2016-01-09 23:35:50

ドイツ・ケルン  大晦日、難民らも加わった集団暴行事件 厳しさを増すと思われる難民らへの視線

テーマ:移民・難民

ケルン
(花火などで騒然とする大晦日のケルン中央駅前 http://kakkokuhannou.com/%E3%83%89%E3%82%A4%E3%83%84/%E3%80%90%E6%B3%95%E6%B2%BB%E5%9B%BD%E5%AE%B6%E5%B4%A9%E5%A3%8A%E3%80%91%E7%8B%AC%E3%81%A7%E8%B5%B7%E3%81%93%E3%82%8B%E6%96%B0%E6%89%8B%E3%81%AE%E3%83%86%E3%83%AD%E3%83%BB%E7%A7%BB%E6%B0%91%E3%81%AE/

【メルケル首相が寛容姿勢を改めて示したその夜に・・・】
世の中には、なんともやりきれない、どうしてこんなことが・・・と思うようなことも起こります。
昨年末大晦日のドイツ・ケルンでの集団暴行事件もそんな事件です。

ドイツには、昨年だけで約100万人の難民・移民が入国。申請手続きは滞り、一時的な収容施設が不足するなど様々な問題が噴出しています。

大量の難民等の中にテロリストが混じる懸念も高まり、年末、ドイツ政府は、大量に流入する難民の迅速な受け入れのために簡略化していた難民申請手続きを見直し、偽造旅券で難民に紛れて過激派が入国するのを阻止するため、必要に応じて申請者と面接を行うことを決めました。

これまでの積極的受入の方針を修正したものと見られています。

そうしたなかにあっても、難民受入をリードしてきたメルケル首相は年末のこの日、難民受入に寛容な姿勢を改めて国民にアピールしました。

****「難民流入、あすのチャンスに」メルケル首相が国民に向け演説****
難民受け入れに伴う負担を認めながらも、ドイツには対処できる強さがあると強調

メルケル独首相は31日、内戦が続くシリアなどから殺到する難民について、ドイツの社会や経済に恩恵をもたらすと述べ、難民に対する寛容な姿勢をあらためて示した。国民に向けた演説の内容を独政府が事前に明らかにした。

新年に合わせた演説の中でメルケル首相は、難民の社会への統合はドイツに時間や資金の面で負担となることを認めながらも、失業率が低く、賃金が上昇しているドイツには問題に対処できる強さがあると訴えた。

同首相は「今、多くの難民の流入と社会への統合がもたらす大変な課題に正しい方法で取り組めば、我々にとってあすのチャンスになると確信している」と述べ、「我々が試練の時を生きていることは事実だ。しかし、我々がそれに対応できることもまた事実だ。なぜならドイツは強い国だからだ」と強調した。

ドイツは欧州最大の難民受け入れ国で、2015年中に同国に流入した難民・移民は100万人を超えている。【12月31日 Newsweek】
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その同じ12月31日、ケルンでは難民らも加わった大規模な集団暴行事件が起きました。

****大みそかに女性数十人が性犯罪被害 独西部、アラブ系集団の犯行か****
ドイツ西部ケルンで昨年の大みそかの夜、数十人もの女性が一斉に痴漢や性的暴行を受けたとみられる事件が発生し、「アラブ系の男の集団」による犯行が疑われている。

同国の閣僚らは動揺をあらわにする一方で、事件が反移民感情の扇動に利用されないよう警鐘を鳴らしている。

事件は昨年12月31日、ケルン最大の駅と有名なゴシック建築の大聖堂付近で、大みそかのお祭りムードでにぎわう群衆の中で発生した。痴漢行為をはじめ、性的暴行を受けた事例も少なくとも1件あったという。

同市警察は5日までに、90件の被害届を受理。目撃者らの話として、「アラブ系か北アフリカ系の外見をした」20~30人の若い男の集団が女性らを取り囲んで暴行を加え、さらに所持品を強奪された人もいたと発表した。

被害者には女性の私服警官1人が含まれていたという情報もある。同市警察署長は記者会見で、「さらに多くの被害者が名乗り出るとみている」と語った。

アンゲラ・メルケル首相はこの「不快な」事件の徹底調査を要請。シュテフェン・ザイバート政府報道官はメルケル首相が、「できる限り多くの容疑者をなるべく早く見つけ出し、法の裁きを受けさせるために全力を尽くさなければならない。容疑者の出自や経歴は関係ない」と語ったと伝えた。

またハイコ・マース法相は、難民による犯行なのかという記者の質問に対し、容疑者らはまだ特定されていないことを指摘し、「出自ではなく、行為が問題だ」「その点ばかりに着目し、難民問題とひとまとめにして捉えるのは、(事態の)悪用に他ならない」と述べた。

一方、3月に行われる3つの地方選で議席増加を目指す右派政党「ドイツのための選択肢(AfD)」は今回の事件について、「入国管理が甘いせいだ」と糾弾した。

地元日刊紙ケルナー・シュタット・アンツァイガーは、容疑者らの多くは同駅周辺で多数起きていたすりや強盗事件ですでに警察がマークしていた人物らだと報じている。【1月6日 AFP】
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およそ1000人の男性が事件に関わっていたと報じられていますが、これまでに31人が容疑者として特定され、のなかに18人の難民が含まれていることが明らかになっています。

****ドイツで女性複数に乱暴 容疑者の中に難民18人****
ドイツ西部で大みそかに複数の女性が男たちに乱暴され、容疑者のなかに北アフリカや中東出身とみられる難民18人が含まれていることが分かり、ドイツでは難民政策の見直しを求める声がさらに強まりそうです。

先月31日の大みそかの夜、ドイツ西部、ケルンの中央駅の周辺に集まっていた男たちから、複数の女性が乱暴されたり、財布を奪われたりする被害を受けました。

この事件を捜査しているドイツの連邦警察は8日、地元のメディアに対し、これまでに特定した容疑者31人のうち、18人がドイツで難民申請をしていて、北アフリカや中東の出身とみられることを明らかにしました。

メルケル首相は「恐ろしい事件で、何らかの対応が必要だ」と述べ、事実関係を確認したうえで具体的な対策を検討する考えを示しました。

メルケル首相が難民に寛容な政策をとっているドイツには去年、内戦が続くシリアなどから過去最多のおよそ109万人の難民や移民が流入しましたが、今回の事件をきっかけに、難民政策の見直しを求める声がさらに強まりそうです。【1月9日 NHK】
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【世論の流れを変えることも】
集団暴行事件の概要については、以下のようにも報じられています。

****ケルン、大晦日の女性襲撃事件まとめ、被害届120件に****
ドイツ市民に多大なる衝撃を与えた、大晦日にケルンで起こった襲撃事件。様々な目撃情報や憶測の情報が飛び交っている。これまでの報道で、ほぼ事実として認定されていることをまとめる。

・ケルンの中央駅付近でおよそ1000人の男性が事件に関わっていた
・主な犯行は、窃盗と女性に対する性的いやがらせ
・ドイツでは違法とされているタイプの爆竹を、民衆に向けて投げ入れるなどの嫌がらせ行為があった
・同様の集団での襲撃事件が、ハンブルクやシュトゥットガルトでも確認されている
・犯人が、北アフリカやアラブ諸国出身の男性であったとの目撃情報が多数ある
・被害届の総数は120以上に膨れ上がっている【1月8日 ニュースダイジェスト】
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また、“被害女性の一人の証言では交際相手とともに電車を降りたところで若い外国人のギャングに囲まれると男たちによって設けられた200mの列を通され、その間に全身を100回以上つかまれたとしている。悲鳴をあげたり振り払っても行為はやむことがなかったとしている”【ウィキペディア】とも。

この種の事件は、噂が独り歩きすることもありますので、どこまでが真実なのかさだかではないところもありますが、上記のような内容が事実であるとすれば、大変な騒乱状態です。

女性への性的な暴行という極めて敏感なものを含んでいますので、難民らに対する世論を大きく変えることが予想されます。

昨年9月、トルコ・ボドルム近くの砂浜にうつぶせに横たわる難民男児の遺体の写真は世界に大きな衝撃を与え、その後の難民受け入れを促進することにもなりましたが、今回のケルンの事件は、逆方向に大きな影響を与えそうな事件です。

【批判を受ける警察、メディアの対応】
それにしても、1000人もの男性が集まり暴行を働く、120件以上の被害届が出される、“200mの列を通され”云々といった事態に、警察は何をやっていたのでしょうか?

事件が大きく報じられるようになって、警察署長は責任を追及されているようです。

警察側の発表は以下のとおり。

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当日の警備を担当した危険防護局ミハエル・テンメ局長は、「あらゆる点で異常な事態だった。21時頃には酔っ払った若い男約500人が駅前広場に集まり、大量の花火を群衆に向かって投げ込んでいた」と述べた。

捜査官によれば、その際に問題となった男達は北アフリカ系だったとされ、事前に打ち合わせて参集したかは不明である。この集団が1000人規模に膨れあがったところで群衆の解散という流れに突然変わったが、逮捕者はなく、この集会は複数の小さなグループへと分散した。

その後も数十人の訪問者がとどまっていたケルン中央駅付近では、「少人数のグループに分かれた男達が、特に女性を襲って性的暴行を行ったため、部隊を駅前広場に出動させた」とテンメ局長が述べた。

出動部隊が足りなかったとの非難について、連邦警察ザンクト=アウグスティン分署ヴォルフガング・ヴルム分署長は「このような事態は過去に経験したことがない」と否定した。アルバース本部長は「ケルン中央駅は無法地帯ではない」と述べる。【1月8日 ニュースダイジェスト】
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警察の対応と併せて、この事件が当初メディアで大きく報じられなかったこと(全国紙で事件が報じられたのは4日の夜からとも)から、難民らへの批判につながるようなことを報じることがタブー視されるような風潮があるのではないかととも指摘されています。

****ドイツの「集団性犯罪」被害届は100件超!それでもなぜメディアは沈黙し続けたのか? タブー化する「難民問題****
・・・・これまでのドイツの報道の流れでは、難民は「絶対善」として扱われていた。だから、今回の事件の犯人が難民では、とても都合が悪い。ドイツのメディアはかなりの左派だ。ちなみに、政治記者の支持政党で一番多いのが緑の党だという。当然のことながら、今では、緑の党とメディアがメルケル首相の難民政策の支援者である。

つまり、大晦日の暴動事件がすぐに報道されなかったのは、首相府からの報道規制が掛かったからというより、今まで難民受け入れを崇高なこととして扱っていたメディアのシナリオに、それが合致しなかったからではないか。・・・・【1月8日 川口マーン惠美氏 現代ビジネス】
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また、女性たちに性的嫌がらせなどを行った移民たちを正当化したとしてケルン市長のヘンリエッテ・ヘーカー氏も批判されていますが、彼女は、難民受け入れ支持派の政治家で、選挙運動中に男に襲われ首を刺されながらも当選を果たしたことで昨年10月に世界的にも話題となった人物です。

【勢いづく右翼勢力】
当然ながら、今回事件を機に、これまでも社会に鬱積していた増大する難民らへの不満が一気に噴き出すことが予想されます。

これまでは、難民批判は“不寛容”ともみなされることもあって、実際に声を上げるのは一部の者に限定されてきましたが、「それみたことか!」ということで、大きな声になることも想像されます。

早速、排他的な主張を掲げるPegidaが活動を活発化させることが報じられています。

****ドイツ右派の動きが活発化・1月のデモスケジュール****
ケルンでの女性への暴力・強盗事件を受け、ドイツ国内を始めヨーロッパ中で論争が渦巻いている。特に右派グループは今回の移民による犯罪を自身のイメージアップとして使おうとする動きが見えている。

一昨年からドイツを始めヨーロッパ全土へ波及しているPegida (ヨーロッパのイスラム化に反対するヨーロッパの愛国者たち)だが、今回の事件を受けて新たな政治的スローガンを作ったようだ。
その名も「強姦難民はウェルカムではない」(難民ようこその代わりに)

れに対して、ドイツ政府閣僚クラスの政治家や緑の党の政治家は、 今回の移民による犯罪を難民全ての問題として扱うべきではないと注意を促している。

今回のケルンの事件を受けてから1月第2週目にかけてドイツ中で右派のデモが予想されている。
反対デモ参加者が多数かけつけるのも報じられている。【1月9日 kakkokuhannou.com】
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今回事件を起こした難民らは、こんなことをしたくてドイツへやってきたのではないでしょう。
しかし、苦労してドイツにたどりついても職はなく、狭い住居での生活を余儀なくされ、世間からはテロリストのように見られ・・・ということで欲求不満がたまり、酒の勢いもあって・・・ということは想像できます。

それにしても愚かです。こうしたことで、自分たちが今後どのような目で見られることになるのか、他の大勢の同胞らにどのような影響が及ぶのか・・・わすかばかりの想像力すらなかったのでしょうか。悲しいほどに愚かです。

難民受け入れを進めてきたメルケル首相も今後、政治的に非常に苦しい立場に立たされるのではないでしょうか。

【理念を捨てることなく、ともに暮らせる努力を】
個人的には、「それみたことか!」といった方向に飛びつくことには抵抗があります。
国を閉ざして、自分たちの生活さえ守ることができれば・・・といったタコツボ的な姿勢には賛成できません。

そうはいっても、こうした事件を引き起こす現実にどのように対応していくか・・・難しく、努力をようする課題です。
理念だけではうまく運びません。

難民らを受け入れるためには、自立できるような環境を用意する必要があります。中途半端な状態で大勢を止め置くことは今回のような事件を起こします。そのためには一定の流入制限もやむを得ないのかも。

また、難民、受け入れ側双方とも、異なる文化の人間が一緒に暮らすことについて学ぶ必要があります。

****亡命希望者に女性尊重の講義、ノルウェー****
ノルウェーでこのほど、女性に対する暴力を防ぐことを目的に、亡命希望者らにとっては驚くほど解放的に見えるある国において、その国の道徳や慣習をどう解釈するかを教える講義が用意された。

ドイツ西部ケルンで昨年12月31日に多数の女性に対する暴行などの事件が発生したあと、同国では亡命希望者らの社会への融合に関する議論が再燃している。

ケルンでの事件では、アラブ系または北アフリカ系とみられる男たちから、100人以上の女性が性的暴行を受けたり、所持品を盗まれたりしたと報じられている。

こうした事件を受けドイツなどでは、家父長型社会で育った男性たちを、女性が露出度の高い服で外出したり、酒を飲んだりパーティーに出かけたりする、女性が解放されている欧州にどのように融合させるかなどが問題となっている。

ノルウェーにある亡命希望者の収容施設の4割を運営する民間企業「Hero(ヒーロー)」のリンダ・ハーゲン氏は、「私たちの目的は、亡命希望者らがノルウェーの文化と出会って、過ちを犯さないように支援することです」と語った。【1月9日 AFP】
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