次の目的地へ行こうかとブラブラ歩いていたら、

鍋焼きプリンなるものを発見した。

「やや、こ、これは…」

どうみてもプリンには見えない。

麺はマロン、スープはカラメル、具はシュークリームや黄桃などなど。

味は…なんか微妙っす。

プリン味のラーメンってな感じで。

まだラーメン味のプリンの方がうまそうだが、どんなもんでしょう?

●「橋本食堂」

 高知県須崎市横町4-19

 0889-42-2201

 営業時間:11:00~15:00

 休業日:日曜、祝日


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