夏休み梓は憂と一緒にファーストフードショップへ出掛けた。そこで軽音部での唯の様子をぶったけた梓だが、唯が大好きな憂にとっては嬉しいリアクションだった。その後突然律が2人の会話に乱入。「大雑把で適当」だと称した梓の論評を聞き締め上げた。スイカがしているからと憂が2人を遊びに来ないかと誘いその言葉に従い平沢家を訪れると、いつも通りぐーたら横になっているだけの唯がいた。梓はその様子を見て、やっぱりこういう人なんだと再認識した。



 いよいよやって来た合宿は、今年も紬の更にグレードアップされた別荘で行われ、器材も最新の物が用意され梓は大興奮。しかし軽音部のメンバーが、練習漬けの合宿を過ごすはずもなく早速唯と律は、買いに行った水着に着替えて遊ぶ気満々。一方澪と梓は練習しようと名乗りを上げるが、結局多数決で紬が選んだ遊びに決定。夏の熱い日差しを浴び思いっきり遊ぶ軽音部員達だが、何故か一番練習したかった梓が、全身を真っ黒日焼けした。その後ようやく練習を始め良い器材を目いっぱい使い納得いく練習が出来た。



 時刻は夕方になり全員で食事を作る事になり、唯と律はたまねぎを切るのに悪戦苦闘。その一方で梓は、おにぎりを上手に握ったり積極的にバーベキューの準備を行うなど家庭的な一面を見せ積極的に頑張った。逆にこうした姿勢があるから、遊んでばかりの不真面目な部活だと思ってしまう原因でもあった。しかしトイレに起きた梓は、いつもだらけてばかりでべたべたくっ付いて来る唯が、自主的に練習する姿を目撃。自分もギターを持って来て一緒に考えアドバイスしたりして、互いに楽しい自主練習を送る事が出来た。これがきっかけでネガティブなイメージを持っていた考えが、少し好転し憂に合宿に行って先輩達の知らない部分や努力している事などが分かり良かったと感想を洩らした。こうして夏休みが過ぎ、今年もまた学園祭の季節がやってくる時期になった。5人になった軽音部の今年の演奏は果たしてどうなるのか?



 学園祭が近づき、自分が演奏できる事にわくわくする梓。「おっご機嫌だな梓?初々しいねえ。」1人鼻歌まじりににこにこしている様子を指摘する律。1年生の梓にとってこれが初めての大舞台。わくわくするのも当然だった。「去年の学園祭も観たかったです。」4人のデビューだった1年前の学園祭の様子を知りたいと内容を聞いて来た。そんな梓の要望を聞き、特に転んでパンツを見せてしまった澪は動揺した。「去年大活躍だったもんな澪。ステージで転んて・・・」衝撃の結末を明かそうとした律の口をすぐ塞ぐほどだった。「学祭のライブなら撮ってあるわよ。唯ちゃんりっちゃん連れてって!」澪で遊ぶのが大好きなさわ子。きっちりDVDに落としたライブ映像を梓に魅せた。勿論澪は唯と律に強制連行させておいて。早速お勧めシーンである「パンツ公開」シーンを紹介すると梓の顔は赤面した。(軽音部の歴史が続く限り、さわちゃんの声と澪ちゃんのパンツは、ずっと残っていくんですねわかります。既に澪ちゃんは伝説のライブを演じていますし。今年はどんなライブになるのでしょうか?梓ちゃんがやらかしちゃうのかもしれません。)



 その後恥ずかしい澪以外は、全員で自分達のライブを見直した。「何だかライブの時の皆さんは、とても上手いんですよね。あたし頑張ります!」「ふふいろいろ思い出しちゃって。あたしこのとき朝起きたら声がらがらだったんだ。」演奏が上手いと感じ、改めて自分も頑張らなくっちゃと気合いを入れる梓。去年の自分は練習し過ぎて、声ががらがらになった事を思い出し1年前の出来事が懐かしい唯。それぞれ異なった思いを持ちながら、楽しくライブ映像を観ていた。「盛り上がってる所悪いんだけど。講堂使用許可書出してないでしょ?」学園祭で利用する講堂を使用する許可書を出してないと和が部室に乗り込んで来た。「あははいや忙しくって!」笑って誤魔化そうとする部長の律。しかし部活申請届も出さなかった「前科」があり、澪から怒りのゲンコツをくらった。仕方なく「書記」に任命した梓が、書類を記入する事になった。そこである問題が浮上した。軽音部にはバンド名がなかった。「良い機会だから決めるか!」一応個人的バンド名はあるが、律の発案でバンド名を正式に決める事になった。(平沢唯とズッコケシスターズって内山田浩とクールファイブとかいかりや長介とザ・ドリフターズ的なイメージですが、澪ちゃんがズッコケシスターズのメンバーならピッタリ。澪ちゃんのピュアピュアは、ネーミングセンスがまた疑われて、姉と慕う梓が必死にフォロー!さわちゃんがバンド名を決めると名乗り出たら、全員がスルーしたのには笑いました。信用されてないんだなって思いました。)



 「悪いな和!」「和ちゃん後でお茶しようよ。」労をねぎらう澪と久し振りに幼馴染みでお茶に行こうと誘う唯。2人が和に声をかけると、後でメールすると約束して退出した。「よしじゃあ練習するか!」学園祭も迫っており練習しようと、珍しく部長らしい事を言う律。しかし唯は、音が出ないと感じギターに違和感を感じていた。「ちょっと見せてもらえますか?うあ弦が錆びてますよ。」経験者の梓は、原因を直ぐに指摘した。当然音楽知識ゼロの唯が、メンテナンスすること考えは全く無い。大事にする意味を履き違え、何もせずにずっと弾けると思っていた。「さわちゃん先生何とかして?」ギタリストのさわ子なら直せるとすがりつく唯。「やっぱりお店で診てもらった方が良いんじゃないの。」お菓子を食べながら他人事のように言い放つ姿は、律の指摘通り直すのがめんどくさい気持ちがありありだった。「じゃあ楽器店に行きましょう。これじゃあ練習になりません。」ギターが無ければ本末転倒。梓の勧めでギターを買った専門店へ向かった。(りっちゃんだって大雑把だけど、自分のドラムぐらいメンテナンスしますよ。一方でさわちゃんは何もしていないのが直ぐに分かる。家も汚そうだし、学校で奇麗にしてるのはおしとやかキャラを演じる為の嘘だと思い始めました。しかしレスポールも宝の持ち腐れです。)



 「私ここで待ってる。左利きの楽器って少ないし。」見るだけ損とばかりに1人店外で待っていようと決めた澪。「あれレフティフェアーやってるよ。」需要が少ない左利きの楽器フェアーが開催されていることを律が教えると、澪の表情は明るくなりお目当てのベースを見て「全部下さい!」などと思わず本心を洩らした。「じゃあ私達は先に行きましょうか。」澪は自分の世界に浸っている。梓は唯を伴い店員に問題のギターを見せた。「うあ、これビンテージ物ですか?」買って1年しか経過していないのに、既にビンテージ扱いされるほど古くなっていた。「終わるまで、店内でお待ち下さい。」机に座り弦の交換から始める店員。その間待っているように言われた2人だが、唯の興味の視線は、ギターを直す様子に注がれた。「どうしてあのギターを買ったんですか?ネックは太いし、重いし、癖がありますよね?」女の子には使い難いレスポールを選んだ理由を尋ねた梓。「だって可愛いから!」使い勝手とか重さなんて関係ない。唯の単純な購入理由を聞き、梓はまたも開いた口がふさがらなかった。数十分が経過してレスポールが、新品同様になって戻って来た。「うああ可愛い。」可愛いと感想を洩らし、唯は生まれ変わった我が子のように抱きしめた。「お会計5000円になります。」唯にメンテナンス代を払うよう請求する店員。


 

 無料だと思っていた本人は、メンテナンスに費用が掛かる事を知らず「お金無いどうしよう。」小さな声で手持ちが無い現状を暴露した。これには同席した梓と律だけでなく店員まで青ざめ、ここままではシャレにならない。そこに「紬お嬢様!」と店員達から言われ、社長の娘として一目を置かれる紬が登場。「手持ちあったかしら?」値段を聞き立て替えようとしたが、払わせる訳には行かない店員がビビり「今回はサービスということで。」25万のレスポールを5万で購入出来た時同様、またも唯のピンチを「社長の娘」の威厳が救った。用も済み帰ろうとする部員達。「あれ澪先輩は?」澪がいないことに気付いた梓。実はまだ左利き用のベースの所に陣取り、ずっと眺めていた。「さあ澪ちゃん帰りましょうね。」中々帰るのにうんと言わないので、律は強制的に首根っこを引っ張り連れ帰ろうとした。その途中手が滑り澪は尻もちをついた。「バカ律!」長年の親友をバカ呼ばわりする澪。これがきっかけで2人の心が離れてしまうのだった。(また顔パスですよ。唯ちゃんはむぎちゃんを連れて行けば、あの店では何でもあり。まさにムギちゃん無双って感じでしょうか。やっぱり楽器はメンテナンスが大切なんだなって思いました。人間の身体もそうですしね。そして気になったのは、りっちゃんに対する澪ちゃんの言動です。バカ呼ばわりするとは思いもしませんでした。更には和の存在が、2人の溝を決定的にしてしまうとは。)



 午後6時、ようやく店を出た部員達。「じゃあこれからお茶に行こうぜ。」皆でお茶を飲みに行こうと誘う律。「御免私、和ちゃんと約束あるんだ。」「和が来るなら私も行く!」幼馴染み同士の約束があると断る唯の言葉を聞き、仲良しで同じ波長を持つ和が来るなら自分も行きたいと言い出した澪。その態度を見て自分の時とは、明らかに違っていることに律は驚き疎外感を感じた。「あっ澪ちゃん、和ちゃんと同じ暮らすだもんね。いいよ一緒に行こう!」唯も申し出を了承して、3人でお茶しに行くことになった。午後6時30分、同じテーブルに着いた3人は、共通の知人で潤滑油的役割の唯を挟み和気藹々。特に性格が真面目な澪と和は、話も弾みいつもとは違う一面を見せていた。そんな様子を律・紬・梓が、近くのテーブルから覗き込んだ。「ちっ何か良い雰囲気だな。よし突撃だ!」親友の普段とは違う表情を見て、律は面白くなく焼き餅を焼いた。そして我慢していた欲求を「乱入」という行動で表現した。「お二人さーん、仲良いっすね!ウチの澪がいつもお世話になってまーす。」あてつけがましく澪にぶつかり、和にあからさまではないが不快感を露にした。「ちょっと律、何なのよ?」楽しく話していた澪は、律の行動に違和感を持った。(高校生までは、クラスというコミュニティーはとても大きな壁なんです。始業式の頃は、律は澪を哀れんでいました。しかし和は頭も良く性格も真面目で、同じようなタイプの澪と話も合う。自分だけの存在だったのに、違う人間が現れて自分の場所を取られた。そんな焼き餅が見え隠れして律の嫌な部分があからさまになっているのが、とても印象的でした。)



 翌日の昼休み澪と和は、仲良く一緒にお弁当を食べようとした。「うああ奇麗だなあ和?えっこれ自分で作ってるの?」彩り鮮やかな和のお弁当が手作りだと知り、澪は感激していた。そしてようやくお弁当を食べようとした瞬間、またも律が現れた。「はい、ランチタイム終了!これから学祭まで毎日昼休み練習だから。」2人が仲良くしているのを潰そうとする行動にしか見えない。まさに焼き餅の気持ちが、みえみえの強制練習の呼び出しだった。まだお弁当も食べていない。それなのに無理矢理呼び出され、澪の不快感は高まっていた。それに追い討ちを掛けるように、律が自分に振り向いてもらいたいばかりに悪戯を始めた。「もう何なんだよ!教室に戻るぞ!」ここまで来ると澪はキレる寸前。練習しないなら教室に戻ると言い出した。「戻れば!せっかくの和とのランチタイムを邪魔してさ!」やはり律は確信犯だった。澪と和が仲良くしているのが、面白くないと言っているのと同じだった。そんな自分勝手な態度に怒りを露にする澪。険悪な雰囲気が漂う中紬はお茶にしようと誘い、梓は和らげようと自ら猫耳を付けた。「練習しよっか!」やらないことまでやる梓の頑張る姿に、喧嘩を横に置き練習を開始した。(凄くりっちゃんの嫌な部分が見えたシーンでした。こういうシリアスな展開は、原作には無く京アニのオリジナル作品だった事が伺えます。高校にもなれば色々なタイプの人間と出会います。いつも一緒に居て自分だけを見ている親友が、他の子と仲良くなるのもよくあるパターン。そうなると自分から離れて行ってしまう不安感とジェラシーを感じ、あからさまに邪魔する行動をしてしまうと言うことでしょう。)



 一通りふわふわ時間を演奏した5人。「なあ律、何かパワー足りなくないか?」澪は律のドラムにパワーがないと指摘した。「調子出ないや!また放課後な。」律は元気無さそうに1人立ち去るが、澪は落ち込んでいるだけだと考え、また「バカ律」と呟いた。しかし放課後になっても律は部室に姿を現さなかった。「律先輩来ませんね。」結局2日間現れない律を不安げな様子で待っている梓。「そりゃやっぱり澪ちゃんが、冷たいからじゃない?」冷たくされて居場所を失ったから来ないのでは?さわ子は自分の経験と重ね合わせて指摘した。勿論ヘビメタロード一直線という道は考え難い。しかし本当に来なくなったらバンドは組めない。「練習しよう!時間が無い。」ドラム抜きで練習しようという澪の提案。「えっ、律先輩を呼びに行かなくていいんですか?」親友なら呼びに行った方が良い。梓は進言したが澪は動かなかった。「じゃあ代わりを呼ぼうか?まあ万一の事を考えて置かないと。」最悪を想定して、代わりのドラム演奏者を呼ぶ。さわ子の意見は、リスクマネージメントを考慮した妥当だった。「りっちゃんの代わりはいません。待ってよう!りっちゃんきっと来るから!」学園祭は5人で演奏するんだ。紬は律以外にドラムは居ないと訴え、必ず戻って来ると信じていた。



 翌朝、澪は心配になって2年2組の教室を訪ねた。やはり律の姿は無く立ち去ろうとしたその時待ちかねたように唯と紬が現れた。「別に律の様子を見に来たわけじゃ・・・・。」心配なんかして無いと言い張る澪。しかし2人は一番心配しているのは、澪本人だと知っていた。「あのねりっちゃん風邪なんだって。」「学校休んでるのよ。」だから風邪を引いて休んでいると教え、澪を田井中家へ向かわせた。階段を我が家の如く上がる音がベッドで寝ている律にも聞こえ、誰が来たのか以心伝心直ぐに理解した。「澪、怒ってない?」元気一杯の律が、真意を確かめた。「別に怒ってないよ。ただ走り気味でも律のドラムが無いとちょっと寂しいな。私はパワフルな律のドドラムが好きなんだ。」長年の親友の気持ちはよく分かる。だから全てを水に流し、走ってもパワフルなドラムが大好き。澪は素直に気持ちを伝えた。「お願い寝るまで側に居てよ。」真意を知り澪に行って欲しくない思いから、手を離さなかった律。「全くしょうがないな。」笑顔で要求に答えずっと側に居ると、後から唯・紬・梓も見舞いに訪れ回復を祈った。(何だかお茶を濁した解決の仕方で残念です。もう少し決定的に袂を別つ演出でもよかったのでは?風邪を引いて互いのことを素直に話し合って解決って。待ったりのんびりだからそれで満足という人も居るかもしれないけど、今回に限ってはもう少しピンチらしいピンチを描いて欲しかった。)



 翌日、律は体調も回復していつも通り元気一杯だった。「ちょっと講堂の使用申請書出してないでしょう?」冷静な和が、慌てて部室に入って来た。軽音部は講堂の使用許可書を出しておらずこのままだと参加出来ない。何とか生徒会幹部に頭を下げて、使用許可を認めてもらおうとしたが、簡単には首を縦に振らなかった。「遅れたのは、部長が風邪で欠席していたからです。私からもお願いします。」関係の無い和が、軽音部のために頭を下げた。「まあ真鍋さんがそこまで言うのなら今日だけ待ちましょう。」和が頭を下げたことで、幹部が肝要になり何とか締め切りを伸ばしてもらった。「あんたいい人や!これからも澪をよろしく。」自分達のために頭を下げてくれた和に対するジェラシーは、律の中から消えていた。手を握り素直に感謝の言葉を述べ、これからも澪と仲良くして欲しいと頼んだ。早速バンド名を考えはじめたが、中々ピタっとはまる名前が浮かばず、見ていたさわ子の苛立ち「まどろっこしい!こんなの適当に決めれば良いのよ。」ついにキレ適当にバンド名を書き始めた。「放課後ティータイム」軽音部らしいバンド名に全員が納得して、ホワイトボードをバックに記念撮影した。これでライブの準備は整い、後はライブに向けて練習あるのみ!しかしくしゃみをする唯が、今度は風邪を引いてしまった。(和ちゃん株急上昇。口やかましいけど、ちゃんと軽音部の子と心配している姿がとてもよかった。りっちゃんはちゃっかりしてましたけど。握りこぶしとかポップコーンハネムーンとか吉本かよって突っ込みましたが、放課後ティータイムいいんじゃないですか?まどろっこしいとばかりに適当決めた名前にしてはよかった。さわちゃんGJ!)

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