
まずは、アメリカ合衆国バラク・オバマ大統領がアル・グリーンの「レッツ・ステイ・トゥゲザー」を歌うのを聴いてほしい。
聴衆は大いに盛り上がりこのYouTubeの映像は瞬く間に広がっていった。
オバマ大統領はニューヨーク・アポロシアターで観客に感謝の言葉を述べ、そして歌った。
実はこうやって国民の前で自身の音楽的側面を見せたのはオバマ大統領だけではない。
リチャード・ニクソン元大統領は1974年に2度「ゴッド・ブレイス・アメリカ」をピアノで演奏している。
1度目はGrand Ole Opryで、2度目は歌手のパール・ベイリーを引き連れ、ホワイトハウスのイーストルームでその腕を披露した。
そこでベイリーはこう言った「You don't play as well as I sing, but I don't sing as well as you govern.」と。
ニクソンはそれ以前にも1963年、テレビショウで小曲を演奏している。
ハリー・トールマン元大統領は1952年、改装されたホワイトハウスで1938年製のスタインウェイを弾く姿を見せている。
また、彼はジョセフ・スターリン、そしてウィンストン・チャーチルのためにピアノを弾いている。
ピアノを愛したこの大統領は「私が若かりし頃、人生の岐路に立ったときに、ピアノプレイヤーになるか、それか政治家になるかその2つの選択肢があった」と語っている。
トーマス・ジェファーソン元大統領はバイオリンを弾くことができた。
彼は独立宣言を書く以外の時間は曲を書いていた。
彼はチェロやクラヴィコードも弾くことができたが、バイオリンこそが彼の一番の楽器であった。
ビル・クリントン元大統領は、大統領になる前、1992年サングラス姿でサックスを抱え、アメリカのバラエティ番組「The Arsenio Hall Show」でエルビス・プレスリーの「Heartbreak Hotel」を演奏している。
大統領に当選した後も1994年のヨーロッパ訪問時に合間を縫って「Prague's Reduta Jazz Club」のステージに立ち、「My Funny Valentine」「Summertime」といったジャズスタンダード曲を聴かせている。
こうやってリーダーが国民に自身の音楽的側面を見せるところが、エンターテインメントの国アメリカらしい。


