先日、小児救急電話相談でこんな相談がありました。
「マダニに子供が噛まれたみたいなんですが、私しらなくて払って落として
しまったんです!!大丈夫でしょうか?」
とても心配なご様子だったので
その場では、かまれた皮膚の周辺の様子をきいて
皮膚科の受診をすすめたのですが
夏にむけて、このマダニの被害も増えるだろうと思い
ブログに書くことにします。
これから夏にむけて
森林や野山に出かける機会も多くなるんじゃないでしょうか?
アウトドアも流行ってますしね^^
そんな森林や野山で、マダニに刺される人が増えているようです。
マダニは5月から8月にかけて活発に活動し、野山の木や薮
河川敷や公園の草むらなどの葉、枝、草の先端にじっとしていて
動物が来るのを待っています。
近くに動物が来て、それによる振動、温度、二酸化炭素などを
感知すると動物の上に落下して取り付きます。
マダニに刺されても最初は軽い痒みと痛みを伴うだけです。
ある程度マダニが血を吸って大きくなると血豆か
何か急に大きくなった皮膚のできものなどと勘違いして、
ご自分で引き抜くなどの処置で済ませてしまう方がおられます。
それが不適切ですと後から述べるようなやっかいなことになりますのでご注意を!
ダニは昆虫ではなく、足が8本あるクモの仲間です。
マダニは吸血性のダニの中でも硬い外皮を持つ大型のダニの総称で
血を吸ってない時には体長2mm位ですが、雌の成虫が幾日もかけて
動物やヒトの血を充分吸った時には20mm近くの大きさになります。
皮膚温が高く柔らかい所に移動してギザギザしたのこぎりのような口器を
刺し込み数日から10日もかけて吸血します。
その際、局所の麻酔作用や細胞を溶かし炎症を起こす作用など
さまざまな生理活性を持つ唾液を皮膚に注入するのです。
マダニは細菌(ライム病、野兎病など)、リケッチア(日本紅斑熱など)
ウイルス(ダニ媒介性脳炎など)など多数の感染症を起こす
微生物を体の中に蓄えており、マダニの唾液を介してヒトは
それらの微生物に感染します。
特に吸血開始後48時間以上すると感染の可能性が高くなるといわれています。
その代表的感染症が日本ではシュルツェマダニによるライム病 です。
実際、年間で数十件のライム病感染が報告されています。
ただし、刺されてから48時間以内に適切な処置を行えば
感染の危険性はほとんどありません。
マダニに刺され!!どうすればいい?![]()
★自分で取らずに皮膚科へ直行!!!
★自分でとってしまった場合も皮膚科へ直行!
マダニに刺された場合、虫体をむやみに引っ張ると
口器を刺し込んだままの頭部を皮膚の中に残してしまうことになり
これにより感染を助長させたり、後から皮膚が化膿する原因になります。
また、吸血中のマダニを強くつまんで引き抜こうとすると
マダニの体液が皮膚に逆流して注入されてしまいます。
従って、ご自分で取ろうとせず、必ず皮膚科を受診されることをお勧めします。
山の中など、どうしても直ぐに皮膚科を受診できないような状況ならば
先の細いピンセットで、頭部のできるだけ皮膚に近い部位をつまんで
ゆっくり引き抜きます。
勢いよく一気に引き抜こうとすると口器を残してしまう可能性があります。
ピンセットを使う場合も前述しましたように決して太い虫体をつまんで
引き抜かないことです。
口器ごと引き抜いた後は、たとえ刺し傷が良くなっていても放置せず
できるだけ早く皮膚科を受診しましょう。
できれば証拠となったマダニは捨てずに容器に入れるなどして
持参して頂くと診断が確実になり助かります。
やはり虫よけは必要![]()
自然の中に入る時は、虫除けスプレーをして
できるだけ手足の地肌を出さないようにしましょう。
服装は白っぽい物がマダニを早く発見する点では良いでしょう。
野山を歩いた後は、入浴してマダニが体のどこかにしがみ付いていないか
良く確かめて見て下さい。
市販の虫よけは、化学成分が入っていて
子供につかうのは気になる・・・という方には
エッセンシャルオイルで虫よけスプレーをおすすめします。
ピューリフィケーションを無水アルコールに数滴いれて
精製水で薄めてスプレーを作ります。
そして、虫に刺されたときにはヤングリヴィングのラベンダーやペパーミントを
塗るのもいいですよね。
おさらい![]()
マダニに刺されたと思ったら、とにかく皮膚科を受診しましょう!

























































