認識論講座 | がじゅまる教室のブログ

認識論講座

またまた久しぶりの更新です。

先日は、山科まみ先生の認識論講座に参加させてもらいました。
看護学校の指導者のための講座だったのですが、もちろん障がい児を理解するにも必要不可欠な内容です。
私は初めて参加させてもらったのですが、なんと、その回で43回目ということでした。
長い事、講座を続けてこられたんだなあ、と…。
先生にも主催の方にも、尊敬と感謝です。

認識論は、安曇野プランの大きな柱の一つです。
一見、不思議に見える子どもの行動や刺激に対する反応の仕方が、その子の認識を理解することで、納得できる、必然的なものに見えてきます。
子どもの不思議な行動の背景にある認識がわかれば、それに対する対処方法も、おのずから見えてきます。

子どもの認識を理解するには、モデル図を使いながら、その子の障がいの特徴、体の状態、社会関係、過去の経験、未来の事で今の状況に影響しそうなこと、どんな表現をしたか、その時の状況などを一つ一つ分析していきます。
分析していって、「なるほど、そうせざるを得ないよね!」と、その行動以外にない、という所までその子の立場に立つことを「観念的二重化」というそうです。

いったん観念的二重化ができれば、はたらきかけ方のどこに問題があったのか、環境や課題のどこを変えればいいのか、を考えるヒントが見えてきます。
子どもの認識に沿ってはたらきかけ方や課題を変えていき、子どもが試行錯誤しながら自分で気付けるようにする、という考え方が安曇野プランの醍醐味です。

私自身は、子どもの反応が手に取るように予想できる場面もあれば、行動の理由がさっぱりわからなくてどう働きかけていいかわからない、という場面もあります。
まだまだ修行の日々です。

今回のまみ先生の講座は、抽象化や構造的にとらえる事でどんなことが見えてくるか、という事を、わかりやすい具体例を挙げながら話してくださって、とても面白かったです。
また参加したいと思います。

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