芸能界のことを書くのはあまり気が進みませんが、
強いデジャヴ(既視感)を感じたのでちょっと書きます。
タイトルの通り、高畑裕太が前橋警察署を釈放後、
マスコミの前で絶叫したあのシーンのことです。
あの絶叫の仕方・・・
私の母を殺した加害者と全く同一だと気づきました。
リハーサルをしたであろう間の取り方、発声の仕方・・・
どれをとっても、見事なくらい全く同じでした。
※プロフィールにも書いていますが、
加害者は公判で下記パフォーマンスを演じました。
弁護士:「東様に今ここで謝りたいと思いますか?」
加害者:「はい!思います!」
弁護士:「では今ここで謝りますか?」
加害者:「はい!謝ります!(ここで私の方を回れ左して、90度お辞儀し)東様!このたびは!東令子様を死なせてしまい!申し訳ございませんでしたぁぁぁああっ!」
不起訴決定となれば、後から訴追される恐れはないし、
マスコミをにらみつけたあの表情も納得がいきます。
もう失うものもなければ、今さら演技する必要もない。
最低限の儀式さえ終えれば、本心も顔に出るわけです。
そんな風に普通の人は、ごく当たり前の感覚で、
「あーあ、こいつは何も反省していないな」とわかります。
しかし裁判官の世界はそうではありません。
しつこいですが、わかりやすく戯画化した例を繰り返すと、
「うるせえな!悪かったって言ってるだろ!」
こんな発言を被告人がすれば、普通の人は普通の感覚で、
「こいつは何も反省していない・・・ふざけているのか?」
とわかりますが、少なくない裁判官は、
「あ、謝罪の発言あり。被告人に1ポイントプラス」
と判断して、情状酌量の判決文を書く場合があります。
(もちろん人としての普通の感覚を持つ裁判官もいます)
実際、私の刑事公判時の裁判官はそんな典型例でした。
普通の人がみて、普通にわかる、ごく当たり前のことを、
少なくない裁判官は理解しない(できない)ことがある。
そして被害者や遺族は、驚きと怒りと深い絶望を味わう。
そういう裁判官は1人でも減ってほしいと切に願います。
またはそういう裁判官は、きちんとマイナス査定や処分で、
降格もありえる人事制度を整えてもらうことはできないか。
普通の企業なら、当たり前に実施していることです。
私が、例の絶叫シーンを最初にテレビで見た時に感じた、
なんとも説明できない嫌な感覚は何かと考えていましたが、
加害者との同一性だったと気づいた時に納得しました。
反省していない単なる演技は、声と表情でわかります。
どうしようもなく醜い魂の持ち主というものも存在します。
しかしせめてそんな醜い魂がゲラゲラ笑うことのないよう、
裁判官には普通の感覚を身につけてほしいと思います。