僕は社労士受験生の頃にTACに通っていて、1年目は通学、2、3年目は通信で直前期にTACの直前講座に通っていました。
大河内満博先生といって、ツイッターでも労働関係や受験対策のことなどをよくつぶやいているので、興味のある方は、のぞかれたらと思います。

大河内先生も触れていましたが、労働法学者の濱口桂一郎先生の著書からの出題もあったようですね。

僕も読みましたが、薄い本だし、労働常識の苦手な方は、通勤時に電車の中とか隙間時間に読むと良いかもしれません。

戦後からの雇用政策や社会的背景の流れが、イメージしやすいです。

日本の雇用と労働法 (日経文庫)/日本経済新聞出版社
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ひとつ触れると、「ジョブ型正社員」と「メンバーシップ型正社員」というのがあって、日本は長く後者のメンバーシップ正社員が、ほとんどでした。


新卒で入社してOJTでスキルを上げ、年功賃金、長期雇用で基本的に定年まで勤めると、、、、

さらに社内結婚が多く、女子社員は退職すると、専業主婦かパート的な働き方で子供を二人ばかり育てる。アラフォーな僕が子供の頃の一般的な家庭のイメージが、これだ。

会社は、定年までの雇用を保証し、妻や家族を養えるように、年功型賃金や退職金制度を用意した。

その代わりに転勤や残業など、仕事優先のライフスタイルで会社に忠誠を誓う。

日本人の当時の思考にもマッチしていたんだろうね。江戸時代の武士や商家への奉公など。


一方で、当初は経済界も現代と同じようにアメリカ型の「仕事」に対して採用し、仕事がなければ解雇といった「ジョブ型」正社員を志向していたんだ。

ところが、ジョブ型にするには職業教育訓練が欠かせないのに、日本では上手くいかなかったのと、労働者がすぐに動いてしまうということで、安定性を求める企業では定着しなかった。

この時代は、工場労働が多い時代だね。


また、社労士受験生なら分かるはず。「ジョブ型正社員」は、仕事のスキルが高く健康にも問題がない状態なら会社と対等な交渉ができるけど、衰えてきたらと考えると労働法の保護が必要となる。


それで、時代は流れて、企業には社員を一生面倒を見る体力なんかなくなってきた。

デフレ時代に利益率は急降下したから、ぶっちゃけて言えば仕事以外の要素の家族や子供の教育のためにまで想定した賃金を維持する価格設定ができない。

みんな安く安くになったから、、、


また、少子高齢化で労働力は不足、年金や医療を支える社会保険料も足りないと来ている。

だから、女性にも活躍してもらおうということ。

もちろん、男女同権の考え方と女性のキャリア意識などの進化が、一番なんだけどね。

そのためには、やっぱり育児への配慮というのが必要になる。中高年の介護問題も同様で、労働者の数は集められても、色々と制約のある人が多いということ。

介護の問題も深刻だ。介護保険制度も介護施設も限界点が近い、、、、

1日残業もあって12時間働くみたいなのは無理でも、残業なしや短時間勤務を組み合わせれば、より多くの人が働くことが出来て税収も上がる、人口も増えるってことだね。


この問題を解決する手法がワークライフバランスの推進で、社労士的には就業規則や人事制度設計の見直し、助成金活用の仕事がある。

地域限定など「多様な正社員」制度も言われてる。

この面から考えれば、過去の転勤についての最高裁判例の考え方なども、現代とは違うなーとか今後は変わるだろうなーというように面白く勉強できる。

受験生は、やることが多いから、あまりはまらないようにです、、、












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